文芸批評家としての吉本隆明
マルクスやヘーゲルに依拠した論理立てや、
マルクス主義がまだその力を信じられていた時代の
思索の進み行きに対して付いていけない人や、
最近の権威化した吉本を攻撃することが
ある種のステイタスといった風潮に乗った批判に組する
人たちには吉本の思想的書物には抵抗があるかもしれないが、
そんな人たちにも文芸批評家としての吉本の著作には
ぜひ目を通してもらいたい。そしてその後にまた、
思想的書物にも挑戦してもらえると、
そこにはまた違った顔の吉本がきっといるはずである。
次回は、夏目漱石と並ぶ偉大な作家、森鷗外の作品について
書いてみたいと思いますので、よろしくお願いします。
| 固定リンク
「日本文学」カテゴリの記事
- 大江健三郎さんの『「話して考える」と「書いて考える」』を読んでみた(2011.10.01)
- 若くして亡くなった天才詩人・立原道造(2007.06.29)
- 堀辰雄の流れを汲む福永武彦(2007.06.28)
- 戦後の文学を支えた知識人・中村真一郎(2007.06.27)
- 新心理主義と言われた堀辰雄(2007.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント