« 天才小説家・横光利一 | トップページ | 大江健三郎の努力の軌跡と奇跡 »

2007年3月15日 (木)

孤高の人として生きた川端康成

1968年に川端康成は日本人で初めてノーベル文学賞を授与され、

その授賞式で『美しい日本と私』というスピーチを行い、

世界中の人々に深い感銘を与えた。冒頭の三僧の歌の紹介では、

自然との合一こそが日本人の精神伝統の根本であることを説き、

続いて芥川の遺書にある「末期の眼」という語などをひいて、

死や虚無などともこの精神が深く通じていることを述べている。

しかし、それらは西欧的な死や無の観念とは違って、

とても豊かで奥深い世界であり、そこから日本のさまざまな

伝統文化が生まれてくると言うのである。

けれども、本当にそのような「日本」は川端が生きていた時代に

存在していたのだろうか。もし本当に存在していたとするなら、

どうして川端はあのような最期を迎えなければならなかったのか。

川端の代表的な作品に描かれる美意識とあわせて、

『美しい日本と私』も読んでいただければと思います。

|

« 天才小説家・横光利一 | トップページ | 大江健三郎の努力の軌跡と奇跡 »

日本文学」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 孤高の人として生きた川端康成:

« 天才小説家・横光利一 | トップページ | 大江健三郎の努力の軌跡と奇跡 »