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2007年3月12日 (月)

文芸批評の父・小林秀雄

批評や評論という分野は、どうしても小説という分野に対して

二次的なものと考えられがちで、特に文芸批評というものは

面白い小説が存在してこそ、その解説のような役割として

意味があるとされてきた面があるが、小林秀雄はその地位を

まったく逆転してしまう力を持っていたということで、

かなり特別な存在であるということが言えると思います。

小林秀雄の批評はそれ自体の面白さから、

そこで取り上げられている小説を読んでみたいと思わせる

独自の創作物であるばかりでなく、批評の対象を

文芸という狭い範囲に限らずに、絵画や歴史・思想へと

展開していき、独自の地位を確立した感があります。

そのために一時期は小林秀雄を超えていこうという運動が

盛んになり、小林秀雄の著作をあまり読んでいないと

思われるような人たちからも、批判を受けることとなったが、

論者は権威に対する反発というだけでなく、きちんと

その著作に当たり、論理的な批評を展開すべきであったでしょう。

最近では全集などもまた発売されるようになり、

関連書籍も小林秀雄を評価するものが増えてきており、

闇雲に批判するという悪しき状況は終わりつつあるので、

新たに小林秀雄を体験する人には好環境ではないかと思います。

今回は文芸批評と絵画に関するものを紹介しておきます。

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