« ドストエフスキー論 | トップページ | フランス思想入門 »

2007年3月21日 (水)

フランス文学案内人・渡辺一夫

大江健三郎の師でもあるフランス文学者の渡辺一夫は

ラブレーの研究者としてもとても素晴らしく、

『ガルガンチュワ物語』と『パンタグリュエル物語』の

翻訳とその詳解は上質な文学研究者の作品として

ぜひ熟読していただきたいものである。

他にも分かりやすいフランス文学案内を出しており、

フランス文学にまだ触れたことがない人や、

幾人かの作家の作品には触れたものの全体を見通す

俯瞰的な視点を持ちたいと考えている人には

とても便利な1冊となることは間違いがないであろう。

また、大江健三郎による渡辺一夫に関する本もあわせて

お読みいただければ、いっそう深い理解が得られるはずである。

|

« ドストエフスキー論 | トップページ | フランス思想入門 »

外国文学」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フランス文学案内人・渡辺一夫:

« ドストエフスキー論 | トップページ | フランス思想入門 »