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2007年4月 7日 (土)

夏目漱石の文学論

夏目漱石はイギリス留学中に発狂したということが言われているが、

その真偽のほどは定かではない。しかし、発狂するほど根を詰めて

研究していた成果として非常に興味深い『文学論』が執筆され

その序論とも言える『文芸の哲学的基礎』という講演がなされた。

また、18世紀英文学についての講義をまとめた『文学評論』

も出版されており、これらの作品を読むことにより、より一層

漱石の文学観が明確になり、何を目指して小説が執筆されて

いったのかが窺い知ることができると思う。

これらの作品は漱石の小説を多く読んでいる人でさえ

あまり手に取らないものではあると思うが、

漱石をより深く知りたい人にはぜひ読んでもらいたい。

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