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2007年4月 8日 (日)

江藤淳の生き方と夏目漱石

「心身の不自由は進み、病苦は堪え難し」という一文を書き残し、

文芸評論家の江藤淳は自からの死を選んでしまった。

その前年に最愛の妻を失い、自らも軽い脳梗塞で入院するなど、

心身ともに疲れ果てていたと思われるが、その死に対しては

多くの人がさまざまな意見を述べていたと記憶している。

江藤淳といえばその漱石研究が有名であるが、

そこから何を学び、どのように自分の生き方に反映させたのだろうか。

そのようなことを思いながら、再び江藤淳の労作を手にしてみると、

それまでと違った顔をした文芸評論家がそこにいるように思える。

江藤淳が大江健三郎と仲違いして以降、その作品から

少し遠ざかっていたが、また読み返してみたいと最近思うのである。

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