マルクスの何が面白いかということ
失敗に終わった共産主義者としてのマルクス主義者と
哲学や経済学に対する根本的な批判を展開するマルクス者を
峻別することにはあまり意味はないと感じる。
また、共産主義が崩壊したからマルクスも駄目なのか、
共産主義者にろくな人間がいなかったから
共産主義が駄目になってしまっただけで
マルクスは間違っていなかったのかというようなことを
ここで論じて結論を出そうというつもりもない。
単純明快にここでは今読んで面白いマルクスの作品は
いったいどれなのかということだけが興味の対象である。
マルクスの作品に対する批評や評価は
数限りないくらいにあると思うので、
それらはここでは譲るとして、独断と偏見で選ぶなら、
やはり『資本論』が一番面白いが、その次はなんと言っても
『ユダヤ人問題によせて ヘーゲル法哲学批判序説』で
三番目が『経済学批判』という順番になるであろうか。
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