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2007年4月 9日 (月)

いまだに楽しめない安部公房の世界

多くの人に薦められるがいまだその作品を楽しむことができない、

そんな作家の代表格が、残念なことに安部公房である。

『砂の女』も『箱男』も読んでみたけれど、

なぜ作者はこの作品を書こうとしたのか、

主題は何となく理解できるが、それを作品にする強い意志に

ただただ驚くばかりで、この作品を書いているときの作者は

本当に楽しかったのかと、そんなことばかりが気になり、

作品の世界にすんなりと入っていけない。

しかも登場人物の誰にも感情移入することができないため、

話の筋を追うのも辛くなっていくというのが正直なところ。

誰か安部公房の「正しい読み方」を教えてくれないだろうか。

ただ、この作家から離れがたいのは、

多くの人が薦めてくれるからというだけではなく、

そのエッセイの中に時折こちらの心に

響いてくるものがあることである。

ここでは初期の頃のエッセイと、ドナルド・キーンとの対談を

紹介しておきたいと思う。

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コメント

箱男は不親切な推理小説で探偵が登場しません。
真相は
http://homepage1.nifty.com/sunano/hako.htm
をごらんください。

投稿: 砂野 | 2007年4月 9日 (月) 19時34分

コメントありがとうございます。
不親切な小説を親切に解説してくれるような人向けの小説は
私には向かないのかもと再認識させていただきました。
あの小説を何回も読むことを考えると、もっと他の小説を読み
たいと思うのは私だけでしょうかね。

投稿: ぶんてつ | 2007年4月10日 (火) 00時51分

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