« 解釈学や現象学を駆使するポール・リクール | トップページ | 法と倫理の領域に踏み込むハーバーマス »

2007年5月28日 (月)

解釈学の重要人物・ハンス・ゲオルグ・ガダマー

ガダマーといえば、やはり解釈学ということになると思う。

ガダマーは一時期はハイデガーから離れることに

なるのではあるが、基本的にはハイデガー哲学は、

ロマン主義的・歴史主義的な解釈学の問題に対して

決定的な意義を持っているという認識でいたと思われる。

『真理と方法』という作品では、ガダマーはそれまでの

解釈学に代わる新しい解釈学をうち立てようと努め、

ある程度の成功は収めたように思える。

また、ガダマーはプラトンの問答術に従って、

問いと答えの弁証法として記述することにも努めた。

まず、テクストが解釈者に問いかけ、

テクストの内容の真実性が、解釈者の自明で

意識されていなかったものの自明性を破壊する。

これによってようやく解釈者は自分の先入観を疑い、

テクストに対して問いを立てるようになるというのである。

後にガダマーはハーバーマスの批判によって、

自身の解釈学の人文主義的な弱さを克服することを

余儀なくされるのであるが、その結果として

ガダマーの解釈学は人文科学論から、

言語に媒介された世界経験についての理論へと

変貌を遂げることになっていくのである。

好き嫌いということは当然あると思うが、その議論を

追ってみることは、物事を理解するということについて

新たな地平を開いてくれるのではないかと思われるので、

ぜひ、いくつかの作品は手にしてもらいたいと思います。

|

« 解釈学や現象学を駆使するポール・リクール | トップページ | 法と倫理の領域に踏み込むハーバーマス »

思想・哲学」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 解釈学の重要人物・ハンス・ゲオルグ・ガダマー:

« 解釈学や現象学を駆使するポール・リクール | トップページ | 法と倫理の領域に踏み込むハーバーマス »