法と倫理の領域に踏み込むハーバーマス
現代のドイツを代表する社会哲学者ハーバーマスは
ヘーゲル、マルクス、ヴェーバーらを読み解くことにより、
コミュニケーション行為論を基礎とした批判的社会理論の
構築を目指す一方で、現代思想が避けてきた法と倫理の
領域に踏み込み、コミュニケーション理論をその分野に
展開していこうという難題に取り組んでいる。
私の興味から言えば、ヘーゲルの法哲学をどのように
乗り越えていくのかということになるのであるが、
多くの読者にとってはカントの倫理学とどう向き合って
いったらいいのかということになるのかもしれない。
ハーバーマスの作品は現代的なテーマでもあり、
興味が持てれば面白く読めるものも多い一方で、
何となく議論にのっていけないものもあると思うが、
今回は私の興味のあるものを中心に紹介します。
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