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2007年5月29日 (火)

法と倫理の領域に踏み込むハーバーマス

現代のドイツを代表する社会哲学者ハーバーマスは

ヘーゲル、マルクス、ヴェーバーらを読み解くことにより、

コミュニケーション行為論を基礎とした批判的社会理論の

構築を目指す一方で、現代思想が避けてきた法と倫理の

領域に踏み込み、コミュニケーション理論をその分野に

展開していこうという難題に取り組んでいる。

私の興味から言えば、ヘーゲルの法哲学をどのように

乗り越えていくのかということになるのであるが、

多くの読者にとってはカントの倫理学とどう向き合って

いったらいいのかということになるのかもしれない。

ハーバーマスの作品は現代的なテーマでもあり、

興味が持てれば面白く読めるものも多い一方で、

何となく議論にのっていけないものもあると思うが、

今回は私の興味のあるものを中心に紹介します。

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