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2007年5月 7日 (月)

太宰治の作品年譜

コンテンツ充実のため、紹介した作家の作品年譜を

掲載することにしました。これを参考にその作家の

様々な作品に目を向けていただければ幸いです。

まずは太宰治の作品を執筆順に掲載します。

『太宰治全集』(筑摩書房)に収録されている、

山内祥史作成の太宰治年譜に拠っています。

1923年大正12年 15歳・数え年、以下同じ)
・温泉(雑纂)
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1925年大正14年 (17歳)
・最後の太閤
・虚勢
・角力
・犠牲
・負けぎらひト敗北ト
・地図
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1926年大正15年昭和元年 (18歳)
・私のシゴト
・針医の圭樹
・侏儒楽(雑纂)
・瘤
・傴僂(雑纂)
・将軍
・哄笑に至る
・口紅
・埋め合せ(雑纂)
・再び埋め合せ(雑纂)
・雑記(雑纂)
・モナコ小景
・怪談
――――――――――――――――――――――――――――
1927年昭和2年 (19歳)
・名君
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1928年昭和3年 (20歳)
・無間奈落
・股をくゞる
・彼(作者名・比賀志英郎)
・彼等と其のいとしき母
・此の夫婦
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1929年昭和4年 (21歳)
・先づ図書室を見舞ふ(雑纂)
・鈴打
・哀れに笑ふ(作者名・比賀志英郎)
・虎徹宵話(初)
・哀蚊
・花火
・文芸時評/十月の創作(雑纂)
・虎徹宵話(改)
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1930年昭和5年 (22歳)
・地主一代
・学生群
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1932年昭和7年 (24歳)
・郷土文壇[断片](雑纂)
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1933年昭和8年 (25歳)
・魚服記
・列車
・田舎者(随想)
・魚服記に就て(随想)
・思ひ出
・道化の華
・断崖の錯覚
・葉
――――――――――――――――――――――――――――
1934年昭和9年 (26歳)
・玩具
・洋之助の気炎(井伏鱒二との合作)
・猿面冠者
・彼は昔の彼ならず
・ロマネスク
・飾らぬ生水晶/中島健蔵氏著「懐疑と象徴」(雑纂)
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1935年昭和10年 (27歳)
・雀こ
・猿ケ島
・川端康成へ(随想)
・陰火
・ダス・ゲマイネ
・逆行
・作者の言分/十月創作評に応へて(随想)
・地球図
・めくら草紙
・人物に就いて(随想)
・作者の言分/十二月創作評に応へて(随想)
・もの思ふ葦(随想)
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1936年昭和11年 (28歳)
・碧眼托鉢(随想)
・雌に就いて
・喝采
・古典竜頭蛇尾(随想)
・悶悶日記(随想)
・狂言の神
・虚構の春
・走ラヌ名馬(随想)
・創生記
・先生三人(随想)
・HUMAN LOST
・春夫と旅行できなかつた話(随想)
・二十世紀旗手
――――――――――――――――――――――――――――
1937年昭和12年 (29歳)
・音に就いて(随想)
・あさましきもの
・檀君の近業について(随想)
・灯籠
・思案の敗北(随想)
・創作余談(随想)
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1938年昭和13年 (30歳)
・「晩年」に就いて(随想)
・一日の労苦(随想)
・多頭蛇哲学(随想)
・答案落第(随想)
・緒方氏を殺した者(随想)
・一歩前進二歩退却(随想)
・満願
・姥捨
・花燭
・富士に就いて(随想)
・女人創造(随想)
・校長三代(随想)
・むかしの亡者(随想)
・火の鳥
・九月十月十一月(随想)
・I can speak
――――――――――――――――――――――――――――
1939年昭和14年 (31歳)
・黄金風景
・富嶽百景
・女生徒
・懶惰の歌留多
・秋風記
・新樹の言葉
・愛と美について
・葉桜と魔笛
・春画(随想)
・当選の日(随想)
・春の盗賊
・「人間キリスト記」その他(随想)
・正直ノオト(随想)
・ラロシフコー(随想)
・八十八夜
・座興に非ず
・美少女
・ア、秋
・畜犬談
・デカダン抗議
・皮膚と心
・おしやれ童子
・市井喧争(随想)
・酒ぎらひ(随想)
・困惑の弁(随想)
・俗天使
・兄たち
・女人訓戒
・鴎
・駈込み訴へ
――――――――――――――――――――――――――――
1940年昭和15年 (32歳)
・心の王者(随想)
・このごろ(随想)
・無趣味(随想)
・金木の旧正月(随想)
・老ハイデルベルヒ
・鬱屈禍(随想)
・諸君の位置(随想)
・知らない人(随想)
・善蔵を思ふ
・誰も知らぬ
・義務(随想)
・作家の像(随想)
・走れメロス
・三月三十日(随想)
・女の決闘
・古典風
・盲人独笑
・国技館(随想)
・大恩は語らず(随想)
・自信の無さ(随想)
・六月十九日(随想)
・東京八景
・貪婪禍(随想)
・自作を語る(随想)
・失敗園
・砂子屋(随想)
・一灯
・きりぎりす
・パウロの混乱(随想)
・文盲自嘲(随想)
・乞食学生
・服装に就いて
・リイズ
・かすかな声(随想)
・清貧譚
・みみづく通信
・弱者の糧(随想)
・佐渡
・男女川と羽左衛門(随想)
・五所川原(随想)
・青森(随想)
――――――――――――――――――――――――――――
1941年昭和16年 (33歳)
・令嬢アユ
・千代女
・ろまん灯籠
・容貌(随想)
・新ハムレツト
・「晩年」と「女生徒」(随想)
・私の著作集(随想)
・風の便り
・世界的(随想)
・誰
・恥
・私信(随想)
・或る忠告(随想)
・新郎
・食通(随想)
・十二月八日
・律子と貞子
――――――――――――――――――――――――――――
1942年昭和17年 (34歳)
・待つ
・正義と微笑
・水仙
・一問一答(随想)
・小さいアルバム
・小照(随想)
・炎天汗談(随想)
・天狗(随想)
・花火
・帰去来
・黄村先生言行録
・故郷
・禁酒の心
――――――――――――――――――――――――――――
1943年昭和18年 (35歳)
・鉄面皮
・右大臣実朝
・赤心
・花吹雪
・佳日
・わが愛好する言葉(随想)
・作家の手帖
・不審庵
・金銭の話(随想)
・散華
――――――――――――――――――――――――――――
1944年昭和19年 (36歳)
・横綱(随想)
・革財布(随想)
・「惜別」の意図(随想)
・芸術ぎらひ(随想)
・雪の夜の話
・東京だより
・津軽
・郷愁(随想)
・純真(随想)
・新釈諸国噺
・自著を語る(随想)
・一つの約束(随想)
――――――――――――――――――――――――――――
1945年昭和20年 (37歳)
・惜別
・竹青
・春(随想)
・お伽草紙
・薄明
・パンドラの匣
・庭
・親といふ二字
・貨幣
・嘘
――――――――――――――――――――――――――――
1946年昭和21年 (38歳)
・十五年間
・やんぬる哉
・雀
・苦悩の年鑑
・返事(随想)
・チヤンス
・冬の花火
・未帰還の友に
・津軽地方とチエホフ(随想)
・海(随想)
・政治家と家庭(随想)
・春の枯葉
・たづねびと
・同じ星(随想)
・親友交歓
・男女同権
・トカトントン
・新しい形の個人主義(随想)
・メリイクリスマス
――――――――――――――――――――――――――――
1947年昭和22年 (39歳)
・織田君の死(随想)
・ヴィヨンの妻
・母
・父
・女神
・フォスフォレッスセンス
・朝
・斜陽
・おさん
・わが半生を語る(随想)
・饗応夫人
・犯人
・小志(随想)
・酒の追憶
・かくめい(随想)
――――――――――――――――――――――――――――
1948年昭和23年 (40歳)
・小説の面白さ(随想)
・美男子と煙草
・眉山
・女類
・渡り鳥
・桜桃
・徒党について(随想)
・家庭の幸福
・人間失格
・黒石の人たち(随想)
・グッド・バイ
・如是我聞(随想)

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コメント

本当に親になって分かることってありますよね。
太宰の語録として「子供より親が大事と思いたい」というのは、そのようなことを言う人があまりいないので、取り上げられる機会の多い言葉ですが、ただ単に無頼派の言葉というのではなく、作品全体を読むと違った印象も受ける言葉なんですよね。
自分はわりと乱暴に、周囲が子供のことばかり気にするので、少しふてくされて、この言葉を使っていますが、少し反省します。

投稿: ぶんてつ | 2007年5月10日 (木) 11時25分

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