新しい読み方の展開を行うミハイル・バフチン
以前にもドストエフスキーの読み方のひとつとして紹介した
ロシアのミハイル・バフチンではあるが、ラブレー論等における
「ポリフォニー論」「ダイアローグ論」「カーニバル論」など、
新しい発想の思想がその後の世界の文学や思想に
与えた影響はとても大きく、「バフチン以後」ということを
タイトルに掲げる作品もいくつか書かれるほどである。
また、クリステヴァをはじめとした欧米や日本での
影響を受けた人の活躍も一時は目立っていた。
最近ではそれほどではなくなったが、逆に言うと
バフチンの影響を受けているにもかかわらず、
そのことがあまり意識されなくなるほど広く知られ、
周知の事実として前提にされている感じさえしてしまう。
そうであってみれば、やはりバフチンの作品そのものに
触れておくことは、多くの人にとって、今後の読書の
楽しみを一層増すものとなるはずである。
ここでは特に重要と思われるもののみですが
紹介しておきたいと思います。
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