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2007年5月13日 (日)

フッサール現象学の新たなる継承者としてのデリダ

デリダはフッサールを読むことによって、読むこととは何か、

書くこととは何かを根底的に考え直そうとした思想家である。

そしてフッサールの『論理学研究』の緻密な読解を通して、

現象学的批判という方法が形而上学的な企てそのものだ

ということを白日の下に曝け出すのである。

また、そのあまりにも困難な作業の中から、

「脱構築」や「差延」そして「エクリチュール」といった様々な

考え方が導き出されてくるのだが、その過程はその後の

脱構築ブームにあまりよい印象を持たない者にとっても、

とても興味深いところではないだろうか。

デリダを楽しめるかどうかの分かれ道は、

この脱構築を楽しめるかどうかということでもあるが、

何人もの人にやられると少しうんざりだが、

本家のデリダのものくらいは一度味わっておく価値は

あると思うのだが、皆さんにはどうだろうか。

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