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2007年6月20日 (水)

純情な批評精神の持ち主・坂口安吾

坂口安吾は1906年10月20日に新潟県に生まれた。

純文学だけにとどまらず、推理小説や歴史小説、

あるいは卓抜な批評精神を見せたエッセイなど、

多くの分野でその才能を発揮し、幅広く活動した。

終戦後に発表した『堕落論』などの作品により

無頼派の中心的作家として人気を集めた。

作品の中心は観念的な虚構の世界を描いたものであり、

私小説とは縁遠い存在ではあったが、

自伝的作品も残しており、「二十七歳」「三十歳」では

女流作家であった矢田津世子との恋愛について綴っており、

その純情ぶりには微笑ましいものさえ感じてしまう。

代表作は『白痴』『桜の森の満開の下』『信長』 など。

エッセイでは『堕落論』『日本文化私観』『教祖の文学』など。

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