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2007年6月21日 (木)

無頼派の教養人・石川淳

石川淳は1899年3月7日に東京都の浅草に生まれた。

小説家として本格的に活動を始めたのは、

1935年の『佳人』発表からであろうか。

1936年には『普賢』で第4回芥川賞を受賞している。

また、森鷗外における史伝の意味を明らかにした

『森鷗外』などの評論や、江戸文学の研究も残している。

太宰治や坂口安吾らと共に無頼派と呼ばれたが、

安部公房に師事されるなど、和漢洋にわたる学識や

現代社会への批評精神は確かなものがあった。

代表作には『焼跡のイエス』『処女懐胎』『紫苑物語』など。

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