無頼派の教養人・石川淳
石川淳は1899年3月7日に東京都の浅草に生まれた。
小説家として本格的に活動を始めたのは、
1935年の『佳人』発表からであろうか。
1936年には『普賢』で第4回芥川賞を受賞している。
また、森鷗外における史伝の意味を明らかにした
『森鷗外』などの評論や、江戸文学の研究も残している。
太宰治や坂口安吾らと共に無頼派と呼ばれたが、
安部公房に師事されるなど、和漢洋にわたる学識や
現代社会への批評精神は確かなものがあった。
代表作には『焼跡のイエス』『処女懐胎』『紫苑物語』など。
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