研ぎ澄まされた美意識の発露としての川端康成
川端康成は1899年6月14日に大阪市北区此花町に生れた。
1920年に東京帝国大学英文科に入学、後に国文学に転科した。
1921年同人として『新思潮』を創刊し、その時の「招魂祭一景」が
菊池寛に評価され、1923年創刊の『文藝春秋』の同人となった。
1924年は横光利一らとともに同人誌『文藝時代』を創刊した。
同誌には「伊豆の踊子」などを発表した。
その後『雪国』『禽獣』などの作品を発表し、
1944年には『故園』『夕日』などにより菊池寛賞を受賞した。
この頃に三島由紀夫が持参した「煙草」を評価し、
その師的存在となったことは有名な話である。
また、1968年にノーベル文学賞を受賞し、授賞式では
「美しい日本の私 その序説」という記念講演をおこなった。
ただ、その後はプレッシャーからかほとんど作品を書かなかった。
1972年4月16日、マンションの仕事部屋でガス自殺した。
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