様々に論じられる芥川龍之介
芥川龍之介という作家を現代の読者が教科書以外で
思い出すとすれば、やはり芥川賞であるだろう。
もちろん当初はその理知派の作品の知的構成が
純文学の新人の登竜門という芥川賞の性格付けに
うまくマッチしていたのであるだろうが、
現在ではその賞の大きさのみが話題となり、
芥川龍之介本人からは遥かに遠ざかってしまった
感があることは否めない事実であろう。
しかし、そうであったとしても芥川龍之介という作家の
魅力そのものが失われてしまったわけではないし、
やはりその最期を含めて様々に論じられてしかるべき
偉大な作家であることに変わりはないだろう。
今回は芥川龍之介論の中でも、比較的読みやすいものを
紹介しておきたいと思います。
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