勝間和代さんの『勝間式「利益の方程式」 』を読んでみた
勝間さんの『勝間式「利益の方程式」
─商売は粉もの屋に学べ!─ 』を読んでみた
(5つが最高)
勝間さんの提案する利益の方程式とは、
利益=(単価-獲得コスト-原価)×顧客数
と、いたってシンプルなものである。
この顧客当たり単価、顧客当たり獲得コスト、
顧客当たり原価、顧客数の4つの要素を
コントロールすることで、誰でも簡単に、
利益の最大化が実現できるようになるという。
それでは、他の要素は一切考慮しないでよいか、
といえば、当然そうではないのだが、
ここで問題なのは利益を具体的に考えることである。
他にも重要なことがあるという指摘は
勝間さんがシンプルに利益について考えてもらいたい
というメッセージを受け取り損ねているとしか思えない。
ではなぜシンプルに考える必要があるのか。
それは実際に利益を考えて行動してもらうためである。
算数で言えば、式は立ててあげたので
とにかく手を動かして計算しなさいよというところか。
(頭の中でとか、座ったままでとかではもちろんない)
もっと直接的に表現すれば、社員1人1人が
利益について考えて行動しなさいということである。
だから、この本の中の原則についても、
「どうやって」というところに力点がある。
そして、最後は「明日からできる行動習慣」として
体に身に付けてしまいなさいというところへ行き着く。
もし、あえてこの本の欠点を指摘するとするなら、
サブタイトルの「粉もの屋」の事例が
あまり活かされていない点だろうか。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 なぜ、利益の概念が必要なのか
第2章 利益はどう計算するのか―慣れればカロリー計算のようなもの
第3章 利益を上げる方程式の解き方
第4章 原則1 どうやって顧客単価を上げるのか
第5章 原則2 どうやって顧客獲得コストを下げるのか
第6章 原則3 どうやって顧客原価を下げるのか
第7章 原則4 どうやって顧客数を伸ばすのか
第8章 明日からできる行動習慣―利益の増やし方をどうやって身につけていくか
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