ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んでみた
ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んでみた
(5つが最高)
勝間さんが『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』で
お薦めの投資の本として紹介していたので
どんな内容なのか興味があったが、
普通の投資の指南書というのとはちょっと違っている。
最も違っているのは、普通の指南書が株式投資など
投資そのものをすぐにやりたくなるものだとすると
この本は投資について勉強したくなるということだ。
書かれている内容そのものは、ある種の成功談だが、
住宅ローンによる持ち家の購入などは資産購入ではなく、
逆にお金を払わなくてはいけないので負債であるという
考え方などは、至極真っ当な考え方だと思う。
自宅は売却しなければ、いくら市場価値が下がっても
住居としての役割を果たすので減価償却などする必要がなく、
たとえ家賃相当額のローンの支払いで購入できるといっても
それほどお得な買い物ではない。
それでもマイホームを購入するのは、経済合理性とは別の話だ。
ロバート・キヨサキさんのように起業して成功したり、
不動産投資に簡単に成功してしまったりというのは
作り話ではないにせよ、正直なところ明日から
自分も始めてみようという気にはならない。
それでも投資の勉強を始めようという気にはさせてくれる。
成功談が単純明快なこともその理由のひとつだと思うが、
何より元気のよさが伝わってくるので
自分も頑張ろうという気にさせてくれるのである。
「金持ち父さん」シリーズを読み進めていくと
実はこの1冊目の後に挫折を経験していることや
実の父の貧乏父さんが亡くなってから
本を出すまでにある程度の時間を置く必要があったことなど、
人間性を垣間見させてくれるエピソードも紹介されている。
拝金主義と批判することは簡単だが、
お金について考えてみることが大切なのも
また事実であるだろう。
さまざまなことを学んでいく際のレバレッジとしては
なかなか面白い1冊だと思う。
【目次】(「BOOK」データベースより)
教えの書(金持ち父さん、貧乏父さん―ロバート・キヨサキが語ったこと/金持ち父さんの六つの教え/金持ちはお金のためには働かない/お金の流れの読み方を学ぶ ほか)
実践の書(まず五つの障害を乗り越えよう/スタートを切るための十のステップ/具体的な行動を始めるためのヒント)
エピローグ たった七千ドルで四人の子供を大学に行かせた男の話
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