三浦展さんの『下流社会』を読んでみた
三浦さんの『下流社会 新たな階層集団の出現』を読んでみた
(5つが最高)
いろいろなことを考えさせられるという点では、
この本は評判どおりの良書なのかもしれない。
しかし、民間のマーケット分析の手法らしいが、
サンプル数が少ないのに自説を展開してしまうのは
正直言っていかがなものかと思う。
とにかく自分の考えていることを説明するためにのみ
資料を作成しているようで、現実を正確に
写し取っているのかは甚だ疑問である。
ただし、読めば読むほど自分が下流社会に属する人と
考え方や行動様式が似ていることが興味深い。
また、周囲を見渡してみても貧困ではないながら
下流社会に属する人が増えてきたことは事実らしい。
経済格差、教育格差などが固定化されていくことは
なんとしても避けたいところである。
これからますます下流の人が増えていく気がして
暗い気持ちになってしまう点では、憂鬱な書なのかも。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「中流化」から「下流化」へ
第2章 階層化による消費者の分裂
第3章 団塊ジュニアの「下流化」は進む!
第4章 年収300万円では結婚できない!?
第5章 自分らしさを求めるのは「下流」である?
第6章 「下流」の男性はひきこもり、女性は歌って踊る
第7章 「下流」の性格、食生活、教育観
第8章 階層による居住地の固定化が起きている?
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