橘玲さんの『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を読んでみた
橘さんの『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
― 知的人生設計入門』を読んでみた
(5つが最高)
ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん』シリーズに対して、
日本では法律や税制などが違うので通用しないとの立場らしく
冒頭で『金持ち父さん』の要約を試み、
ロバート・キヨサキさんのハワイでの不動産投資が成功したのは
バブル当時の日本人がハワイの不動産にまで手を出した
からであり、そのような特別なことがなければ
破産していたことは間違いないだろうとしている。
そして、その日本のバブルに助けられた不動産投資家が
日本人に対して金持ちになるための方法を
伝えていることを皮肉と捕らえている。
このことは要約に若干の違和感はあるものの
大筋では間違いではなく、
さらに日本でも『金持ち父さん』シリーズが
ヒットしたことにより、今度は日本の貧乏人が
ますますロバート・キヨサキさんをお金持ちにしているという
笑えない構図が出来上がってしまった。
しかし、この本を読めば、不動産投資をしなくても
起業したりベストセラーを出したりしなくても
黄金の羽を拾えるかもしれないと思わせてくれる。
確かに『金持ち父さん』シリーズより、
実践的で日本の状況に対応していることは間違いない。
ただ、それでも情報が古くなってしまっていることは
仕方がないと思って、その考え方を学び
新しい情報は自分で手に入れるようにしなければならない。
また、「海外投資を楽しむ会(AIC)」創設メンバーであるため
海外志向が強く、日本に税金を納めないようにする
工夫の数々はいろいろなことを考えさせてくれる。
確かに税金を払わなくて良いのなら
お金持ちになるスピードは早くなることは確実だ。
しかし、それで本当によいのかどうかは
各自の価値観にゆだねられているということか。
そういえば、『金持ち父さん』シリーズでも
法人化をして節税することが説かれていたっけ。
【目次】(「BOOK」データベースより)
Introduction 人生は一度しかない。だから近道を行こう!
1 人生を設計するための知識
2 人生の大きな買い物
3 惜しみなく奪われる人々
4 黄金の羽根の拾い方
5 税金について知りたい本当のこと
6 もうひとつの人生
Epilogue 新宿中央公園のホームレス
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