勝間和代さんの『お金は銀行に預けるな』を読んでみた
勝間さんの『お金は銀行に預けるな』を読んでみた
(5つが最高)
金融リテラシーを身に付けるための最初の1冊としては
これで充分という気もするが、少しでも勉強したことがある人や
投資経験のある人には物足りない内容だと思う。
勝間さんに対する世間の評価はいろいろあるが
生き方を真似るかどうかは別として
そのスキルから今の自分が必要としているものを
選択して身に付けるということは決して悪くない。
では、どのような選択が良いのかだが、
それはその個人個人の置かれている状況によって
当然違ってくるだろう。
例えば、この『お金は銀行に預けるな』について言うと、
投資未経験者であれば、次のアドバイスは参考になる。
①分散投資(まずはノーロード型の投資信託)
②年間5%のリターンで上出来
③投資の世界にタダ飯はない(ノーリスクはない)
④投資にはコストと時間が必要
⑤管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない
しかし、投資経験者であれば、その経験の違いから
当然これには反論がある点も出てくる。
①についてだけでも、『金持ち父さん貧乏父さん』などには
不動産に偏った投資の成功例が紹介されているし、
分散したくともそれほど資金のない人は多いはず。
ただ、この本が出版された2007年からの状況をさして、
投資信託では損が出たから銀行預金のほうが
良かったじゃないかというのはナンセンス。
投資信託でも儲けた人は必ずいるからだけではなく、
銀行預金にはハイリスク・ローリターンという
バブル崩壊後の悲惨な商品特性があるからだ。
ところで、なぜいまさら、この本を取り上げたかというと
ただ単純に勝間さんに影響されて、
久しぶりにブログを更新したくなったからだ。
勝間さんのようにはなれないが、(なりたくないわけではない)
勝間さんの本を批判的に読めないようでは
社会人として今まで何をやっていたのかという想いもあり、
それでもなお、取り入れるべき点があれば
積極的に取り入れていこうと、思っております。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 金融リテラシーの必要性
(金融リテラシーとは/日本の家計における“リスク資産”の割合 ほか)
第2章 金融商品別の視点
(分散投資(アセット・アロケーション)を理解する/見かけ上のリスクと本当のリスク ほか)
第3章 実践
(円高と円安、どっちがどっち?/「じゃんけん理論」と「チャート分析」 ほか)
第4章 金融を通じた社会責任の遂行
(資本主義の二つのほころび/「小さな政府」路線の結果 ほか)
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