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2010年8月25日 (水)

勝間和代さんの『起きていることはすべて正しい』を読んでみた

勝間さんの『起きていることはすべて正しい
――運を戦略的につかむ勝間式4つの技術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、タイトルが誤解を与えている面があるが、

別に自己正当化のための、勝間さんに起きていることが

正しいことなので、みんな従えという内容ではもちろんない。

ここで言われていることは、『起きていることはすべて、

自分に対するメッセージ、あるいは何らかのチャンスとして

受け止めよう。そして、そのメッセージを分析し、

そこに対して自分の持っているパーソナル資産を

正しく割り当て、使いきり、最大の成果になるように

行動を続けよう』ということである。

本の内容としては、「メンタル筋力のトレーニング案内」である。

勝間さんの言うメンタル筋力とは、次の4つの技術を総合した

能力のことであり、この4つを統合すると、メンタル筋力が

強化され、偶然の中から幸運を発見できるようになるいう。

① 脳内フレーム120%活用法
   (顕在意識だけでなく潜在意識を最大限に活かす技術)
②即断即決法
   (多種の情報から必要な物を選んで決断する技術)
③パーソナル資産増強法
   (パーソナル資産を組み合わせ、使いこなす技術)
④勝間式人間関係の兵法
   (周りの人と協調し、自分の力を倍増させる技術)

結局のところ、勝間さんにとっての運をつかむ技術の

根底にある発想は、「起きていることはすべて正しい」とし、

いま起きていることを否定したり、こうだったらいいなあと

夢想しても仕方がないので、起きていることから、

何を学び取り、どのように行動すれば、いまこの一瞬を

最大限に活用できるかを考えるということにつきる。

そこに至る過程には当然、努力すれば報われるという

勝間さんのこれまでの経験が強く影響している。

しかし、努力しても報われない世代にとっては

そもそも努力をすると何か良いことがあるんですか

という疑問から始まってしまうのである。

このギャップが勝間さんとアンチの間の1つの溝だが

私は努力しても報われないかもしれないけれど

努力しないで悪い結果を受け入れるのは嫌だという

ただそれだけの理由で勝間さんの本を読み続けている。

そして単純に昨日の自分より今日の自分の方が

少しでも成長していると感じられるなら、

報われないことばかりでも、何とか生きてはいける。

私の人生は幸運とは無縁であるように思うが

それでも幸運をつかみやすくする技術があるのであれば

やってみない手はないように思う。

少なくともこの本に書かれていることを実践したからといって

悪いことが起こるわけではないのだから。

いま、あまり恵まれた環境にない人こそ

この本を読んで元気を取り戻してほしい。

本来はある程度成功している人がさらに上を目指すための

技術であるかもしれないのだけれど。

【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめに “メンタル筋力”と「運をつかむ勝間式4つの技術」
第1章 「偶然を幸運に変える」セレンディピティの技術
第2章 勝間式技術1・広げる―あなたの潜在意識が目覚める!脳内フレーム120%活用法
第3章 勝間式技術2・絞り込む―「99%捨て、1%の本質をつかむ」即断即決法
第4章 勝間式技術3・殖やす―「4つのダイヤ」を引き寄せるパーソナル資産増強法
第5章 勝間式技術4・調和する―勝間式人間関係の兵法 「5つのわがまま力」で年収が20倍になった秘密
おわりに 起きていることはすべて正しい

起きていることはす...

起きていることはす...

価格:1,575円(税込、送料別)

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