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2010年8月 4日 (水)

勝間和代さんの『会社に人生を預けるな』を読んでみた

勝間さんの『会社に人生を預けるな』を読んでみた

 (5つが最高)

アマゾンなどのレビューなどを見ると、勝間さんへ向けられる

批判の厳しさには、尋常でないものを感じる。

しかし、本当にそのような切り捨て方でよいのだろうか

という視点で、このブログでは自分にとって有益な点が

あったかどうかで評価を段階付けて、

読むべきものと読まなくても良いものを

選別する参考にでもしていただければと思っている。

この本では、リスクリテラシーを高めるために

国レベルで行う3つの提言がなされている。

①源泉徴収・年末調整制度の見直し
②道州制の導入
③終身雇用制の緩和

中でも、さまざまなリスクの根底にあるのが、

「終身雇用制度」であると主張している。

これまで以上にリスクにさられている日本の現状、

特に政治の停滞・経済の停滞・労働問題の

解決策を探れば探るほど、その最大の原因は

「終身雇用制度」に問題の核心があるとする。

どうしてかという部分は、この本の中心をなしているので

各自で読んでいただきたいと思うが、

この主張には明らかなタイミングの悪さと

勝間さんの経歴への嫉妬から来る反発が

強烈な批判を形成してしまっているように思う。

世間では非正規社員の雇用問題をどうするか、

どうしたら正規社員になり下流から抜け出せるか、

リストラされないためにはどうしたらいいのか、

ということが話題になっているのである。

勝間さんの『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』が

売れたのも、年収を10倍にするためというよりは

いかにすればリストラされない優秀な社員になれるのか

という涙ぐましい努力の1つの指針であったはずなのだ。

確かに『金持ち父さん』シリーズでもサラリーマンのままでは

金持ちにはなれないので、起業することが薦められている。

勝間さん自身も起業して雇われない生き方を選択できているので

「終身雇用制度」に諸問題の原因があると考えているのだろうが、

事実そうだとしても、サラリーマンにとっての最大のリスクは

やはり目先のリストラなのだ。

社会が良くなる前に自身の生活が改善しなければ

やっていけないというサラリーマンは多いはずだ。

ましてや能力の高くない人間にとって

終身雇用制の緩和は明らかに劇薬だ。

勝間さんが本当に社会を良く変えていこうと考えているのなら、

平均からそれ以下の人(要するに社会の半分の人)に

いかに自説を納得してもらえるかが課題になってくるように思う。

【目次】(「BOOK」データベースより)
プロローグ リスク・リテラシーと終身雇用制
第1章 会社に人生を預けるな(終身雇用制は現代の小作農、または奴隷制/終身雇用制とワーク・ライフ・バランス/さまざまな歪みの原因/女性は働きにくく、若者は報われない)
第2章 リスク・リテラシーを磨く(なぜ、貯蓄から投資が進まないのか/日常生活に潜むリスク/リスクは常に偏在する)
第3章 「お上」に人生を預けるな(「お上」中心主義/日本の巧みな支配構造/現代資本主義が抱えるリスク/リスクを予見する能力)
第4章 21世紀のパラダイムシフト(人生はコントロールするもの/日本が導入すべき三つのもの/よりよく生きるために/問題解決の鍵)
エピローグ リスクを取る自由 ※参考文献、及び推薦図書

会社に人生を...

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