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2010年9月13日 (月)

山田真哉さんの『女子大生会計士の事件簿』(DX.1)を読んでみた

山田さんの『女子大生会計士の事件簿』(DX.1)を読んでみた

 (5つが最高)

公認会計士である山田さんのこの本の基本的な構成は

女子大生会計士の藤原萌実と入所一年目の会計士補の

柿本一麻が監査に行く先々で出くわす事件を描いている。

本来が小説家でないので事件簿といえども

たいした推理を要するわけではなく、

会計の知識をうまく織り交ぜて興味を持たせながら

読み進むめられるようなお話をいくつも収録している。

単行本未収録の短編「美味しいたこ焼き事件」と

「死那葉草の草原事件」の二本を新たに追加収録した

文庫本は表紙の女の子の絵を気にしないのであれば

とてもお買い得な会計の入門書と言える。

ただ、私には指導役の美人会計士が女子大生である

必要性は物語の中からは感じられなかった。

作者の本を売るための戦略としても

どれだけの効果があるのか分からないし

現実にこのような設定があるものなのかどうか

気になってしまい、余計な設定に思えた。

最近は会計士を主人公にした小説も出てきている

ので、単純に美人で優秀な公認会計士のドラマで

良かったのではないだろうか。

【目次】(「BOOK」データベースより)
北アルプス絵はがき事件―簿外入金・架空出金の話
株と法律と恋愛相談事件―債務保証・商法の話
桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪事件―未収入金・未払金の話
かぐや姫を追いかけて事件―固定資産の話
美味しいたこ焼き事件―売掛金の話
死那葉草の草原事件―土地の評価の話
ベンチャーの王子様事件―SPC(特別目的会社)の話
女子大生会計士の事件後

女子大生会計士の事件簿...

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価格:500円(税込、送料別)

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