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2010年9月30日 (木)

スティーヴン・D・レヴィットさんの『ヤバい経済学』を読んでみた

スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナーさんの
『ヤバい経済学増補改訂版 悪ガキ教授が世の裏側を探検する』を読んでみた

 (5つが最高)

経済学者のスティーヴン・D・レヴィットさんと

ジャーナリストのスティーヴン・J・ダブナーさんの

あまりにも有名な本だが、今回、続編となる

『超ヤバい経済学』が出版されたのを機会に

どんなものなのか読んでみた。

私は勝手にヤバい事象を経済用語で解説する

内容なのだと思って読み始めたので

まとまりのないような第一印象に少し戸惑ったが

マルコム・グラッドウェルさんの作品を

最近いくつか読んでいたので、

似たような話の展開を予想して読み進めた。

結局、思ったとおりいろいろな話題から

意外な結論を導き出してくれるが

そのどれもが今まで読んだ経済学が扱う事象とは

まるっきり違っており、かなり面白かった。

ただ、まとまりがないように感じられた印象も

読み進めていくにしたがって、だんだんと印象が変化し、

序章に「一貫したテーマなんてものはない」とあるが

明らかにテーマを持っていることに気づく。

それは『超ヤバい経済学』の「説明のためのノ-ト」に

「前の本でウソついてた件」として、説明されているとおり

テーマは明らかに存在し「人は誘因で動く」ということだ。

この本の中にインセンティブとして出てくるものは

他の経済学の本ではほとんど見ることがない。

各章のタイトルからして、「ヤバい」ものが並んでいる。

増補改訂版に付けられたオマケには、

もっと酷いものもあり例えば、犬のウンコ、臓器売買、

脱税など、やりたい放題の印象さえ受ける。

中でもニューヨークの犯罪の減少は

割れた窓理論から落書きを消すなどの細かい

対策を行ったためではなく、中絶をしやすくした

ことが理由だという説明は、複雑な気持ちながら

納得させられてしまう自分がいるのも事実だ。

犬のウンコの話も、割れた窓理論に絡めて

社会的なインセンティブが働くと

罰金の金額が小さくてもうまく機能するというように

話が進められていていくのは興味深い。

『超ヤバい経済学』も読みたくなるほど面白かった。

【参考図書】
『道徳感情論』(アダム・スミス著 岩波文庫)
『入門経済思想史 世俗の思想家たち』(ロバート・ハイルブローナー著 ちくま学芸文庫)

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 あらゆるものの裏側―この本のサワリ:道徳が私たちの望む世の中のあり方についての学問だとすると、経済学は実際の世の中のあり方についての学問だ。
第1章 学校の先生と相撲の力士、どこがおんなじ?―インセンティブの美しさとその暗黒面であるインチキを追究する。
第2章 ク・クラックス・クランと不動産屋さん、どこがおんなじ?―情報は最強の力である。とくに悪いことに使うときは。
第3章 ヤクの売人はどうしてママと住んでるの?―通念なんてたいていは張り巡らした嘘と、私利私欲と、ご都合主義にすぎないことについて。
第4章 犯罪者はみんなどこへ消えた?―犯罪のウソとマコトを仕分けする。
第5章 完璧な子育てとは?―差し迫った疑問をさまざまな視点から追究する:親でそんなに違うもの?
第6章 完璧な子育て、その2―あるいは、ロシャンダは他の名前でもやっぱり甘い香り?―親が子供にする最初の儀式、つまり赤ん坊に名前をつけることの大事さを測る。
終章 ハーヴァードへ続く道二つ―データの信頼性が日々の偶然に出合う。
オマケ 『ヤバい経済学』増補改訂版での追加

ヤバい経済学増...

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2010年9月29日 (水)

オリバー・ベレスさんの『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術』を読んでみた

オリバー・ベレス/グレッグ・カプラさんの『デイトレード
マーケットで勝ち続けるための発想術』を読んでみた

 (5つが最高)

オリバー・ベレスさんもグレッグ・カプラさんもともに

トレーダーの教育と投資情報提供を手がける

プリスティーン・キャピタル・マネジメント社の

共同創業者であり、その運営するWebサイト

「Pristine.com」は、バロンズ社により

「オンライン・トレーダーのためのNo.1サイト」に

選ばれており、キャリア10年以上の

現役のデイトレーダーでもあるということです。

そのため、とても興味深い熟練したトレーダーの世界を

充分に伝えてくれており、トレードの面白さが

とてもリアルに伝わってくる作品です。

情報量も申し分なく、とても豊富なヒントに溢れています。

デイトレードに挑戦してみたいと考えている人は

ぜひ一読してから、市場に挑んでもらいたいものです。

ただし、この本は投資テクニック本ではありません。

訳者の林康史さんによると、この本は2部構成の

第1部で『心構え編』であるということで、

第2部の『スキル編』は、内容がアメリカのことで

日本人には馴染みがないということで割愛

されてしまっているためです。

けれど、投資テクニックは他の本で研究すれば

よいので、この本は心構えを知るものとして

充分満足できる内容ですので、

ぜひ読んでみていただければと思います。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 トレーディングの勝者への誘い―熟練したトレーダーの世界を理解する
第2章 優れたトレーダーへの精神修行―トレーディング行動を修正する鍵
第3章 「逆境」と「損失」―トレーディングで成功するための必要条件
第4章 真の勝者を目指すトレーニング―失ったマネーと時間を取り戻すために
第5章 トレーディングにおける7つの大罪―いかに戦い、打ち勝つか
第6章 熟練トレーダーへの道―成功をつかむための12の法則
第7章 究極のトレーダーの秘密―すべてのトレーダーが知るべき15の掟
第8章 10の教訓―究極のトレーダーになるために
第9章 究極のトレーダーから最後の言葉

デイトレ...

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2010年9月28日 (火)

林康史さんの『〈図説〉マネーの心理学』を読んでみた

林さんの『〈図説〉マネーの心理学 「儲かる側」の人になる』を読んでみた

 (5つが最高)

最近、もっとも気になっている分野である

行動経済学の林さんによる入門書。

薄いけれど大き目のサイズの本なのはイマイチ。

毎回、2者択一式の問題からスタートする構成で

基本的に見開きで各話題が完結している。

囲みのコラムは充実しているが、

私にはすでに知っている問題が多く

設問の意味を開設している箇所は

あまり面白くなかったが、

これから行動経済学を勉強しようという人には

結構、はまってしまう問題が多いのではないだろうか。

私も他の本では、はまりまくり、

人間が経済合理性に基づいて行動していることを

前提にしている一般の経済学が

よりいっそう胡散臭く感じられたことを思い出す。

まあ、それがきっかけで行動経済学に興味を

もつようになったので、株式投資などで

なかなか儲からずに行き詰っている人は

この本を読んでみると、儲からない理由も

なんとなく見えてくるのではないかと思う。

ただし、心理的な罠に、はまらないようにすることは

本で読んで理解しただけでは難しいことも事実だが。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ノーベル経済学賞を受賞した「プロスペクト理論」とは?
第2章 人はケチる!―人の思考は「経済的」にできている
第3章 「嫌なことは聞きたくない」
第4章 あなたは「投機家」型か、「年金生活者」型か
第5章 ケインズの美人投票―経済は心理で決まる
第6章 「勝負をしていい人、いけない人」―勝者は常に合理的である

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2010年9月27日 (月)

トニー・ブザンさんの『ザ・マインドマップ』を読んでみた

トニー・ブザン/バリー・ブザンさんの『ザ・マインドマップ
脳の力を強化する思考技術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、思考技術を磨くマインドマップの

オフィシャルブックということで、開発者である

トニー・ブザンが、その作り方や活用方法を

多くの事例を挙げて解説してくれている。

記憶力、創造力、集中力だけでなく、考える技術や

学習のための技術を教えてくれている点は

参考になったが、私には単なるノート術の1つである。

理由は、脳のメカニズムに最も適した思考や

連想の技術で、枝分かれしていく作図法は

多くの情報を集約することに優れていることまでは

この本を読めば理解できるが、これが唯一絶対の

優れた方法であり、他の方法より勝っているかとなると

そのようには考えられないし、何よりワードに向かない。

パソコン用のソフトもあるらしいが、専門のものを

お金を出してまで利用する気になれないし

他の人が使っていないので共有することもできない。

成功事例の紹介は多いが、実践的なスキルは

この本だけでは身に付かないような気もする。

実は私はマインドマップを活用している人を

実際に目にしていたので、とても期待が高かったが

自分が使えるようになるためには

もう少し心理的な抵抗をやわらげてくれるような本を

読んでみる必要があるのかもしれない。

特に罫線入りのノートしか持っていない私には

「自由な発想」の前に、とりあえずノートの枠を

取り払う発想の転換が必要なのだろう。

■目次
第1部 脳は驚異のメカニズム
1章 あなたの脳の無限の力
2章 天才たちのノート
3章 なぜあなたの脳は無限の力を発揮できないのか
4章 脳の力を解放する放射思考
5章 マインドマップで思考は進化する
第2部 脳の力を全開にする準備
6章 放射思考で連想を広げる練習
7章 イメージ力を高めるエクササイズ
8章 連想力を伸ばすエクササイズ
9章 マインドマップの基礎
第3部 マインドマップの作り方
10章 マインドマップのルール
11章 個性を磨け
第4部 マインドマップ活用法
12章 2つから1つを選ぶ意思決定法
13章 多くの選択肢から意思決定する方法
14章 マインドマップ・ノート術
15章 マインドマップ記憶術
16章 創造的思考の鍛え方
17章 マインドマップでグループの力を上げる
第5部 マインドマップを使いこなす方法
【個人編】
18章 自己分析
19章 コミュニケーションの問題解決
20章 マインドマップ・スケジュール術
【ファミリー編】
21章 知育と家庭学習
【教育編】
22章 知的生産の技術
23章 楽しく刺激的に教える技術
24章 大量の知識を獲得する技術
【ビジネス編】
25章 マインドマップ会議術
26章 マインドマップ・プレゼン術
27章 マインドマップ経営術
28章 PCで作るマインドマップ
【未来編】
29章 知的革命の時代
第6部 付録

ザ・マインド...

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2010年9月26日 (日)

小宮一慶さんの『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』を読んでみた

小宮さんの『ビジネスマンのための「数字力」養成講座
これで、もっともっと見えてくる』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、ビジネスマン向けの基本書と言っても良い。

「数字」を意識する重要性を丁寧に説明し

ビジネスの基礎を教えてくれている。

会計だけでなく経済全体への目配りもあり

学ぶべき点が多く、とても参考になった。

小宮さんの言う「数字力」とは、
①把握力・・・全体を把握する力
②具体化力・・・具体的に物事を考える力
③目標達成力・・・目標を達成する力
の3つが身に付くことだという。

そして、「数字の見方」の7つの基本は、
①全体の数字をつかむ
②大きな数字を間違わない
③ビッグフィギュア(大きな数字)を見る
④大切な小さな数字にはこだわる
⑤定義を正確に知る
⑥時系列で見る
⑦他と比較する
で、これはまさに基本中の基本。

けれど、「数字力」を妨げる罠というものもあり

その代表的なものとして6つの「数字の罠」が

事例とともに紹介されている。

①主観の罠
②見え方の罠
③常識の罠
④統計の罠
⑤名前の罠
⑥思いこみの罠

それでは、「数字力」を上げるためには

どうすればよいのかだが、それには

確実な5つの習慣があるという。

①おもな数字を覚えておく
②定点観測をする
③仮説を立てて部分から全体の数字を推測する
④数字を関連づけて読む
⑤常に数字で考える

それぞれの詳細については本を読んでもらうとして、

今まで数字にあまりこだわりのなかった私としては

簡単に読めて、とてもよい勉強になった。

定期的に繰り返し読んで、数字への意識付けを

していければ、なお役立つ本だと思う。

【マクロ経済の数字 10】
①国内総生産(GDP)
 国内で作り出された付加価値の合計
②日銀短観業況判断
 日本銀行が4半期に1度発表
③景気動向指数
 「先行指数」「一致指数」「遅行指数」の3つがある
④現金給与総額
 基本給と残業代等とボーナス等を加えたもの
⑤有効求人倍率
 求職者数を求人数で割ったもの
⑥M2+CD
 現金通貨と預金通貨に銀行等の準通貨
 及び譲渡性預金(CD)を加えたもの
⑦マネタリーベース
 現金通貨と日銀当座預金残高を合計したもの
⑧国内企業物価指数
 企業間で取引される商品価格に焦点を当てた物価指数
⑨外貨準備高
 国が持つ公的な準備資産
⑩国際収支
 ある一定期間に生じた海外との取引の収支合計

【ミクロ会計の数字 10】
①資産、負債と純資産
②売上原価と仕入れ、製造原価
③棚卸資産
④減価償却
⑤売掛金と買掛金
⑥売上総利益と営業利益、経常利益
⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフロー
⑧利益とキャッシュフロー
⑨財務会計と管理会計
⑩時価会計

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「数字力」で世の中の見え方が変わる!(次の数字を知っていますか?/まずは、「関心」! ほか)
第2章 数字の見方七つの基本(全体の数字をつかむ/大きな数字を間違わない ほか)
第3章 数字力を阻害する六つの罠(主観の罠/見え方の罠 ほか)
第4章 数字力が高まる五つの習慣(おもな数字を覚える/定点観測をする ほか)/付録

ビジネスマンのための「数...

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2010年9月25日 (土)

マリアン・M・ジェニングスさんの『ウサギはなぜ嘘を許せないのか?』を読んでみた

マリアン・M・ジェニングスさんの『ウサギはなぜ嘘を許せないのか?
後ろ指さされずに成功する新・ビジネス読本』を読んでみた

 (5つが最高)

世界初のコンプライアンス小説の待望の邦訳と

いうことで、読んでみたがなかなか面白かった。

アマゾンでは『ゴディバのアイスクリームと任天堂の

テレビゲームが大好きな身長190センチの大ウサギ

「アリ」が、主人公エドを導きながら、ビジネスの世界で

さまざまな苦難を経験した末に、最終的な成功を

手にする痛快ビジネス寓話小説』と紹介されている。

本当にできる人というのは嘘をつかないで出世する。

この本はそのことを示すための物語である。

「真のコンプライアンスとは何なのか」を

より明確に理解するためのビジネス寓話である。

一時期さけばれていた法令遵守の更に先の

法律さえ守ればいいのではない

正直に生きることの大切さを教えてくれる。

コンプライアンスを法令遵守「等」と

訳していこうという最近の流れにも

沿っている良い作品だと思います。

最後に、アマゾンにあったウサギの教えを

転載させていただく。

【本書が教えてくれること ウサギの教え】
(1)ほかのみんながしていることによって、
 自分の倫理観をこしらえてはいけない。
 ほかの人たちが正直で正しいことを
 しているとはかぎらないのだから。
(2)正直で正しいことをした報酬は、
 受け取るまでに時間がかかる。
(3)"二者択一"という難しい選択をする
 ことによって、倫理的な問題を考えては
 いけない。選択肢はきっと、ほかにもある。
(4)短期間で手に入るものに惑わされないこと。
 "短距離走者"たちはいずれつまずく。
 彼らに追い越されても自信をなくさないこと。
(5)何も言わないことによって引き起こされる結果は、
 声をあげることによって引き起こされる結果より、
 つねに深刻である。
(6)正しいことをした場合の結果と間違ったことを
 した場合の結果を冷静に考え、正しいことを
 することによってもたらされるチャンスを生かすこと。
(7)心にみじんも重荷を感じることなく
 レースを終えることこそが、本当のゴールである。
 寝ても覚めても嘘のことが頭から離れない。
 そんな状態でないことが、どれほど自由か考える。

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2010年9月24日 (金)

竹川美奈子さんの『投資信託にだまされるな!』を読んでみた

竹川さんの『投資信託にだまされるな!2010年最新投信対応版
本当に正しい投信の使い方』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、投資信託にだまされないように、

買ってはいけないと言うための本ではなく、

投資信託の本当に正しい使い方の指南本です。

内容は初歩的なことから丁寧に解説して

くれているのできわめて良心的です。

第1章では、投資信託の宣伝を再現して、

注意点や問題点を解説してくれています。

吉本佳生さんの『金融商品にだまされるな!』と

同じような構成ですが、分量が少ないこともあり

少し突っ込み不足のような気はしますが

初心者向けの1冊としては充分でしょう。

その後の第2章以降では投資信託の正しい選び方、

本当の活用方法について述べてあります。

①低コストの投資信託を選ぶ
②インデックファンド型の運用の投資信託を選ぶ
③日本の株式と債券、世界の株式と債券への投資割合を考える
④長期で積立て投資をする
⑤世代別にリスクを考慮して投資する

このような主張はオーソドックスなもので

私なども運用自体を自分でやりたくて

長いこと株式投資をしてきたが、

損ばかりしてきたので、投資信託は

どちらかといえばアクティブファンドより、

時機を見てのインデックスファンドによる

ものが良いような気がするので

今の自分にも合っている気がしました。

ただ、私としては国内の株式については

景気が良くなって上がる局面では、

生活も少しは改善されると思うので組み入れず、

外国の株式や債券を中心に分散投資を心がけ、

積立てを長期継続して複利効果を得たいと思います。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 こんな投信は買ってはいけない!(定期預金とセットで販売されている投信/「高利回り」を強調された投信 ほか)
第2章 これだけ知っておけば金融機関にだまされない!(まずは、投信のしくみを理解しよう/販売手数料が高い投信はできるだけ避ける ほか)
第3章 では、どんな商品を買えばいいのか?(低コストなグローバルバランス型の投信を買う─初心者~ベテランまで運用に時間をかけたくない人向け/複数のインデックスファンドを自分で組み合わせる─資産配分にこだわりたい・自分なりの味付けをしたい人向け ほか)
第4章 世代別にみる、投資信託の活用法(リタイアした人向けの運用はどうする?/現役世代向け「資産形成プラン」)
第5章 投信の疑問にすべて答えます(まとまったお金がないので投資できません。/すでによくない投信を買ってしまいました。どうすればいいでしょうか? ほか)

投資信託にだまされるな!2...

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2010年9月23日 (木)

真壁昭夫さんの『ゼロからわかる個人投資』を読んでみた

真壁さんの『ゼロからわかる個人投資』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、一般の個人投資家のために極めて

初歩的な投資理論を中心に解説してくれている。

真壁さん自身はトレーダーであったのか、

「投資は体で覚えることが必要」と書いてあり、

「判断より直感を信じよう」とも書いてある。

ただ、短期のデイトレで儲けることよりは、

経済や金融の基礎的な知識を用いた投資を

勧めているので、経済学を学びながら投資を

続けていきたい人には格好の入門書となるだろう。

ただ、私のように何年も株式投資をやってきて

それなりに投資の本を読んできた者にとっては

簡単な復習テキストといった感じだった。

同じく真壁さんの『最強のファイナンス理論』と

比べると同じ新書であるにもかかわらず

こちらの方が内容が薄いように感じられた。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 心得編―投資の前に知っておくべき八の鉄則(投資の魅力と怖さはやらなきゃ分からない/アマの個人投資家もプロに勝てる ほか)
第2章 実践編その一―生活の知恵としての投資理論入門(投資の本質を考える/「リスクとリターン」とは何か ほか)
第3章 実践編その二―さまざまな金融商品の特性(預貯金と株式/債券、外貨建て商品、投資信託 ほか)
第4章 思索編―個人投資家のための「考えるヒント」(情報と投資家の心理/金融商品の本質 ほか)

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2010年9月22日 (水)

真壁昭夫さんの『最強のファイナンス理論』を読んでみた

真壁さんの『最強のファイナンス理論
心理学が解くマーケットの謎』を読んでみた

 (5つが最高)

この本の主題は、タイトルは「最強のファイナンス理論」だが、

「行動ファイナンス理論」の入門的解説である。

とにかく分かりやすく解説してくれているので、

経済学と心理学のミックスされたようなこの理論を学ぶには

初めの一冊としてはとても便利なものとなるだろう。

ただ、この理論が本当にファイナンス理論として

最強かどうかということになれば疑問はある。

けれど私としては効率的市場仮説は明らかに誤っていると

考えているので、この行動ファイナンス理論の考え方は

とても読んでいて面白かったし、興味深い。

経済学者のユージン・ファーマが株価を研究した際に

平均値から標準偏差5個分も離れたジャンプは

7000年に1度のはずなのに実際には3~4年に

1度の割合で起こっていた理由として、

投資家がいかなる種類の統計的な秩序にも

基づいて行動したりなどしていないためだと

結論付けられるように、市場は効率的などではない。

問題は、その歪みを私が個人として利用して

儲けることができるかであるが、このことの答えは

いまだどの本の中にも見つけられていない。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 トルコ石はなぜ消えた?
第1章 マーケットに“ただ飯”はあるか?
第2章 それが人情―山勘に頼ると間違える
第3章 揺れる思いの人間心理―プロスペクト理論
第4章 理屈の通らぬこともある―アノマリー
第5章 実践、実践、また実践

最強のファイナ...

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2010年9月21日 (火)

岡本吏郎さんの『会社にお金が残らない本当の理由』を読んでみた

岡本さんの『会社にお金が残らない本当の理由
(ビジネス環境を支配する「7つのシステム」
お金を残すための「4つの数字」)
』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、2004年にビジネス書としてベストセラーに

なったものを新書化したものだが、もとの本は

岡本さんの処女作ということで、熱い思いが

たくさん詰まっている良書である。

新書化するにあたり、2010年度の最新の税制にも

対応しているというのも嬉しい。

この本は、失敗する企業の失敗原因について

「システムを知らない」という共通するパターンを

見出し、理解すべきシステムとして以下の

7つのシステムを取上げている。

①収入②支出③借入れ④税制
⑤決算書⑥価格⑦リスク

それぞれのシステムの解説は、この本を実際に

読んでもらうとして、それを知らないことで企業が

いかに損をしているかが明快に示されている。

また、どのようにシステムを利用して中小企業が

お金を残すべきなのかという方法も書かれている。

これは「法人化」と「役員報酬」によるところが

大きいが、細かい数字についてもきちんと

解説がなされており、非常にためになる。

更に次の「4つの数字」を理解すれば、

中小企業でもお金が残ることを説いている。

①1人当たり付加価値
②労働分配率
③1人当たり経常利益
④ROA(総資本経常利益率)または
 CROA(総資本キャッシュフロー率)

そして、ビジネスでは機会損失を最小にするために

スピードが求められ、スピードを上げる方法として

実に真っ当だが次の4つを挙げている。

①人よりもたくさん働く
②優秀なスタッフを持つ
③すきま時間をすべて利用する
④人と手を組む

要するに「金持ち父さん」シリーズにあるような

働かないで収入を得る方法にばかり

気を取られず、ガンガン働けということ。

とりあえず、ここから始めるのが自分にも

調度良いとあらためて感じた。

<この本でわかること>
・『役員報酬』はあくまでも合法的裏金
・裏帳簿のススメ
・決算書の数字はまったく意味がない理由
・経営をするうえで知らない人が多い、たった一つの数字
・これに逆らったらお金は貯まらない「ビジネス万有引力の法則」
・間違った節約、正しい節約
・あなたの稼いだお金の本当の価値
・お金を減らさない逆転発想
・資本主義の正体を知れば行動も変わる

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 システムを知らないからお金が残らない
第2章 システムを知らなくてもどうにかなった理由
第3章 システムの正体を探る
第4章 数字はこうやって考える
第5章 システムの中をどう泳ぐか
終章 クリエイティブ・マイノリティー(創造的少数者)

会社にお金が残らない...

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2010年9月20日 (月)

勝間和代さんの『まねる力』を読んでみた

勝間さんの『まねる力 私のコアスキルは「まねる」だと思う』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、「まねる力」が人生を変え、日々を豊かにし、

私たちを幸せにするというコンセプトのもと勝間さんが

比叡山に酒井雄哉大阿闍梨を訪ねたりする対談集に、

勝間さん自身が事後解説を加えて構成されている。

また、この本は勝間さんが自身のコアスキルが

「まねる」であると宣言しているということから、

アンチ勝間に格好の材料を提供している

形になってしまっているが、そういった人たちは

根本的に自己というものの認識を間違っていると思う。

なぜなら人は誰でも真似ることからしか

自己を形成しないものだからである。

何かオリジナルなものがあると考えるのは

残念ながら錯覚に過ぎないし、

もし仮にオリジナルなものがあるとするならば

それは真似たものの組み合わせと

アウトプットの質の違いくらいだろう。

そして、勝間さんは明らかに真似ることが

他の人より上手であり、その真似る対象を

見つけることに優れていると言える。

ただし、それは経済的な合理性や効率的

という前提を共有する人からの視点ではあるが。

そういう意味では、この本の対談の相手を見て

自分にとって必要のない知識を有する人たち

だと思える人は、この本を読む必要も

勝間さんの本を読む必要性さえもない。

【目次】
■じぶん を変える
福岡伸一 分子生物学者
姜尚中 東京大学大学院教授
イネス・リグロン ミス・ユニバース・ジャパンナショナル・ディレクター 
渡邉美樹 ワタミ会長
■しくみ を変える
佐藤優 作家、起訴休職外務事務官
蒲島郁夫 熊本県知事
湯浅誠 反貧困ネットワーク事務局長、年越し派遣村村長
長妻昭 民主党政策調査会長代理
■しごと を創る
南場智子 DeNA社長兼CEO
永谷亜矢子 F1メディア社長、東京ガールズコレクション実行委員会チーフプロデューサー
まつもとゆきひろ プログラミング言語「Ruby」開発者
山中俊治 プロダクトデザイナー
■おんな が変える
小渕優子 内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画担当)
山田昌弘 社会学者
土井香苗 ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京ディレクター、弁護士
<明日からまねしてビジネス力UP>
■憧れの人に会いにNYに行きました
マルコム・グラッドウェル
■姿勢の力
谷英子さんをまねる
■メイクの力
山本浩未さんをまねる
■声の力
広瀬香美さんをまねる
<変革の人・勝間和代を語る>
■桜沢エリカ  漫画家
■和田裕美  ペリエ代表取締役
■神田昌典  経営コンサルタント

まね...

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2010年9月19日 (日)

勝間和代さんの『チェンジメーカー』を読んでみた

勝間さんの『チェンジメーカー』を読んでみた

 (5つが最高)

勝間さんの本を読み進めていく際に

良いなと感じるか駄目だなと感じるかは

全体の中で必ずいくつか反発を覚える箇所があり、

その反発が大きいときは全体として

悪い印象の本になり、それほど大きくないときは

良い印象の本になるというのが私の傾向である。

逆に言えば、どれだけ良いことが書かれていても

悪い部分に評価が左右されてしまうということである。

これはちょっと私にとっては珍しいことで

他の著者の作品に対しては

どちらかというと悪い部分は読み飛ばして

良い部分から出来るだけ多くのことを学ぼうと

していることと傾向が異なっている。

私にとって「自己啓発」というのは

「他者」からのアドバイスのうち、自分にとって

有益だと思えるものを好みにしたがって取り入れ

「自己」を「啓発」しようというものである。

けっして自分を自分の努力のみで磨くことではない。

けれどなぜか、勝間さんに対しては

「他者」からのアドバイスとして、有益なものを

取り入れるだけでなく、悪い部分に評価が

引っ張られてしまう傾向が極めて強い。

これはある意味では勝間さんのキャラクターの

強さであり、良い点でもあるのだろう。

そもそも自己啓発本をいくつか読んで

その内容を忘れないためにブログを使うことも

勝間さんに影響されて始めたことである。

けれどこの本について、どのようなことを

忘れないように書き記すかはとても迷うところである。

とりあえず「35歳独身限界説」には反発を覚えた。

よく言われるように35歳を過ぎると転職が困難になる

ということは何となく私も感じているけれど

独身ということに何か意味があるようには思えない。

離婚をした人や死別した人も独身とするなら

なおさら意味がないし、人によって違うでしょ

ということくらいしかないように感じられる。

この本の主題ともどうつながるのかもはっきりしない。

むしろ「終身雇用神話」が崩壊しているからこそ

年齢による限界というものを見出してしまう

という現れなのではないだろうか。

「終身雇用神話」が今も存在するとするなら

少なくともサラリーマンにおいては

35歳に限界があるかどうかを

多くの人が実感する場がない気がする。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 「チェンジメーカー」になろう
第1章 「シルバー資本主義」を打ち破ろう
第2章 「なごり政治」を改革しよう
第3章 政治家に政治を預けるな
第4章 結婚のすすめ─「35歳独身限界説」とは何か?
第5章 「労働一神教」から抜け出そう
第6章 勝間流「転職必勝法」
第7章 「終身雇用神話」にだまされるな
第8章 「ビジネスモデルの陳腐化」にどう対抗するか
第9章 「本当の経営者」を育てよう
第10章 「男女共同参画社会」が日本を幸せにする

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2010年9月18日 (土)

橘玲さんの『貧乏はお金持ち』を読んでみた

橘さんの『貧乏はお金持ち
「雇われない生き方」で格差社会を逆転する』を読んでみた

 (5つが最高)

この本の主題は、「マイクロ法人」という小規模な

株式会社を作ることによる節税であるように見える。

しかし、本当は違うのではないだろうか。

なぜなら、橘さんが「あとがき」にも書いていることだが、

会社のオーナーが社員に対し待遇は変えないと

約束してもサラリーマンは独立を躊躇し、

何度説明しても「マイクロ法人」を設立する者は

1人もいなかったという事実が物語るとおり、

多くの人にとって重要なのは節税よりも

とにかく雇用の安定が重要だということだ。

そうであるなら、この本は、「マイクロ法人」による

節税の指南本ではなく、今後更に深刻な不況に

直面した際に、リストラという形で正社員の座を

追われた者たちが、仕方なく選択する非正規雇用の

一形態を描いたノンフィクションなのだろう。

実際にリアルな現実として業務委託や請負という

形で、企業から追い出された労働力が

多くの企業から溢れ出し、厳しい生活を強いられている。

この本の中では、社会保険の負担分など

企業側の負担分をそのまま「マイクロ法人」の

収入になるような描き方をしているが、

そんな現実はあるわけもなく、当然すべての費用が

「マイクロ法人」の支出としてのしかかってくる。

企業側は社会保障の負担分や交通費などを

払わなくてよくなる上に、直接雇用でないため

一つの仕事が終われば、そのつど契約を

更新するか打ち切るかを選択できる。

現在世の中に存在する「マイクロ法人」は

節税どころか支払うべき税金がない場合も多く、

安定した雇用とはまったく無縁である。

これは脱サラをしてレストランを始めた場合でも

ごく一部の成功例を除けば、状況はまったく同じである。

橘さんがこの本の締めくくりに書いていることは

自由の価値が貶められていることへの嘆きだが、

そのことは直接、絶滅しつつあるサラリーマンへの

鎮魂歌になっているのではないだろうか。

「私はずっと、自由とは自らの手でつかみとるものだと
考えていた。だがようやく、それが間違っていたことに
気がついた。自由は、望んでもいないあなたのところに
扉を押し破って強引にやってきて、外の世界へと連れ
去るのである。」

【目次】(「BOOK」データベースより)
1 楽園を追われて─フリーエージェントとマイクロ法人の未来(この国にはなぜ希望がないのか?/フリーエージェント化する世界)
2 もうひとつの人格─マイクロ法人という奇妙な生き物(ふたつの運命/「ひと」と「もの」 ほか)
3 スター・ウォーズ物語─自由に生きるための会計(資本主義とデス・スター/自由に生きるための会計)
4 磯野家の節税─マイクロ法人と税金(マスオさん、人生最大の決断/節税と脱税のあいまいな境界)
5 生き残るためのキャッシュフロー管理─マイクロ法人のファイナンス(フラワーチルドレンのファイナンス革命/キャッシュフロー計算書で資金繰りを理解する ほか)

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2010年9月17日 (金)

山田真哉さんの『女子大生会計士の事件簿』(DX.2)を読んでみた

山田さんの『女子大生会計士の事件簿』(DX.2)を読んでみた

 (5つが最高)

このシリーズはDX.6まで出ていて、読めばどれも

それなりに楽しませてくれるし、会計ネタもためになる。

けれど、どうしても会計知識だけを取り出そうとすると

内容が薄く感じられ、山田さんの他の本を読んだほうが

いろいろな情報が手に入るのも事実である。

ただ、今回のこの本では巻末に

「英語で学ぼうやさしい会計用語集」が付いているので

ちょっとした会計用語を英語でなんて言うんだったっけ、

といったときに簡単に見れて便利である。

例えば貸借対照表がバランスシートなのは分かるけど

損益計算書は何だったっけというようなときに良い。

財務諸表:financial statements
貸借対照表:balance sheet
損益計算書:profit and loss statement
年次報告書:annual report
有価証券:securities
売上高:sales
売上原価:cost of sales
売上総利益:gross profit
販売費及び一般管理費:selling and general
 administrative expenses
営業利益:operating profit
営業外収益:non-operating income
営業外費用:non-operating expenses
受取利息:interest income
支払利息:interest expenses
経常利益:ordinary profit
特別損益:extraordinary profit and loss
当期純利益:net income for one year など

【目次】(「BOOK」データベースより)
競艇場から生まれた事件―領収書の話
不器用なエンゲージリング事件―売上と借入金・貸付金の話
「綺麗だね」と僕が言った!?事件―商品の評価の話
騒がしい探偵や怪盗たち事件―インターネットとインサイダー取引の話
幸運を呼ぶおサルさん事件―資金管理の話
十二月の祝祭事件―数字の話
遅れてきたクリスマス事件―棚卸立会・売上原価の話
女子大生会計士の事件後2
読者からの質問コーナー

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2010年9月16日 (木)

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さんの投資ガイド(上級編)』を読んでみた

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さんの投資ガイド(上級編)』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は「金持ち父さん」シリーズの「投資ガイド」の

「上級編」という位置付けなので、今までと比べると

いくぶん話が具体的になっていく。

まず投資家も5つに分類されること。

①適格投資家
②専門投資家
③洗練された投資家
④インサイド投資家
⑤究極の投資家

その中でもお金がないなら初めはインサイド投資家を

目指してビジネスを立ち上げること。

投資家になることが出来たら必要なのは

次の10のコントロール能力。

①自分自身をコントロールする能力
②収入と支出、資産と負債の比率をコントロールする能力
③投資の管理方法をコントロールする能力
④税金をコントロールする能力
⑤売買のタイミングをコントロールする能力
⑥ブローカーを通しての取引をコントロールする能力
⑦形態、タイミング、特質をコントロールする能力
⑧契約の条件をコントロールする能力
⑨情報へのアクセスをコントロールする能力
⑩富の還元、慈善行為、富の再分配をコントロールする能力

「投資をすることは危険ではない。コントロールできない

ことが危険なのだ」と金持ち父さんも言っている。

コントロールする能力を身に付けて究極の投資家に

なるためには、まずビジネスを成功させ株式を公開し、

まとまったお金を得ることで適格投資家になれる。

そこから専門的な知識を積み重ねていき

専門投資家になったら、税法・会社法・証券法の

知識を得て洗練された投資家になる。

ストーリーは実に明快だが、これを行うことが

出来る人がどれだけいるだろうか。

ITバブルの頃、何をやっているかわからないような

企業がたくさん上場され、高値をつけていった。

しかし、そこで株式を公開した人の多くが

現在では犯罪者となってしまっている。

上場基準の甘さが指摘され、現在では規制も厳しい。

それでも起業して会社を作ることには

株式を公開する以外にもお金持ちに近づく

有利な税制などが用意されている。

今はまだアイデアがないけれど、

いずれ会社を起こせるように勉強してみよう。

今回この本で意外だったことは

「金持ちになるまで昼間の仕事は続ける」と

いう章が設けられていたこと。

もちろん起業するために学べるような仕事を

探しなさいということなのだけれど、

何がなんでも今すぐ起業せよという無茶なことは

さすが金持ち父さんは言わないものだと

当たり前のことだけど少し安心できた。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第2ステージ どのタイプの投資家になりたいか?
(九十対十の謎を解く/金持ち父さんによる投資家の分類 ほか)
第3ステージ しっかりしたビジネスを作り上げる(なぜビジネスを起こすのか?/B‐1トライアングルとは何か? ほか)
第4ステージ 洗練された投資家になる(洗練された投資家の考え方/投資を分析する ほか)
第5ステージ 富を還元する(「お返し」をする用意はできているか?)

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2010年9月15日 (水)

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さんの投資ガイド(入門編)』を読んでみた

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さんの投資ガイド(入門編)』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は「金持ち父さん」シリーズの「投資ガイド」の

「入門編」という位置付けだが、やっぱり話の中心は

「投資家に必要な心構え」や「投資についての基本的な

考え方」について、金持ち父さんが16のレッスンに

分けて教えてくれるという構成になっている。

どんな金融商品がいいかとか、どの手法が儲かる

というような具体的な投資先が示されているのではなく、

投資の基本ルールや学ぶべき知識、投資の必要性、

投資が危険ではない理由などが詳しく書かれている。

実際の内容については触れないが、以下に

参考として16のレッスンのタイトルを挙げておく。

①道を選ぶ
②コインの裏表を見る
③なぜ投資はわかりにくいのか?
④投資はプランだ
⑤言葉が人を金持ちにする
⑥単純なプランを守り通す
⑦自分に合ったプランを見つける
⑧将来どうなりたいか決める
⑨どのプランにも支払うべき代価がある
⑩投資が危険ではない理由
⑪テーブルのどちらの側に座りたいか?
⑫投資の七つの基本ルール
⑬ファイナンシャル・リテラシーがリスクを減らす
⑭簡単にわかるファイナンシャル・リテラシー
⑮間違いの持つ不思議な力
⑯金持ちになるために支払う代価

やはり「プラン」が大事だということ。

「言葉」を知ることがお金持ちになる第一歩であること。

「ファイナンシャル・リテラシー」が必須だということ。

同じことの繰り返しではあるが、結局それに尽きる。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1ステージ 投資家になる心構えはできているか?
(「何に投資したらいいのでしょう?」
しっかりした土台を築く
金持ち父さんの十六の投資家レッスン
九十対十の謎とは何か?)

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2010年9月14日 (火)

山本浩司さんの『美人司法書士の事件簿 相続殺人編』を読んでみた

山本さんの『美人司法書士の事件簿 相続殺人編』を読んでみた

 (5つが最高)

自らも司法書士であり御茶ノ水で司法書士の

受験対策講座の講師もしている山本さんの

相続の法律知識を織り交ぜた長編小説。

本当に細々とした法律知識を上手く織り込んでいる。

けれど、司法書士の受験対策にはならない。

なぜなら司法書士試験はもっと難しく細かいからだ。

ただ、司法書士試験の受験者でも

実務を知らない人はなかなか接する機会のない

次のような知識も豊富にちりばめられている。

課税標準価格:登記を申請する場合には、
登録免許税という税金がかかる。
その税額の計算は、所有権保存登記の場合、
課税標準価格×税率で算出するのである。

不動産価格:固定資産税は毎年1月1日の
所有者に対して課税される。
よって、それ以後に新築された建物には、
その年について、固定資産課税台帳上の
不動産価格が存在しないことになる。
(各法務局が作成した新築建物等価格認定
基準表上の1平方メートルあたりの単価に
この建物の床面積を掛け算してください。)

その他、法律とは関係ない知識も

各所に見られ、山本さんの法律書に

お世話になってきた者としては

山本さん自身を知るきっかけにもなり

とても楽しく最後まで読み通せる。

犯人探しの推理小説ではないが

細かい法律に関する知識を生かした

エンターテイメントになっている。

法律に興味のある人や司法書士に

興味のある人はぜひ読んでみるといいと思う。

【参考図書】 『相続における戸籍の見方と登記手続』(日本加除出版)
太平洋戦史 『小説太平洋戦争』全9巻(山岡荘八著 講談社文庫)

■目次
プロローグ 
第1章 縁は異なもの 
第2章 会者定離
第3章 有為転変
第4章 帰国した西村弁護士
第5章 消えたアリバイ崩し
第6章 外堀を埋めろ
第7章 現れた海藤俊二
第8章 天地否
第9章 羞を包む
第10章 対決の日
第11章 来訪者
エピローグ
著者雑感

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2010年9月13日 (月)

山田真哉さんの『女子大生会計士の事件簿』(DX.1)を読んでみた

山田さんの『女子大生会計士の事件簿』(DX.1)を読んでみた

 (5つが最高)

公認会計士である山田さんのこの本の基本的な構成は

女子大生会計士の藤原萌実と入所一年目の会計士補の

柿本一麻が監査に行く先々で出くわす事件を描いている。

本来が小説家でないので事件簿といえども

たいした推理を要するわけではなく、

会計の知識をうまく織り交ぜて興味を持たせながら

読み進むめられるようなお話をいくつも収録している。

単行本未収録の短編「美味しいたこ焼き事件」と

「死那葉草の草原事件」の二本を新たに追加収録した

文庫本は表紙の女の子の絵を気にしないのであれば

とてもお買い得な会計の入門書と言える。

ただ、私には指導役の美人会計士が女子大生である

必要性は物語の中からは感じられなかった。

作者の本を売るための戦略としても

どれだけの効果があるのか分からないし

現実にこのような設定があるものなのかどうか

気になってしまい、余計な設定に思えた。

最近は会計士を主人公にした小説も出てきている

ので、単純に美人で優秀な公認会計士のドラマで

良かったのではないだろうか。

【目次】(「BOOK」データベースより)
北アルプス絵はがき事件―簿外入金・架空出金の話
株と法律と恋愛相談事件―債務保証・商法の話
桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪事件―未収入金・未払金の話
かぐや姫を追いかけて事件―固定資産の話
美味しいたこ焼き事件―売掛金の話
死那葉草の草原事件―土地の評価の話
ベンチャーの王子様事件―SPC(特別目的会社)の話
女子大生会計士の事件後

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2010年9月12日 (日)

吉本佳生さんの『禁欲と強欲 デフレ不況の考え方』を読んでみた

吉本佳生/阪本俊生さんの『禁欲と強欲 デフレ不況の考え方』を読んでみた

 (5つが最高)

経済学者の吉本さんが社会学者の阪本さんと組んで

「消費」と「金融」について分析して見せてくれる。

今回はどちらかというと社会学系のバタイユや

ボードリヤールについての知識が私に事前にあったので

阪本さんのパートの部分の方が面白く読めた。

ただ、両者の今回の経済停滞に対する見方は

共通していて、「金融」の暴走よりも「消費」の変容が

根本原因だという話には暗い気持ちになってしまった。

なぜかといえば、「金融」の暴走が原因であるなら

対策は比較的簡単であるが、「消費」の変容が

原因であるなら対策は極めて困難だと思えるからだ。

例えば、坂本さんは今後の「消費」の傾向について

「自己への不安に駆り立てられた消費から、さまざまな組織、
あるいは個人とその家族の生命や財産、健康や生活など
へのリスク(の不安)から逃れるための消費へと向かいつつ
あるというところではないでしょうか」

と語るが、これはなんとも暗い「消費」というイメージだ。

人は「消費」について、どこか気の晴れる思いがするだろう。

それがリスク回避のために必要性に駆られて仕方なく

「消費」させられていくというのでは消耗してしまう気がする。

また、吉本さんも有益なものは低価値にとどまり

無益なものこそ高価値であるという分析をして見せた後

「無益なものをマジメに高く売れ!」と対策を提示

しているが、この対策は極めて実現が難しい。

実際にハイブリッド・カーの売り方を間違っている

のではないかと吉本さん自身が言うように

この対策は言うのは簡単だが、実際のところ

企業が行う段階になると間違ってしまうのではないか。

人は意外にリスクに平気で身をさらしてしまう動物だ。

必要だと分かっていても、お金を払わない可能性が高い。

若くして死ぬという滅多にないリスクに対して

生命保険に喜んで入る日本人ではあるが、

環境破壊のリスクに対してお金を払う人は

まだ少数であるように私には思える。

確かに理不尽ではあるが実際の現実として、

その価値が曖昧だという意味で無益なものを売る

ビジネスは消費者の満足度が高いかもしれないが、

それでも機能が明確だという意味で有益なものを売る

ビジネスをもっと売れるようにする対策はないのか。

金融機関のような無益なものを売りつける人間より

有益なものを作る工場の労働者に多くの賃金が

払われるようにする方法はないものだろうか。

この本の現状分析には納得するものの

やっぱり社会の仕組みが間違っているときには

その中でどのようにうまくやるかではなく

その社会の仕組みそのものを変える方法を

考えたいというのは、やっぱり古い考え方なのだろうか。

【参考図書】
オー・ヘンリー 『賢者の贈り物』
阪本俊生 『ポスト・プライバシー』
ミヒャエル・エンデ 『モモ』
森裕司・奥野卓司 『ペットと社会』
スチュアート&エリザベス・イーウェン 『欲望と消費』
ガルブレイス 『ゆたかな社会』
マーシャル・D・サリーンズ 『石器時代の経済学』
メアリー・ダグラス、バロン・イシャウッド 『儀礼としての消費』
ヨハン・ホイジンガ 『ホモ・ルーデンス』
見田宗介 『現代社会の理論』
ロベール・ボワイエ 『レギュラシオン理論』
イマニュエル・ウォーラーステイン 『史的システムとしての資本主義』
グラント・マクラッケン 『文化と消費とシンボルと』
ルネ・ジラール 『欲望の現象学』
マックス・ウェーバー 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
フィッツジェラルド 『偉大なるギャッツビー』
ダン・ガードナー 『リスクにあなたは騙される』
ウルリッヒ・ベック 『危険社会』
柳井正 『一勝九敗』、『成功は一日で捨て去れ』

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 賢者の消費、愚者の金融(『賢者の贈り物』からの問題提起/『賢者の贈り物』と「消尽」/経済学の視点からの補足説明)
第2章 有益は低価値、無益だからこそ高価値(「子供と父親の会話」からの問題提起/有用物を生産する人の収入はなぜ低いのか?/経済学の視点からの補足説明)
第3章 禁欲が生み、金融が増幅させる、消費への欲望(禁欲が生み出す欲望の活用─近代社会の欲望と消費/現代の金融に求められる役割は「貯蓄から消費へ」)
第4章 消費と金融は、現代人をどこに向かわせるか?(自己不安の消費からリスク不安の消費へ/無益なものをマジメに高く売る)
あとがきに代えての対談 「社会学者・阪本俊生×経済学者・吉本佳生」

禁欲と...

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2010年9月11日 (土)

ポール・R・シーリィさんの『あなたもいままでの10倍速く本が読める』を読んでみた

ポール・R・シーリィさんの『あなたもいままでの10倍速く本が読める新版
常識を覆す学習法フォトリーディング完全版!』を読んでみた

 (5つが最高)

結果から言えば、私には「フォトリーディング」は

まったく出来なかったし、当面必要のない技術であった。

今回の収穫は、とにかくこの「フォトリーディング」が

今の自分には必要のない技術であることが

分かったということが一番大きなものだろうか。

まず、出来なかった理由は、私は本そのものを

しっかり見てしまうタイプなので、この本で

紹介されているような焦点を本の外にもっていったり

ぼんやりと全体を写し取る見方が出来ないためだ。

私はとにかく走っている車の中でも

外の看板に書かれた文字を読んで

気持ち悪くなってしまうような人間なので

文字を目の前にして、それを読まずにいるという

ことが基本的に出来ないのだ。

そして、必要がない理由は、私はもともと

小説やエッセイを読むことが多く、

速く読むメリットは続きが知りたいという欲求を

速く充足できるということにあるので、

潜在意識の中に流し込むのでは

文章や内容を味わうことが出来ないのだ。

しかも、成功習慣の本を「フォトリーディング」するなら

それは潜在意識の中に情報があれば

自然と行動が影響を受けるということが

あるかもしれないが、現在の課題はブログに

本を紹介することなので、はっきりと内容が

意識されていなくてはならないのだ。

潜在意識の中にあるだけの情報であれば

それを無意識のうちに口にすることがあったとしても

意識的に文章にすることが出来ないので

今の私には役に立たないのだ。

確かに脳には驚くべき能力があると思う。

新書ぐらいであれば、見開きの2ページを

脳に焼き付けることは可能かもしれない。

そしてそれが役に立つ人もいるだろうが、

私が求めていた技術は文章を速く読む技術である。

意識に残ったものをブログに書き残しておくことが

私の今の楽しみなのである。

次は別のタイプの速読法の本を探してみよう。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 拡がる人生の選択肢(こうして、フォトリーディングは生まれた/古い読書法に固執するか?それとも…)
第2部 フォトリーディング・ホール・マインド・システムを学ぶ(ステップ1 準備/ステップ2 予習/ステップ3 フォトリーディング/ステップ4 復習/ステップ5 活性化)
第3部 スキルを活用し、マスターしよう!(フォトリーディング・ホール・マインド・システムを生活の一部に/フォトリーディング・ホール・マインド・システムで勉強しよう!/究極の読書法で生涯学習─シントピック・リーディング/最強のビジネスツール─グループ活性化で情報共有/フォトリーディング経験を豊かなものに/「天才」を目覚めさせよう!ダイレクト・ラーニング/フォトリーディング・ホール・マインド・システムの極意)

あなたもいままでの10倍速く...

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2010年9月10日 (金)

吉本佳生さんの『クルマは家電量販店で買え!』を読んでみた

吉本さんの『クルマは家電量販店で買え! 価格と生活の経済学』を読んでみた

 (5つが最高)

『スタバではグランデを買え!』に比べて少し物足りなかった。

例えば経済学の前提とする「同じ商品なら同じ価格」という

一物一価の原則は取引コストが価格差を生むため

現実には阻まれているというような説明も、

そもそも前提が間違っているとしか思えない。

逆に言えば一物一価の原則どおりになっている

現実の商品を思い浮かべることが出来ない。

経済学は本当にこの現実を分析するに足る武器であるか

そのことに疑問を持ちつつ読み進めてみた。

今回の主要なテーマは累積の生産量が増えるにつれて

「平均コスト」が低下する「経験の経済性」、

前作に引き続き「価格差別」、「追加コスト」など。

疑問な点は、いくつかあったが代表的なものを一つ。

雨のときなど必要とされるときにタクシー料金を上げ、

閑散時には料金を下げると稼働率が上がって

タクシーの収入が増えるという話だが、

時間に余裕がある人は一般にお金にも余裕がある

人が多いのではないだろうか、そうであるなら

雨のときにも晴れるまで待つことはないし、

時間に余裕がある人の例として年金生活者を

想定しているようだが、年金生活者にも

いろいろいるはずで、どうしても必要な人は

高くても利用するし、お金に余裕がない高齢者は

我慢して他の交通手段などを選択するだろう。

結局のところ、必要性の高い需要の多いときに

値上げをするというのは、利用者に心理的な

嫌悪感を生じさせるだけで、タクシーの収入増には

つながらないような気がするのは私だけだろうか。

また、吉本さん自身も地域によっては、このような

所もあるのではないかといっているとおり、

急な雨のときに割高なタクシーを利用する地域

というのを特定することはかなり難しいだろう。

1000円札のオークションなど、本当に面白い話も

いっぱいあっただけに、もっと納得しやすい例を挙げて

説明してもらえれば満足度は更にあがったはずなのに

全体としては少し残念な感じがした。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 クルマとプリンターとPB商品、価格の決まり方はどうちがうのか?―新しい題材で『スタバではグランデを買え!』の要点をおさらい
第2章 高級レストランの格安ランチが、十分に美味しいのはなぜか?―エコノミストは追加コストと弾力性に注目する
第3章 パチンコや金取引で必ず儲ける方法は、ときに本当に存在する?―裁定が商品や人を移動させる
第4章 ライバル企業が、互いに不幸になる競争を止められないのはなぜか?―オークションや価格設定での駆け引きを読む
第5章 大学の授業料は、これからも上昇を続けるのだろうか?―難関大学を授業料値下げ競争に巻き込んで、学歴社会のムダをなくそう
第6章 地球温暖化対策に、高すぎる価格がつけられようとしている?―不要なものに価格をつけると、二兎を追う経済政策が可能になる

クルマは家電量販...

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2010年9月 9日 (木)

吉本佳生さんの『スタバではグランデを買え!』を読んでみた

吉本さんの『スタバではグランデを買え! 価格と生活の経済学』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は吉本さんを有名にした本であると思うが、

やっぱり内容はとても面白かった。

これまで吉本さんの本といえば金融が中心であったが

この本や続編とも言える『クルマは家電量販店で買え!』

などは商品やサービスの価格を中心にしている。

主要なテーマは「取引コスト」、生産コストの低下という

「規模の経済性」、共通のコストで節約が図れる

「範囲の経済性」、「価格差別」、「追加コスト」など。

他には、所得格差より資産格差のほうが問題で、

解決が容易ではないといった話や、「機会コスト」、

「比較優位」についての解説となっている。

ただ、私にとって印象的だったのは、

本題とはまったく異なるところだが、

容姿や資格だけを売り物にして得られる仕事では、

さほど稼げないというくだりで、例外的に稼げる

資格として弁護士、医師、公認会計士が

挙げられていたことであった。

たぶん橘さんの本にも、稼げる資格は

弁護士と医師くらいだと書いてあったが、

これはもう昔のことになってしまっている。

かつて資格取得に熱心だった者としては

自分の選択が間違っていたことを

証明されるような時代の移り変わりだが、

逆に言えば、たいした資格も取れなかったことが

企業に勤めることにつながり、給料を

手にすることが出来ているのだから

結果からすれば、これで良かったのかもしれない。

忙しいだけの個人事務所で、資格の勉強など

出来るはずもないのに、意地になっていた

若きあの時代が懐かしい。

最後に、私の認識が間違っていた点を一つ。

子供の医療費の無料化は歓迎すべき政策と

考えていたが、無料化による利用者の増加で

かえって不公平が助長されるという指摘。

言われてみれば、まさにそのとおりだが、

きちんと考えもせず目先のメリットだけで

判断してしまっていた自分が情けない。

更に追い討ちをかけるように次の記述。

「何でもかんでも政府に期待して安易に要求する
市民は、程度の差こそあれ、政治家と癒着して
不当な利益を得る企業とさほど変わらない問題を
引き起こしている、と自覚すべきでしょう」

子供手当てが欲しくて民主党に投票してしまった

多くの人に耳の痛い記述ではなかろうか。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ペットボトルのお茶はコンビニとスーパーのどちらで買うべきか?―裁定と取引コストが価格差を縮めたり広げたりする
第2章 テレビやデジカメの価格がだんだん安くなるのはなぜか?―規模の経済性が家電製品の価格を下げる
第3章 大ヒット映画のDVD価格がどんどん下がるのはなぜか?―企業は、高くても買う消費者にはできるだけ高く売ろうとする
第4章 携帯電話の料金はなぜ、やたらに複雑なのか?―携帯電話会社はいろいろな方法で消費者を選別する
第5章 スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?―取引コストの節約は、店と消費者の両方に利益をもたらす
第6章 100円ショップの安さの秘密は何か?―ときには、追加コストが価格を決める
第7章 経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?―所得よりも資産の格差のほうが大きな問題である
第8章 子供の医療費の無料化は、本当に子育て支援になるか?―安易に政府に頼る国民は、結局は大きなツケを負わされる
最終章 身近な話題のケース・スタディ―付加価値に分解して考える

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2010年9月 8日 (水)

橘玲さんの『臆病者のための株入門』を読んでみた

橘さんの『臆病者のための株入門』を読んでみた

 (5つが最高)

吉本佳生さんは、「株式投資は社会に貢献するギャンブル」

であると言い切っていたが、橘さんも、

「株式投資はギャンブルである」と言い切っている。

しかし、その後ですぐ、「でもそれは、たんなる賭け事

ではない。素人でも大きな果実を手にすることが出来る、

世界でもっとも魅力的なギャンブルなのだ」と言う。

そして、「資産運用に成功するのに、あなたは別に

ギャンブラーになる必要はない」と続ける。

また、「最大の資産はあなた自身である」というあたり

橘さんらしい絶妙な展開である。

結局のところ、経済学的にもっとも正しい投資法は、

世界市場全体に投資することであり、

初心者が株式市場を体験するなら

リスクの取れる金融資産の8割を世界市場の

インデックスファンドでまずは運用する。
(各市場の時価総額の比率に応じて保有する)

そして残りの2割をトレーディングや個別株投資に

割り当てるくらいが基本となるとのこと。

私は最近は世界の債券ファンドに注目しているが、

やはり世界の株式でないと、ある程度の利回りは

たたき出せないようである。

個別株投資は痛い思いをしているので

しばらくは手を出せないとなると

やっぱり海外の株式のインデックスファンドが

一番有力な投資先で、残りの1~2割を

FXでトレーディングするくらいがいいところか。

もとより分散するほどの資産なんてないので

海外株式のインデックスファンド1点買いも

充分ありえる戦略ではあるが、くれぐれも

投資は自己責任でということで。頑張りましょう。

臆病者のため...

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2010年9月 7日 (火)

マルコム・グラッドウェルさんの『急に売れ始めるにはワケがある』を読んでみた

グラッドウェルさんの『急に売れ始めるにはワケがある
ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』を読んでみた

 (5つが最高)

いかに小さな変化が大きな変化を生み出すかという、

グラッドウェルさんの処女作の『ティッピング・ポイント』

の文庫版ということで手にしてみた。

この本は流行現象を口コミによる感染ととらえ、

そのメカニズムを「少数者の法則」、「粘りの要素」、

「背景の力」の3つの原則により説き明かしていく。

お金をかけないでヒット商品を生み出すための

マーケティングに興味を持つ人には古典的名著。

まず、「ティッピング・ポイント」の解説から。

「あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、
敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように
広がる劇的瞬間のこと」とある。

そして、いくつも紹介される事例。

例えば、靴の流行、NY市犯罪率の低下、
梅毒の感染、セサミ・ストリート、自殺や喫煙。

これらの事例を紹介しながら爆発的感染のための

3原則を実に丁寧に解説していく。

原則の1つ目は、経済学者がよく口にする

80対20の法則に対し、爆発的感染が起こるときは

より極端なごくわずかな少数者により

大半の仕事がなされるという「少数者の法則」。

80対20の法則とは、どのような状況にあっても

「仕事量」の80%は、それにかかわった人の

20%によって達成されるという考え方だが、

「ティッピング・ポイント」へ至るまでには

もっと少数者で成し遂げられるという。

そして、少数者には3種類の役割を持つ者がいる。

まず、世界を束ねる特殊な才能を持つ、知り合いを

多く持っている媒介者(コネクター)。

次に、積極的に情報を収集し、他人に教えたがる

情報の専門化としての通人(メイヴン)。

最後に、説得の技術を持ったプロのセールスマン。

これらの3種類の役割を持つ者が流行を作り出す。

原則の2つ目は、これらの者に情報を上手く

記憶に残すための決定的な「粘りの要素」。

原則の3つ目は、環境の条件や特殊性という

微妙で予測しがたい要素の「背景の力」。

この「背景の力」として印象的なのが

以前、私もセミナーなどで聞く機会のあった

犯罪学者の発案した「割れた窓」理論である。

これは1枚の割れた窓をそのままにしておくと

いずれ広い地域に犯罪が感染していくという

ある特定の比較的小さな問題が

犯罪の蔓延につながるという理論である。

これはセミナーでは、従業員に小さなことも

大切に取り組みなさいという際に、

NY市の落書きを消したことから犯罪率が

低下した事案とともに語られていた。

当時は完全に受身でセミナーに参加していたため

この理論を知識として仕舞い込むだけであったが

今であれば、日々の行動に反映させられるだろう。

本との出合いもそうだが、いい話を聞いても

その置かれている環境によって、

受け止め方やその後の行動への現れ方は

本当に大きく違うものだと、改めて考えさせられる。

【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめに ティッピング・ポイントとは何か?
第1章 爆発的感染、その3原則―ティッピング・ポイントへ至る指針
第2章 「80対20の法則」から「少数者の法則」へ・原則1―感染をスタートさせる特別な人々
第3章 粘りの要素・原則2―情報を記憶に残すための、単純かつ決定的な工夫
第4章 背景の力・原則3―人の性格に感染する背景
第5章 「150の法則」という背景―人の行動に感染する効果的な集団の規模
第6章 商品はどのようにして感染するのか?・Case study1―エアウォーク社の販売戦略から学ぶこと
第7章 自殺と禁煙・Case study2―ティーンエイジャーの感染的行動の謎を探る
第8章 ティッピング・ポイントを押せば世界は傾く―焦点をしぼること、実験すること、そして信念を持つこと

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2010年9月 6日 (月)

勝間和代さんの『インディペンデントな生き方実践ガイド』を読んでみた

勝間さんの『勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド』を読んでみた

 (5つが最高)

勝間さんの原点である『インディでいこう!』の携書化。

作家はその処女作に重要な要素のすべてが現れている

と言われるけれど、この作品もまさにその典型だと思う。

勝間さんについてあまりよく知らない人が読めば

この作品は他のさまざまなベストセラー作品の

要約として、あるいは手抜きをしていると

勘違いされるかもしれないが、実はこちらが先行作。

勝間さん自身も、「今読み返すと、笑っちゃうくらい、

今売れている本たちの内容が網羅されています」と

言うくらい、勉強法、時間投資、効率化など、

エッセンスがぎっしり詰まった作品集という感じ。

ただ、初めての著書という気負いと、

基本的には女性に向けて書かれているため

この本以降のそれぞれの作品によって

掘り下げられたものを読むほうが

やはり内容的に充実している感は否めない。

勝間さんが提唱している以下の女性像については、

否定はしないが、かなり高いハードルのように思える。

①年収600万円以上を稼ぎ、
②いいパートナーがいて、
③年をとるほど、すてきになっていく
つまり「精神的にも経済的にも周りに依存しない生き方」

もしこの本を女性が読むのであれば、

あまり肩に力を入れすぎず、取り入れられるところから

徐々に始めていく感じがいいのではないだろうか

と、年収600万円には遠く及ばないオジサンは思う。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 インディになりませんか?
第2章 それでもウェンディのほうがいいですか?
第3章 じょうぶな心で土台を作ろう
第4章 学び続ける力でスキルを磨こう
第5章 いい男を見分けて選ぼう
第6章 明日から始める六つの約束

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2010年9月 5日 (日)

森永卓郎さんの『新版 年収300万円時代を生き抜く経済学』を読んでみた

森永さんの『新版 年収300万円時代を生き抜く経済学』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、2003年に発行されて話題となった

『年収300万円時代を生き抜く経済学』と

その後の『続年収300万円時代を生き抜く経済学』を

再編集して文庫化したものとなっている。

私は、『年収300万円時代を生き抜く経済学』を

かなり以前に読んでいたのだが、

今回改めて、この新版を読み直してみた。

2005年発行のこの本にも書かれていることだが、

状況はその後さらに悪化しており、

年収300万円に達しない人も多くなってきていることが

各種メディアなどで取上げられるようになってきている。

私が初版で感じたことは、後半の収入アップの作戦に対し

自分には出来そうもないことばかりだという感想であった。

特にネットオークションやバナー広告など、

ネットに関することはことごとく他人事であった。

それが2007年に自分でブログをやることになり

アフィリエイトやバナー広告などでは1円の収入も

得られないことを体験してみると、この本が

とても先進的な取り組みを紹介していたように感じた。

逆に言えば、自分には年収300万円時代を

生き抜く能力が身に付いていないのだと感じた。

また、ネットの知識もなく、マニアックな趣味もない者は

300万円の年収も難しくなっていくように感じた。

けれど今回、新版を読んでみて感想はまったく変わった。

下流社会を取上げた本の多くが、このままではダメだと

勝ち組を目指すようなアドバイスをしているのに対し

森永さんは年収300万円でも良いじゃないかと

言っているように思えた以前と比べ、

今回はこの本が「森永流前向き生き方」読本であると

言葉の端々から伝わってくるような気がした。

これには私の置かれている状況の変化もあるが、

導入部の経済学的考察に対する私なりの理解が

多少なりとも深化したことによるものだと思う。

森永さんは、下流に甘んじて趣味を大切にしろとは

言っていないのだということ、悪い時代にした奴が

必ずいるはずなので、そいつらに負けずに生き抜こう

と言っているのだということに今頃気づいたのだ。

私の置かれている状況といえば、相変わらず

低賃金で貧乏暮らしだし、ネットの知識は

ご覧の有様だが、以前のようなブログの使い方

ではなく、勝間さんの言うような自分の記憶に

フックをかける道具にすることが出来ているし、

何より明らかなことは、年をとったということだ。

森永さんの提案するような対策が取れなくても

それ以外にも頑張って生き抜く方法はあるし、

それでこの本の価値が下がるというわけでもない。

特に前半部分の考察については参考になる。

例えば、実際にそのようなことが意図して

行われているかは別にして、「カネの亡者」が

日本を階級社会に作り変えるシナリオとして、

①ITバブルを引き起こして「頭金」を作る。
②金融引き締めによるデフレを仕掛けて
 資産価格を急落させ、不動産を借金で
 購入した企業を追い込む。
③不良債権処理を強行して、放出された
 不動産を二束三文で買い占める。
④デフレを終わらせて買い占めた
 不動産価格でキャピタルゲインを得る。
⑤一度たたき落とした旧来型の企業や
 労働者が、這い上がってこないように
 弱肉強食社会へと転換する。

といったものは、とても興味深い。

また、デフレの初期は多数が「勝ち組」になる。
デフレの初期段階では、雇用の守られた
サラリーマンや年金生活者はデフレの
メリットだけを受ける。

といった指摘は、最近のデフレを考える際の

最初に片付けておかなければいけない点である。

そして現在、弱肉強食社会への転換は

確実に進行しているように思えるが、

さらに格差を拡大するための不動産などの

資産価格の上昇は起きていない。

今後、私たち「カネの亡者」でない者がとり得る

生き残り策は何か、真剣に考える必要がある。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 日本に新たな階級社会が作られる(「カネの亡者」が日本を階級社会に作り変えるシナリオ/「逆バブル」で誰が儲かるのか ほか)
第2章 年収300万円時代がやってきた(所得格差が100倍の時代/賃金の低下はさらに厳しくなる ほか)
第3章 年収300万円時代の本当に「豊かな」生き方(世界に冠たる「高所得」日本人の「貧しさ」/年収300万円は貧乏か ほか)
第4章 年収300万円時代を幸福に暮らす「知恵と工夫」(限られた収入を効率的に使って、いかに幸福な生活をつかむか/交渉力次第で住宅ローンの金利は下げられる ほか)
第5章 本当の幸せとは?私自身の「年収300万円時代」(日本の政策は、金持ちのサロンで決められている/デフレ不況は、弱い人たちを、私の仲間たちを傷つけている ほか)

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2010年9月 4日 (土)

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さんの予言』を読んでみた

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さんの予言
嵐の時代を乗り切るための方舟の造り方』を読んでみた

 (5つが最高)

値動きのある商品について、例えば株や為替について

ある方向に動くと予想することは誰にでもでき、

そして市場がなくなってしまうのでない限り

必ずその予言は当たるのである。

なぜなら、いつまでも一つの方向にばかり

動き続けるということがない以上、いつかは

予想が当たったように見えるときがくるからである。

そういった意味では、この本の予言が

的中したということを殊更に宣伝する必要はないだろう。

ただし、確定給付(Defined Benefit、DB)年金が

法律が変わったことにより米国では、

確定拠出(Defined Contribution、DC)年金へと

移行し、将来取り崩しの時期が来れば

株式市場が痛手を受けることを警告していることは

とても参考になる意見だと思う。

これは年金額が約束されていた時代から

年金は運用の結果次第でどうなるか分からない時代へ

大きく舵が切られたことを意味している。

そうであるなら、退職者が大量に生じる時期が来れば

運用の上手くいっている間に解約して

年金額を確定させようという動きは必ず生じる。

そして、その高齢者が手にしたお金は

純粋な消費には回らず、医療費や介護の費用に

使われてしまうのみで、当然運用のプロではない

高齢者が最高の時期に解約することは難しいので

受取額自体も相対的に減少してしまうと考えられる。

私の周りではもう401Kという言葉は聞かなくなって

しまったが、運用経験のないサラリーマンにまで

投資対象などを決めさせようという発想に

そもそも無理があるのではないだろうか。

プロの運用担当者でさえ上手くいかないのに

なんとも過酷な話である。

この本では、このような状況に対応するための

方舟の作り方も紹介されているが、

こちらのほうはいつもながらの考え方の

紹介であり、「金持ち父さん」シリーズの読者には

お馴染みの話といったところだ。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 おとぎ話はもう通用しない?(法律が変われば未来も変わる/世界を変えた法律/現実の世界に立ち向かう準備ができているか?/悪夢のはじまり ほか)
第2部 方舟を造る(方舟をどうやって造るか?/方舟を自分でコントロールする/コントロール(自分自身をコントロールする/自分の感情をコントロールする)/私はどうやって方舟を造ったか? ほか)

金持ち父さん...

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2010年9月 3日 (金)

小野瑛子さんの『生命保険料は半額になる!』を読んでみた

小野瑛子/藤川太さんの『生命保険料は半額になる!』を読んでみた

 (5つが最高)

あまり新しい本とは言えないが内容はためになった。

見直しプランはいくつか紹介されているが、

ホントのところ、どれがいいのか判断がつかない。

理由は簡単で、知識が増えてもお金は増えないから

付けたい保障と、かけられる保険金のバランスの中でしか

人は保険を選べないので、どれが最適か判断が難しい。

「あなたに必要な保障額」というけれど、

実際にお金を受け取るのは配偶者や子供である。

出来ればなるべく多くのものを残してやりたいと思うのが

人情だとすると額は自然と増えてしまう。

公的な保障があるから、保険料を節約しても大丈夫

というのは、そのような知識のない私には

役立つ情報ではあるが、残された者が不自由なく

生活していけるくらいの保障額を望めば

保険料の節約などとはほど遠くなってしまう。

考えてみれば、今の状態が不自由なのに

さらに支出を削って保険に入るなんて

分不相応なのかもしれないと思いつつ

結局、保険には入ったが、これが良い選択だったか。

人間いつかは死ぬのであるが、いつ死ぬかは

誰にも分からないから、保険が存在するのだろう。

家族というものを考える材料としても

保険選びはなかなか有意義な材料であった。

【目次】
1 なぜ、あなたは生命保険に入っているのか?
2 あなたに必要な保障額、保障期間はどれくらい?
3 保険証券を分析して契約内容を把握しよう
4 その保険はあなたのニーズにマッチしている?
5 ここが肝心、見直し方法にはどんなものがある?
6 もっとよいプランはないか?―会社と商品から徹底比較
7 これで万全!見直し直前のチェックポイント
実例解説 こんなに下がった!生命保険の見直し大作戦

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2010年9月 2日 (木)

岩瀬大輔さんの『生命保険のカラクリ』を読んでみた

岩瀬さんの『生命保険のカラクリ』を読んでみた

 (5つが最高)

日本人にとって、「住宅についで、人生2番目に大きな買い物」

と言われる生命保険について、独立系ネット生保を立ち上げた

岩瀬さんによる広範な解説は、一読の価値がある。

保険は、高い「買い物」にもかかわらず、加入者はあまりに

その仕組みや内訳を知らないままに契約をしてしまう。

そこには加入者側の怠慢と販売員のノルマなど

複雑な要素が絡み合っているのではあるだろうが、

そんな「生命保険のカラクリ」をとても分かりやすく

ネット生保の副社長自らが解き明かしてくれている。

かけ捨ては損ではない、保険料はどこも同じではない、

保険にボーナスはない、途中でやめたら損とは限らない、

など購入時にしか情報収集をしない加入者にとって

とても役に立つアドバイスが盛りだくさんである。

もちろん他のセイホの節約術を記載した本でも

情報は得られるのではあるが、生命保険会社を

実際に作った人の目線はとても貴重である。

「保険にかしこく入るための7か条」など、

生命保険に入ろうと考えている人には

ぜひ読んでもらいたい1冊である。

なお、私は岩瀬さんが副社長をしているライフネット生命で

実際に見積もりをしたり、他社といろいろと比較した結果、

別の会社の保険を選択することになった。

理由は、シンプルな設計を重視しているライフネットでは、

自分が望む特約が付けられなかったことと

年齢の高い私の場合には、保険料が思ったよりも

高くなってしまったからだ。(あくまで私の場合)

考えてみれば、岩瀬さんのような合理的な考えの人が

作る保険会社が、私のような高齢の者を

安い保険料で受け入れていたのでは

利益が出なくなるというのは、この本から明らかだ。

ちょっと残念ではあるが、仕方がない。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 生保のGNP─義理・人情・プレゼント
第2章 煙に巻かれる消費者─誤解だらけのセイホ
第3章 儲けのカラクリ─生命保険会社の舞台裏
第4章 かしこい生保の選び方
生保をさらによく知るためのコラム集
ネット生命保険の可能性─あとがきにかえて

生命保険のカ...

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2010年9月 1日 (水)

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』を読んでみた

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』を読んでみた

 (5つが最高)

若くして豊かに引退できたら、どれほど幸せだろう。

この本は、そんな誰でも描きがちな夢をどのような心構えで

実現させるかを経験から導き出している。

取上げられているテーマはいつもどおり

「いつ、どれくらい収入のある状態で引退したいかを決める」

「なぜ引退したいのか、その理由をはっきりさせる」

「レバレッジの力を使う」など、相変わらず考えさせられる。

「金持ち父さん」シリーズでは、実際の投資の仕方よりも

物事の考え方や言葉の大切さなど心構えが

話の中心となっているが、そんな中でも

この本は目標が明確な分、分かりやすく

取り組みやすいアドバイスが満載である。

不動産ブームを捉えた買い換え手法は

銀行と利息の軽減を話し合うなどの工夫があるにせよ

かなりリスクを伴う、危険な投資に思える。

それでもキャッシュフローがプラスになる良質な

資産を生み出す必要性や、税制の優遇に

目を付けるなどの基本スタンスは見習うべきものである。

「利益は売るときではなく買う時に生まれる」という

言葉通り、まず始めの一歩が大切であり、

常にキャッシュフローを重視して

借金は危険だと避けるだけでなく、

時には良好な資産を築く手段として

お金のないところからお金を産む1つの手段として

借金というレバレッジも検討するべきである。

もちろん現在の日本の状況では

借金が得策でないことは言うまでもないことだが。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 頭脳のレバレッジ(若くして豊かに引退する方法/なぜできるだけ早く引退するのがいいか? ほか)
第2部 プランのレバレッジ(あなたのプランは遅いか、速いか?/豊かな未来を見ることのレバレッジ ほか)
第3部 行動のレバレッジ(習慣のレバレッジ/あなたのお金のレバレッジ ほか)
第4部 最初の一歩のレバレッジ(やり続けるにはどうしたらいいか?)

金持ち父さんの若くして豊か...

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