竹川美奈子さんの『投資信託にだまされるな!』を読んでみた
竹川さんの『投資信託にだまされるな!2010年最新投信対応版
本当に正しい投信の使い方』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、投資信託にだまされないように、
買ってはいけないと言うための本ではなく、
投資信託の本当に正しい使い方の指南本です。
内容は初歩的なことから丁寧に解説して
くれているのできわめて良心的です。
第1章では、投資信託の宣伝を再現して、
注意点や問題点を解説してくれています。
吉本佳生さんの『金融商品にだまされるな!』と
同じような構成ですが、分量が少ないこともあり
少し突っ込み不足のような気はしますが
初心者向けの1冊としては充分でしょう。
その後の第2章以降では投資信託の正しい選び方、
本当の活用方法について述べてあります。
①低コストの投資信託を選ぶ
②インデックファンド型の運用の投資信託を選ぶ
③日本の株式と債券、世界の株式と債券への投資割合を考える
④長期で積立て投資をする
⑤世代別にリスクを考慮して投資する
このような主張はオーソドックスなもので
私なども運用自体を自分でやりたくて
長いこと株式投資をしてきたが、
損ばかりしてきたので、投資信託は
どちらかといえばアクティブファンドより、
時機を見てのインデックスファンドによる
ものが良いような気がするので
今の自分にも合っている気がしました。
ただ、私としては国内の株式については
景気が良くなって上がる局面では、
生活も少しは改善されると思うので組み入れず、
外国の株式や債券を中心に分散投資を心がけ、
積立てを長期継続して複利効果を得たいと思います。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 こんな投信は買ってはいけない!(定期預金とセットで販売されている投信/「高利回り」を強調された投信 ほか)
第2章 これだけ知っておけば金融機関にだまされない!(まずは、投信のしくみを理解しよう/販売手数料が高い投信はできるだけ避ける ほか)
第3章 では、どんな商品を買えばいいのか?(低コストなグローバルバランス型の投信を買う─初心者~ベテランまで運用に時間をかけたくない人向け/複数のインデックスファンドを自分で組み合わせる─資産配分にこだわりたい・自分なりの味付けをしたい人向け ほか)
第4章 世代別にみる、投資信託の活用法(リタイアした人向けの運用はどうする?/現役世代向け「資産形成プラン」)
第5章 投信の疑問にすべて答えます(まとまったお金がないので投資できません。/すでによくない投信を買ってしまいました。どうすればいいでしょうか? ほか)
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