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2010年9月28日 (火)

林康史さんの『〈図説〉マネーの心理学』を読んでみた

林さんの『〈図説〉マネーの心理学 「儲かる側」の人になる』を読んでみた

 (5つが最高)

最近、もっとも気になっている分野である

行動経済学の林さんによる入門書。

薄いけれど大き目のサイズの本なのはイマイチ。

毎回、2者択一式の問題からスタートする構成で

基本的に見開きで各話題が完結している。

囲みのコラムは充実しているが、

私にはすでに知っている問題が多く

設問の意味を開設している箇所は

あまり面白くなかったが、

これから行動経済学を勉強しようという人には

結構、はまってしまう問題が多いのではないだろうか。

私も他の本では、はまりまくり、

人間が経済合理性に基づいて行動していることを

前提にしている一般の経済学が

よりいっそう胡散臭く感じられたことを思い出す。

まあ、それがきっかけで行動経済学に興味を

もつようになったので、株式投資などで

なかなか儲からずに行き詰っている人は

この本を読んでみると、儲からない理由も

なんとなく見えてくるのではないかと思う。

ただし、心理的な罠に、はまらないようにすることは

本で読んで理解しただけでは難しいことも事実だが。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ノーベル経済学賞を受賞した「プロスペクト理論」とは?
第2章 人はケチる!―人の思考は「経済的」にできている
第3章 「嫌なことは聞きたくない」
第4章 あなたは「投機家」型か、「年金生活者」型か
第5章 ケインズの美人投票―経済は心理で決まる
第6章 「勝負をしていい人、いけない人」―勝者は常に合理的である

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