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2010年11月 3日 (水)

城繁幸さんの『若者はなぜ3年で辞めるのか?』を読んでみた

城さんの『若者はなぜ3年で辞めるのか?
年功序列が奪う日本の未来』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は「閉塞感の正体」として、年功序列に

焦点を当てて論じている。

そして、その退治については個人でどうこう出来る

次元の問題ではないと最初から諦めている。

確かに社会問題についてその解決策の

提示がなくとも、有意義な問題提起というものは

ありうるだろうと私も思う。

しかし、この問題はいったい誰が責任を持って

解決すべきなのだろうか。

政治か、企業か、あるいは少子高齢化により

問題が変質するのを待つのみか、それとも

国民一人ひとりの意識改革が先決なのか。

私にも実際のところ答えはないが、

この本を読むことにより認識したことはある。

そしてそのことで、確実に私の行動は

変わっていくと思う。

私は年功序列はすでに崩壊していると考えるし、

成果主義は失敗に終わったと考えるが、

では、どのような制度が私たちに必要なのだろうか。

この問題を考えること、まずそのことが

解決への一歩であり、それしか手立てがない。

読み終わって、感じるのは残念ながら

やっぱり「閉塞感」であった。

かつて3年ももたずに辞めた若者であった私も

いまやオジサンとなったが、ツケは今後も

払い続けなければならないらしい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
第1章 若者はなぜ3年で辞めるのか?
第2章 やる気を失った30代社員たち
第3章 若者にツケを回す国
第4章 年功序列の光と影
第5章 日本人はなぜ年功序列を好むのか?
第6章 「働く理由」を取り戻す

若者はなぜ3年で辞...

若者はなぜ3年で辞...

価格:735円(税込、送料別)

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