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2010年11月30日 (火)

小出義雄さんの『育成力』を読んでみた

小出さんの『育成力』を読んでみた

 (5つが最高)

この本の作者の小出さんは、いわずと知れたマラソン・

中長距離選手の指導者で、豪放磊落な性格とされて

いるが、本当のところは選手を良く見て「ほめて育てる」

実に神経の細やかな名指導である。

さすがに世界に通用する有森裕子、鈴木博美、高橋尚子

といった名選手を多く輩出しているだけあって

その指導方針も明確で、この本も歯切れが良い。

特に私は高橋尚子選手の大ファンであったので

実際にマラソンの練習まで始めてしまったほどである。

そのため高橋尚子さんについて書かれたところは

特に印象的で、またあのコンビが復活しないものか

との思いを強くしながら、とても楽しく読めた。

そして何よりも「ほめて育てる」ことの大切さを

あらためて認識することができたので、

ぜひとも自分の子に、この本で学んだことを実践したい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 育成力は人間力(キャッチボールをしたときのことで、考えてみよう/ホメ上手と言われるくらいがいい/父親の態度こそ、子どもへの一生の宝になる/元気を出させる方法は、人それぞれにある ほか)/第2章 教えられながら、教える力を身につけていった(自信こそ人生の宝物だ/アベベの足のウラはフワフワしている/「かけっこ」をしていれば楽しかった/やんちゃ時代に得た、「がんばる」という思い ほか)/第3章 夢を追いかけているうちに

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2010年11月29日 (月)

勝間和代さんの『勝間和代の日本を変えよう』を読んでみた

勝間さんの『勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、勝間さんの本としては少し古いか。

西原理恵子さんや雨宮処凛さんとの対談も

これまでの勝間さんの主張の繰り返しという感じで

ほとんど新しいものが感じられなかった。

ただ、勝間さんが取り組んでいるChabo!のことや

グラミン銀行などについて触れているだけでなく

巻末の「15の提言」などを読むと、宣言書のような

感じがして、とても頼もしく感じられる。

国の予算を当てにしている部分については

そう簡単にことが進まないであろうが

勝間さんのような人が何かを始めようというのは

この閉塞感に覆われた国には必要なことだと思う。

アンチに負けないで頑張って欲しい。

【参考文献】(一部抜粋)
雨宮処凛 『生きさせろ!―――難民化する若者たち』 太田出版
ポール・ウォーレス 『人口ピラミッドがひっくり返るとき』 草思社
リチャード・フロリダ 『クリエイティブ・クラスの世紀』 ダイヤモンド社
レナード・ショッパ 『「最後の社会主義国」日本の苦闘』 毎日新聞社
C・K・プラハラード 『ネクスト・マーケット』 英治出版
ジャレド・ダイアモンド 『銃・病原菌・鉄』  草思社

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 若い人が暗い国/第2章 西原理恵子さんと、最強ワーキングマザー対談/第3章 女性が産める、働ける国へ/第4章 雨宮処凛さんと、脱・ワーキングプア対談/第5章 NYで考えたポスト資本主義/勝間和代の日本を変えよう15の提言

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2010年11月28日 (日)

岩崎夏海さんの『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』を読んでみた

岩崎さんの『もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら』を読んでみた

 (5つが最高)

いまさらながら、話題のこの本を読んでみた。

売れてる本でもまったく良いと思わないものがある一方、

いい本はやっぱり売れるのだという好例だった。

確かに企画の勝利という側面が強いことは

作者も否定しないと思うが、小説としても良くできており、

描写が下手だというような感想は持たなかった。

マネジメントに必要な資質は才能ではなく

真摯さであるということを女子高生に体現させるあたり

AKB48をモデルにしたとはいえ何ともポジティブ。

これほど真っ直ぐに生きている高校生がいたら

どんなにか素敵だろうと考えるのはオジサンの証拠か。

ドラッカーに頼りきった構成にもかかわらず

印税の10%しかドラッカーの関連団体に寄付しない

なんて、100万部以上売れたのにどうかと思うが

ドラッカーを読んでも挫折していた私にとっては

新たなるきっかけとしてとても貴重であった。

そして、私が反省させられたことが一つある。

それは人を見るときに欠点ばかりに目が行き

その人の良い点を見なくなってしまうところである。

欠点を非難することは簡単だが、そこからは

何も建設的なものが生まれてこないような気がする。

これからは他人の長所にも目を向けたいと、

別にマネジメントする立場ではないが思った。

また、マーケティングとイノベーションということで言えば

この本はよく言われているようなマーケティングの

成功例というよりは、イノベーションの成功例では

ないかと感じるのは私だけだろうか。

このあと、変わった表紙のビジネス書が次々と

表れるようになった気がするが、それは本当に

マーケティングの結果なのだろうか。

私にとっては、ただ手が出しにくくなっただけの

ような気がするのだが、一般の読者はどうなのだろうか。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
公立高校野球部のマネージャーみなみは、ふとしたことで
ドラッカーの経営書『マネジメント』に出会います。
はじめは難しさにとまどうのですが、野球部を強くするのに
ドラッカーが役立つことに気付きます。みなみと親友の夕紀、
そして野球部の仲間たちが、ドラッカーの教えをもとに
力を合わせて甲子園を目指す青春物語。

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2010年11月27日 (土)

勝間和代さんの『日本経済復活一番かんたんな方法』を読んでみた

勝間和代/宮崎哲弥/飯田泰之さんの
『日本経済復活一番かんたんな方法』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、勝間さんが主張してきた脱デフレ政策を

後押しできればと、開かれた緊急座談会をまとめたもの。

金融政策は、やる気になればいつでもできるのに

日銀も政府も脱デフレ政策を怠ってきた。

現状認識をして、対策を立てて実行に移すまで

本当に日本が耐えられるか心配であるが、

この本の中には、簡単にできる対策が並んでいる。

逆に言えば難しいことではないのにやらないということは

もう現在の政権には見込みがないということでもある。

年収300万円というのを目標に頑張っている人まで

現れる中で、確かに高い給与を安定してもらっている

人たちにとってはデフレは笑いが止まらないだろう。

ただし、搾取され続ける若者たちが、いつまでも

大人しいとは限らないし、何よりそういった人たちの

数が増えれば社会保障は崩壊せざるを得ない。

座談会の参加者はみんな高収入だと思われるが、

そんな彼らがデフレのうまみを教授するのではなく

脱デフレを真剣に議論しているところが問題の

深刻さを物語っているのではないだろうか。

いつもながらの鋭さの勝間さんと宮崎さんに

経済学者の飯田さんが理論を提示する。

とても分かりやすい本になっていると思う。

巻末の各自の推薦本も読んでみたくなる。

【推薦本】(一部抜粋)
『デフレと円高の何が「悪」か』 上念司 光文社新書
『脱貧困の経済学 日本はまだ変えられる』
 飯田泰之・雨宮処凛 自由国民社
『日本銀行は信用できるか』 岩田規久男 講談社現代新書
『日銀はだれのものか』 中原伸之 中央公論新社
『増補 経済学という教養』 稲葉振一郎 ちくま文庫
『経済論戦は甦る』 竹森俊平 日経ビジネス人文庫
『経済政策を歴史に学ぶ』 田中秀臣 ソフトバンク新書
『経済成長って何で必要なんだろう?』 飯田泰之ほか 光文社
『コンパクト マクロ経済学』 飯田泰之ほか 新世社
『マンキュー経済学Ⅱ マクロ編 第2版』 東洋経済新報社
『現代マクロ経済学講義 動学的一般均衡モデル入門』
 加藤涼 東洋経済新報社

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「失い続ける日本」の課題─閉塞感を打破するために(成熟した社会とは/一身独立して一国独立する/政治に対してシニカルになれ ほか)/第2章 デフレは百害あって一利なし─実力を発揮できない日本経済(問題はサプライサイドか?デマンドサイドか?/日本でハイパーインフレが起きる可能性/まずは安定化政策を ほか)/第3章 正しい金融政策を実行せよ─デフレ脱却のポイント(おカネとモノは表裏一体/5つの提言/2%のインフレを目指せ ほか)

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2010年11月26日 (金)

水野俊哉さんの『「ビジネス書」のトリセツ』を読んでみた

水野さんの『「ビジネス書」のトリセツ
一流の人になる!究極の読書術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本の作者も、ブログを見るとセミナーや本を

売るために必死で悲しくなります、とは言えません。

むしろ自分のこのブログが何の工夫もなく

必死さもなくて反省することばかりでした。

私はこの本を読むまで水野さんの別の本である

『ビジネス本作家の値打ち』で、自分の好きな

作家がどのように書かれているかを立読みした

程度でしたが、この本は思わず買ってしまいました。

理由は何と言っても、ビジネス書の裏も読むような

親切丁寧なトリセツぶりが気に入ったためです。

特に1冊の本に書かれている(自分にとって得るべき)

真実の量は1%程度である、という割り切り方などは

ビジネス書を紹介する本としては思い切っている。

また、ビジネス書を読んでも身に付かない理由として

①読むだけで行動しない
②誤読してしまう
③本の選び方が間違っている

などを挙げているが、まさにそのとおり。

私も行動しない典型例だったので、これからは

とにかく行動に移してみることを心がけたい。

将来、ベストセラー・ビジネス書「書き方」の法則が

役に立つときは来るだろうか。

とてもいろいろなことが分かり面白い内容だった。

ただ、残念なことに誤字と思われるものなどがあって

少し信頼感を欠いてしまっている。

例えばP79では「共通点」を「共通典」としていたり、

付箋のメーカーが「三菱スリーエム」となっているが

「住友スリーエム」ではないだろうかなどが気になる。

まあ、細かいことを気にしていたらキリがないんだけど。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1 ビジネス書にダマされるな!/2 ビジネス書が200%身につく読書術/3 隠れたサインを見抜く「裏読み」術/4 ビジネス書10大著者の「ここが読み所」/5 ベストセラー・ビジネス書「書き方」の法則/6 TPO別必読ビジネス書はこれだ!

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2010年11月25日 (木)

鳥居万友美さんの『月100万円儲ける私のFXノート』を読んでみた

鳥居さんの『月100万円儲ける私のFXノート』を読んでみた

 (5つが最高)

この本の帯には、子育てママの勝てる!FXノート術

と書いてあるが、単なる主婦のノートではもちろんない。

プロフィールを見ても会社の代表取締役であり

旦那さんもいろいろと本などを出版したり活動されて

いるので、それでFXの本が出せているのだろう。

鳥居さん自身、自分流のFX投資のスタイルを身に

着けないと、いつまでたってもFXに勝つことはできない

と言っているが、この本を読む限り決まった方法で

月100万円儲けているわけではないようである。

他の著作を見てもこの人が月100万円儲けている

手法というのはまったく分からない。

それでもこの本を手にしたのは、勝つための

FXノートの書き方を教えてくれるというコンセプトに

魅力を感じたためである。

いろいろな人のFX本に記録をつけることの重要性への

言及が見られるが、私にはそれが決定的に欠けている。

しかも、記録しておけば防げたようなミスを何度も

繰り返して実際に損までしている。

そこで他人のノートの付け方を参考にしたいと

思いこの本に手を伸ばしたのだ。

内容的にはかなり出版用に時間をかけて

作り込んだノートを公開しているようなので

これをそのまま真似ることは難しいが

記載すべきものが何かというヒントは充分に得られた。

FX本は株式関連の本に比べて良質な本が

少ないといわれているが、確かに私もそう思う。

しかし、それしか参考にするものがないのだから

いろいろな人の本から良い部分を試行錯誤して

取り入れていく以外にFXは続けていけないようだ。

ギャンブルに勝つというのは、難しいものだ。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 FXの基本とノートで勝てるようになる理由/第2章 万友美流ノート術の鍵は「記録」「プリント」「集計」の3つ/第3章 私の1カ月(08年9月)のFXノート、全部見せます!/第4章 そして生まれた、万友美流5分足トレード必勝法/第5章 仲間たちのFXノートを見せてもらいました!/第6章 いろいろな情報収集にもノートを活用しよう

月100万円儲ける私...

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2010年11月24日 (水)

池辺雪子さんの『あの4億円脱税主婦が教えるFX勝利の真髄』を読んでみた

池辺さんの『あの4億円脱税主婦が教えるFX勝利の真髄』を読んでみた

 (5つが最高)

4億円も脱税した主婦が教えるFX勝利法ということで

儲けは8億円というから羨ましいかぎりだ。

私は池辺さんの他の本も読んだことはあるが、

この本は今まで出版されたものをまとめた感じで、

テクニカル分析を中心に詳しく書かれている。

独自のVチャートについての解説もあるが、

これは手書きをしなければならないことと

一般に他の人も使っているもののほうが

私にとっては分かりやすいので使う気にはなれない。

終値に重きを置く発想自体は理解できるが

テクニカル分析は多くの人が使っているからこそ

トレンドを形成することがあるのであって

独自のものでは毎回有意であるか把握できない。

それに比べるとボリンジャーバンドの注意点や

RSIのみによるエントリーの仕方などは、

さすがにトレーダーだなと感心させられる。

ただ、南アフリカランドのスワップ狙いなども

勧めているが、この通貨の流動性の低さなどを

考えると、長期保有でも円高方向に振れて

しまったらスワップなんて吹き飛んでしまうので

私には危険な取引のように感じられる。

マネーマネジメントの重要性の指摘をしている点などは

参考になるが、印象としては円安トレンドで儲けた

着物トレーダーであるのかもしれないという気がした。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 私が再びペンをとったワケ/第2章 FX投資の魅力について/第3章 FXを使いこなすために必要なこと/第4章 長期投資でFXとのんびり付き合う方法/第5章 スウィングトレードで月20万円稼ぐ方法/第6章 デイトレ&スキャルで一日1万円稼ぐ方法/第7章 勝つための資金管理術について

あの4億円脱税主婦が教える...

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2010年11月23日 (火)

高田明典さんの『難解な本を読む技術』を読んでみた

高田さんの『難解な本を読む技術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、思想系の難解な本をどのように読んでいくか

ということをテーマに現代思想の解説も同時に行って

しまうという思い切った形の野心作だと思う。

フロイトの「無意識」、デリダの「脱構築」、ドゥルーズの

「襞」、フーコーの「生権力」、ナンシーの「共同―体」、

ジジェクの「否定の否定」など、多くの哲学者たちの

つむぎだす難解な現代思想を理解するためには、

どうすればいいかということを読書法に絡めている。

私も長年にわたりよく意味が理解できないながらも

現代思想に付き合ってきた者の一人として

いわゆる難解な思想書をどのように読めば本当に

そこに書かれていることを理解したと言えるのか

どのような読み方が良いのか興味があった。

そしてこの本は、私にとって自分の読解力を試す意味と、

少し距離を置くようになってしまった現代思想に

もう一度取り組むための復習をしておきたいという意味を

もつものであり、その点でとても良書であった。

前半の章では、本のタイプの分類や、選書の仕方などの

準備段階から、実際に本を読む方法と、同時に記録する

「読書ノート」の取り方といった実践まで、基本的な読書の

技術について解説されている。

すでに読書好きの人は実践されている人もいると思うが

私のように何となく読み飛ばしてしまうような人には

ここに書かれた方法はとても参考になる。

そして、後半の付録には、学生の「読書ノート」記入例と

「代表的難解本ガイド」がついており、とても親切である。

高田さんの本はすでに何冊も読んでいるが

常に巻末にブックガイドがついており、

これからその分野の本を読み漁ろうという者には

とても参考になるのでありがたい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 基本的な考え方/第2章 準備/第3章 本読みの方法1・一度目:通読/第4章 本読みの方法2・二度目:詳細読み/第5章 さらに高度な本読み/付録1 読書ノートの記入例/付録2 代表的難解本ガイド

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2010年11月22日 (月)

ナシーム・ニコラス・タレブさんの『ブラック・スワン』(下)を読んでみた

ナシーム・ニコラス・タレブさんの『ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質』(下)を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、あるブロガーの方が上巻より下巻の方が

読む価値があると「弾言」しているせいか、

アマゾンのランキングなどでも、下巻の方が

圧倒的に上位に来るという珍しい現象が起きている。

けれど、私のようにこの本を読む以前から

何が書かれているかということを知ってしまっている

者にとっては、上巻のさまざまな考察の方が面白い。

当然上下巻合わせて読むのがベストであることは

間違いないが、犯人が分かっている推理小説でも

名作であれば何度読んでも面白いように

この本も書かれていることの結論を知っていても

何度でも充分に楽しめるだけの作品である。

ただ、もともと哲学や心理学、文学の世界を中心に

読書を続けてきた私としては、ウンベルト・エーコや

プラトンに始まり、ついにはウィトゲンシュタインにいたる

話の端々は懐かしささえあるが、そういったことに無縁な

読者には、やや冗長すぎると感じるのかもしれない。

私に関しては、話の核心部分であるマンデルブロに

関する知識が決定的に不足していた。

また、作者独特の話の展開も先を急ぎたい者には

迂遠に感じるのは仕方がないところだろうか。

投資戦略ということでは、「バーベル戦略」ということが

紹介されているので、以下に引用させていただく。

『黒い白鳥のせいで、自分が予測の誤りに左右される
のがわかっており、かつ、ほとんどの「リスク測度」には
欠陥があると認めるなら、とるべき戦略は、可能な限り
超保守的かつ超積極的になることであり、ちょっと積極
的だったり、ちょっと保守的だったりする戦略ではない。』

『お金の一部、たとえば85%から90%をものすごく
安全な資産に投資する。たとえばアメリカ短期国債
みたいな、この星で見つけられる中で一番安全な
投資対象だ。残りの10%から15%はものすごく
投機的な賭けに投じる。(オプションやなんかみたいに)
あらん限りレバレッジのかかった投資、できれば
ベンチャー・キャピタル流のポートフォリオがいい。』

上記の投資戦略は何だかありふれているような気がする。

そして、結果が出るまでに時間がかかるだろう。

その間、私はカール・ポパーやポワンカレ、

モンテーニュ、ハイエクなどを読んで過ごしたい。

タレブさんが儲けたのはたったの3度、1987年・

1998年・2008年、ほぼ10年周期なことに

意味はないのだろう。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第2部 私たちには先が見えない(鳥のフンを探して/夢の認識主義社会/画家のアペレス、あるいは予測が無理ならどうする?)/第3部 果ての国に棲む灰色の白鳥(月並みの国から果ての国、また月並みの国へ/ベル・カーブ、この壮大な知的サギ/まぐれの美学/ロックの狂える人、あるいはいけない所にベル型カーブ/まやかしの不確実性)/第4部 おしまい(半分ずつ、あるいは黒い白鳥に立ち向かうには)

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2010年11月21日 (日)

ナシーム・ニコラス・タレブさんの『ブラック・スワン』(上)を読んでみた

ナシーム・ニコラス・タレブさんの『ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質』(上)を読んでみた

 (5つが最高)

歴史、哲学、心理学、経済学、数学の世界を

自由自在に駆けめぐるこの本が、とても読み

にくい本であることは事前に知っていたが、

いずれ読まなければいけない本であることも

これまでの読書経験から分かってはいた。

人間の頭脳と思考の限界ということや、

そこに根本的な欠陥があるのではないか

ということは、誰にとっても興味がある話なの

ではないだろうか。

「ブラック・スワン」とは、昔は西洋で白鳥と言えば

白いものと決まっていたが、オーストラリア大陸の

発見によって、黒い白鳥がいることが分かると

白鳥は白いという常識が、この新しい発見1つに

よって完全に覆ってしまった逸話に由来している。

つまり、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった

事象といえども実際には起こりうるし、起きてしまえば

全てのことが根底から覆されてしまうという意味である。

そして、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。

①予測できないこと。
②非常に強いインパクトをもたらすこと。
③いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい
 説明がなされ、実際よりも偶然には見えなく
 なったり、最初からわかっていたような気に
 させられたりすること。

タレブさんは、この「ブラック・スワン」という現象が

投資の世界でも起こりうることを前提にしているが、

それでも私たち人間には、そのことがなかなか

理解できず、不確実性というリスクをうまく扱えない

という根本的な欠陥と限界があることを示している。

この本が世界の見方を一変させる1冊と言われて

いることが納得できる気がする。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口(実証的懐疑主義者への道/イェフゲニアの黒い白鳥/投機家と売春婦/千と一日、あるいはだまされないために/追認、ああ追認/講釈の誤り/希望の控えの間で暮らす/ジャコモ・カサノヴァの尽きない運─物言わぬ証拠の問題/お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性)/第2部 私たちには先が見えない(予測のスキャンダル)

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2010年11月20日 (土)

鈴木亘さんの『社会保障の「不都合な真実」』を読んでみた

鈴木亘さんの『社会保障の「不都合な真実」
子育て・医療・年金を経済学で考える』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、深刻な問題であり続ける社会保障に対して

経済学によるアプローチの仕方を紹介している。

そして、年金、医療、介護、保育と多岐にわたる

社会保障の問題に経済学的な費用対効果を導入し

問題の本質を丁寧に解説してくれている。

このままでは日本が駄目になってしまうことを

多くの人が感じていながら政権交代してもなお

問題が一向に改善する兆しさえ見せない理由が

この本を読むと悲しいほどに明確になってくる。

鈴木さんの政策提言には実際に実行する中では

問題が起きるものも当然に含まれていると思うが

それはどのような政策においても必ず不正に

受給しようとする者は現れるので、そのつど

対処することで構わないと思う。

とにかく現状を少しでも良い方向に変えなければ

若者だけでなく全ての日本人に希望が見えない。

この本は、なんと言っても普段あまり考えずに過ごして

しまっている重要な問題が本当は山のようにあり、

その中でも社会保障について問題の所在を適確な

分析で提示してくれている点が素晴らしい。

鈴木さんは、医療、介護、保育などのすべての分野に

共通する問題として、参入規制と価格規制があることを

指摘し、行政による過度な介入があるがために、

供給不足や違法行為が発生しているとしている。

そしてこれらの問題を解決することを困難にしている

根底にはやはり政治、官僚、企業の既得権益に

国民の多くもおこぼれを貰うことによって

寄りかかってしまっている悪しき構造がある。

この既得権益を捨てられるかどうかということが、

財政破綻を免れる上での最大のハードルであるように

思われるが、かなり困難な道であるだろう。

ところでこの本も小泉構造改革を問題が多く

あったものの、よく既得権益に踏み込んで善戦を

したと評価している点が目を引く。

そして後知恵であるとして反省点が3つ上げられている。

①改革が急速すぎた
②政治の説明不足
③既得権益を持つ団体にモデルチェンジを促す
 時間的猶予や補償措置を用意すべきであった

逆に言えば、これ以外の点では正しかったことになる。

小泉構造改革は本当に世間で言われているような

格差を拡大させ貧困を生んだ犯人なのだろうか。

もう少しいろいろな本を読んでみる必要があるようだ。

【参考文献】(鈴木亘以外抜粋)
『生活保護の経済分析』 鈴木亘ほか 東京大学出版会
『「社会的入院」の研究―――高齢者医療最大の病理に
いかに対処すべきか』 印南一路 東洋経済新報社
『日本の不平等―――格差社会の幻想と未来』 大竹文雄
日本経済新聞社
『人口減少社会の社会保障制度改革の研究』
貝塚啓明ほか 中央経済社
『医療改革―――痛みを感じない制度設計を』 川渕孝一
東洋経済新報社
『社会保障と日本経済』 京極高宣

【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 社会保障の「不都合な真実」
2章 子育て 子ども手当は子どものためか
3章 貧困 社会保障は貧困を減らせるか
4章 年金 年金は本当に大丈夫なのか
5章 介護 「介護難民」はなくせるか
6章 医療 医療を誰が支えるか
7章 社会保障財政 財政破綻は避けられるか

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2010年11月19日 (金)

本田健さんの『大好きなことをしてお金持ちになる』を読んでみた

本田さんの『大好きなことをしてお金持ちになる
あなたの才能をお金に変える6つのステップ』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、とても魅力的なタイトルだが、内容は

「現実はそう甘くない」と感じさせられるものです。

自己診断テストやIQ、EQの概念など、いろいろと

詰め込まれているのですが、やや薄い気がします。

タイトルどおりに「お金持ち」になれなくとも、

大好きなことを真剣に考えてみるために

一度読んでみる価値はあると思います。

現状に満足していない人や自分を変えたい人は

考え方のヒントをつかめるかもしれません。

ただ、読んでいくうちに誰もが著者のように

好きなことをしてお金持ちになれるわけではなく

やはり好きなことをして食べていくには

いろいろなことができる能力の高い人でなければ

難しいのではないだろうかということは感じます。

それでもあきらめず好きなことを突き詰めていくと

何かが見えてくるのかもしれません。

特に他の本では目にしなかった次のような

セルフイメージを高める5つの方法は興味深かった。

①普段したことのない贅沢をしてみる
②成功している人と日常的に時間を過ごす
③成功した人間として日記を書いてみる
④成功写真や宝の地図を持ち歩く
⑤成功した人のように振るまう

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 大好きなことをして成功する人/第2章 大好きなことをしてお金持ちになる仕組み/第3章 成功する人たちだけが知っていること/第4章 あなたの才能をお金に変える6つのステップ/第5章 「普通の人生」から「お金持ちの人生」への移行期をどう乗り切るか?/第6章 成功する人に必ずやってくる5つの試練/第7章 大好きなことでお金持ちになる人が持つ9つのメンタリティー/第8章 大好きなことで成功している人たち

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2010年11月18日 (木)

辛坊治郎さんの『日本経済の真実』を読んでみた

辛坊治郎/辛坊正記さんの『日本経済の真実 ある日、この国は破産します』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、テレビでお馴染みの辛坊治郎さんと

そのお兄さんの共著でとても軽やかな語り口。

普通のビジネス書には見られないような

「クルクルパー」といった批判の言葉もあり

なかなか辛口で楽しい内容になっている。

そのため厳密性にはかける部分もあるが

そのことのみを取上げて批判しても始まらない。

本質はこの国が本当に破綻するような状況にあるのか

破綻する可能性があるなら、それを回避するための

方法はありうるのかということである。

そこに限って言うならこの本はとても丁寧に

問題の核心部分を解説してくれていると思う。

特に第1章の「日本経済入門」は分かりやすく

考え方を整理するにはとても良い内容。

第2章の「歴史」は、私には知っていることが多く

少し中だるみの感もあったが、それ以降は良かった。

特に多くの人が批判の矛先を向けている

小泉・竹中改革の功績を評価する第3章は

多くの人に読んでいただき、考えてもらいたい。

ただ、第5章は少し作りが杜撰で残念ではある。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 暴論に騙されないための日本経済入門(GDPって何だろう?!/何が成長を決めるのか? ほか)/第2章 歴史から学ぶ─なぜ日本はこんな国になったのか(昔、日本はとても元気だった/高度成長後の日本で何が起きたのか)/第3章 日本沈没を食い止めた小泉・竹中改革(小泉改革以前に日本で何が起きていたのか?/データが示す小泉・竹中時代の功績 ほか)/第4章 政権交代への失望(労働者保護で失業率UP/友愛政治と経済破綻 ほか)/第5章 日本を滅ぼす5つの「悪の呪文」(「経済の豊かさより心の豊かさが大切」/「大企業優遇はやめろ!」 ほか)

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2010年11月17日 (水)

ブラストランドさんの『統計数字にだまされるな』を読んでみた

ディルノット/ブラストランドさんの『統計数字にだまされるな
いまを生き抜くための数学』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、統計数字を見る際の注意点など

気をつけなければ誤った判断をしてしまう数字

について、考え方のヒントをくれる。

特に「平均」についてや「比べて何倍」などは

日常的な思い込みと統計数字の間ではズレがある。

また、「相関関係」と「因果関係」の取り違えなどは

問題の前提が根底から覆ってしまうというより

そもそも問題のないところに問題を作ってしまう。

そういったことを数々の事例を出して具体的に

統計数字にだまされている日常を浮き彫りにする。

イギリスの作者二人なので事例においてイギリスが

中心となり少しなじめない感じはあるものの

世界の比較などでは他の国における

統計上の問題が当然日本にもあるはずで

本当に国際比較における日本の置かれている状況

というものを私たちは把握できているのだろうかと

不安にならざるを得ない。

各国の母集団の取り方が違うにもかかわらず

それでも同じ物差しで計られ、世界での順位が

問題にされていたりする事例は多いのではないか。

数字で示されたからといってそれだけを鵜呑みにして

行動を変えてしまうことの危険性について、

改めて認識させられることとなる1冊である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
大きさ─一人あたりの大きさにする/集計する─茹でてつぶした豆料理/偶然─存在しないトラ/平均─白い虹/目標─ゾウの全体の姿/リスク─一人あたりの大きさにする(その二)/サンプリング─消防ホースから水を飲む/データ─未知のものを知る/衝撃的な数字─打ち損ないのティーショット/比較─ずれに気をつける/相関関係─もう一度よく考える

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2010年11月16日 (火)

横山雅文さんの『プロ法律家のクレーマー対応術』を読んでみた

横山さんの『プロ法律家のクレーマー対応術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、昨今の悪質化するクレーマー事情を受けて

プロの法律家である弁護士の対応術を紹介している。

「悪質クレーマー」と呼ばれる人々が急増しているなかで、

苦情・クレームとして企業や行政に対し、執拗に不当な

要求や嫌がらせを繰り返す人たちに対して、どのような

対応が必要かということが事例つきで詳しく書かれている。

横山さんは、クレーマー対応の鉄則を次のように述べる。
(1)まずお詫びから。
  「お手数(ご迷惑)をおかけしまして、申し訳ございません」
  という一言であって、責任を認める趣旨のものではない。
(2)事実の確認を先行させる。
(3)感情的な対応は厳禁。
(4)堂々巡りになったときが最初のポイント。
(5)文書による最終回答・交渉窓口を弁護士に移管する通知を送る。
(6)加害行為には素早い仮処分と刑事告訴で対応。
(7)悪質クレーム事例を記録して対応の指針とする。

私も仕事柄、難クレーム対応を行ってきたが、

人格や精神面に問題を抱えている人の割合が、

ここにきてかなり増えてきているように思う。

そうした人たちには残念ながら合理的な説得は通じない。

この本では対応をタイプ別に考えるために4つに分ける。

①性格的問題クレーマ-
②精神的問題クレーマ-
③常習的悪質クレーマ-
④反社会的悪質クレーマ-

「悪質クレーマー」に対しては、「顧客」とはっきり区別し、

「法的対応」をとることが、唯一の有効な解決策であると

いうことをこの本は教えてくれている。

もし、クレーマーに遭遇したとき、本当に悪質な

クレーマーであるかどうかの見分け方から、

弁護士との連携、従業員の保護など、対応策が詳しい。

「悪質クレーマー」対応は「毅然とした対応」で

一部の従業員が担当する時代は終わったのだろう。

わずかの弁護士費用をケチって従業員をうつ病などに

してしまう企業がいまだに多いらしいが、

これからは弁護士のビジネス領域として

数の増えた弁護士に対応してもらうことを考えよう。

新規採用の抑制やリストラにより現場の人数が

限られているような職場にあっては、なおさら

クレーマー対応などしている時間はないだろう。

ただ、対応の悪さからクレーマーを作って

しまわないように企業も研修などを充実させる

必要があることも事実である。

けれど、どうしてわれわれの社会はこんなにも

住みにくくなってしまったんだろうか。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 悪質クレーマーに潰される!
第2章 顧客?それとも悪質クレーマー?
第3章 悪質クレーマーの4タイプと対応の基本
第4章 顧客を悪質クレーマーに変えるな
第5章 悪質クレーマーの術中にはまるな
第6章 クレーマーに言質・念書を取られるな
第7章 悪質クレーマーの犯罪行為
第8章 企業不祥事が起こったときのクレーム対応
第9章 悪質クレーマー対応の7つの鉄則
第10章 今後の課題

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2010年11月15日 (月)

勝間和代さんの『やればできる』を読んでみた

勝間さんの『やればできる まわりの人と夢をかなえあう4つの力』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、勝間さんが進化していることを示す1冊。

香山リカさんの『しがみつかない生き方』の中で

「勝間和代を目指さない」と批判された著者自身の

正面からの反論書となっていて面白い。

内容は相変わらずの「~~力」というパターンだが、

①しなやか力②したたか力③へんか力④とんがり力と

自分一人だけで頑張るのではない助け合う生き方を

あまり力まず、楽しみながら成長していけるように

順を追って丁寧に解説されている。

どちらかというと強い女性としての勝間さんではなく

周りの人と夢をかなえる人になろうという呼びかけで

「勝間和代だからできた」ではなく、「勝間和代だって

できた」のだということが繰り返し出てくる。

「ひとりで頑張る自分」から「みんなで頑張って勝つ

自分」へと、意識を変えるための本である。

この本を評して「頑張る」というスタンス自体が

ダメなのだということは簡単だが、「頑張らない」

という生き方をしたいのなら他の人の本を読めば

いいのであって、勝間さんに「頑張らない」で

成功する本など求めるほうがどうかしている。

私自身の中では、この問題はすでに決着していて

能力のない人は勝間和代を目指すのは大変だが

能力のある人でその人が望むなら何を目指すにせよ

頑張ってみればいいというのが結論である。

そしてここでの能力とは、この本にもあるように

「1万時間の法則」というときの絶対的な練習量を

積み重ねられる努力ができるかどうかということだ。

これは特別な才能ということを意味しないが

努力し続けられるというのはとても大変な能力なのだ。

だから人は自分が1万時間も努力し続けられるような

「好きなこと」や「向いていること」を探してしまうのだ。

けれど、この本に書かれているとおり優位性は

たまたま周囲にいる人との相対比較でしかない。

自分の適性を考えて公認会計士の資格などを取って

その道に進むのは素晴らしいことだが、

私のように偶然勤めた会社で与えられた仕事に

どっぷりつかり、いつの間にか1万時間を

はるかに超えていたというのも振り返れば悪くない。

30代前半で管理職になったのに40歳を前にして

転職により自ら平社員になった私には「とんがり力」は

無縁かもしれないが、それでもこの本は面白かった。

「やればできる。やらないときは100%の失敗」

【目次】(「BOOK」データベースより)
プロローグ 「やればできる」、本当の自己啓発は助けあいにあった!/第1章 「しなやか力」─まわりに貢献できるような自分の“長所の種”を見つける/第2章 「したたか力」─自分の長所を伸ばすことにひたすら集中する/第3章 「へんか力」─絶え間なく変わり続ける/第4章 「とんがり力」─自分が力の中心になる世界に行く/エピローグ 『やればできる』を書いた理由

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2010年11月14日 (日)

メアリー・バフェットさんの『バフェットの財務諸表を読む力』を読んでみた

メアリー・バフェット/デビッド・クラークさんの『バフェットの財務諸表を読む力
史上最強の投資家』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は数あるバフェット関連本の中でも、特に

またバフェットの本を読み直したいと思わせてくれる。

内容は、永続的競争優位性のある銘柄を

長期保有することの大切さを中心に語られている。

それは一般に語られているような投資関連の

テキスト的記述とは異なり、卵を一つのカゴに

盛るなとは言わない。

財務諸表から割安な株を発見したら、

とにかく長期で保有し、資産を増やす。

キャッシュフロー計算書も確認し、

競争優位性があると考えられる銘柄にのみ

資金を投入すべきことに徹底している。

テクニカル的に割安であるかどうかは

一切問題にせず、とにかく財務内容による

ファンダメンタル分析が中心である。

ただ、バフェットは企業の財務内容そのものの評価

というよりは、本当はそのような財務状況を生み出す

有能な経営者を発見しているように思う。

そのため株価が安いことのみではなく

優良企業の株が安いときに買うために

常に多くの企業の財務状況を確認しておき

相場全体の暴落時に、その企業の株を

買い集めている印象を受ける。

「バフェット流」を身に付けるためにも

財務諸表が読みこなせるようになることが

まず第一の私の課題だ。

【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめに 財務諸表を読む力こそ超リッチへの鍵
1 バフェット流利殖術の要諦
2 バフェット流損益計算書の読み方
3 バフェット流貸借対照表の読み方
4 バフェット流キャッシュフロー計算書の読み方
5 永続的競争優位性を持つ企業の評価法
付録 永続的競争優位性を持つ企業の損益計算書モデルほか

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2010年11月13日 (土)

ジョシュア・ガンズさんの『子育ての経済学』を読んでみた

ジョシュア・ガンズさんの『子育ての経済学
ビジネススクールの講義でいちばん受けた話』を読んでみた

 (5つが最高)

この本はオーストラリアの経済学者が、3人の子育てを

通じて体験した苦労、教訓、洞察を経済学の視点から、

ユーモアを交えて語っているちょっと変わった本。

経済学的な切り口の鋭さや新しい経済学の入門書と

期待して読むと少しがっかりしてしまうかもしれないが

子育ての経験がある人であれば、楽しめると思う。

私としては子育てをもっと経済学的な見方で

語ってくれることを期待していたのだが、

これはこれでありかもしれないと途中から思い直した。

『ヤバい経済学』でも扱われているインセンティブを

使って子供を動かそうとする親の行動は

どの国の親でも変わりなく、そしてそれがなかなか

上手くいかないことも万国共通なのだと

この本を読んであらためて感じた。

男親で子育てにある程度かかわったものであれば

ここに書かれているエピソードの数々に共感できる。

子供といえども個性はさまざまで、1人目の経験が

それ以降に全て生かせるわけではないことも

我が家の状況と一緒でほほえましかった。

【目次】
第1章 計画する第2章 出産する第3章 寝かせる
第4章 食べさせる第5章 トイレをさせる
第6章 清潔にする第7章 旅行をする
第8章 世話をする第9章 守る第10章 しかる
第11章 分け合う第12章 遊ぶ
第13章 パーティーをする第14章 理解する
第15章 通学させる第16章 続ける……
解説 子供は大人より経済合理的に行動する

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2010年11月12日 (金)

エドウィン・ルフェーブルさんの『欲望と幻想の市場 伝説の投機王リバモア』を読んでみた

ルフェーブルさんの『欲望と幻想の市場 伝説の投機王リバモア』を読んでみた

 (5つが最高)

伝説の投機王リバモアの本を読むのはこれで2冊目。

投機を始めた当初のリバモアの得意としていた手法は

非正規の取引業者を使ったテープ・リーディングという

過去の動きを参考にするテクニカル分析であったらしい。

しかし、正規の市場取引ではなかなか通用せず

損を重ねた挙げ句にようやく別の手法も取り入れる。

『他人の情報に従うなということではない。
自分に従えということだ。おれは自分に自信が持てて
初めて、昔のトレーディングのスタイルを払拭することが
できた。(略)以来、おれは個々の銘柄の動きではなく
相場全体の基本的なコンディションに注目するように
なった。』

リバモアは株式相場だけでなく商品相場でも取引し、

多くの指標に目配りをして相場全体の強弱により

大量の買いだけでなく、大量の空売りも得意としていた。

リバモアは何度となく破産を経験し、晩年は不幸な

生涯を歩むが、単なるギャンブラーではなく投機家として

損失に対する対処法も考えていた。

『おれは継続的にピラミッディングせよと言っている
わけではない。もちろん、ピラミッディングすれば
他の方法では考えられない大金を儲けることができる。
しかし、おれが言いたいのはこういうことだ。
五〇〇株買える資金があったとしよう。もし投機する
のならば、一度に買ってしまうなということなのだ。
単にギャンブルがしたいというのならば、
おれのアドバイスはただ一つ―――やめとけ、だ。
もし最初に一〇〇株買って、損が出たとしよう。
なぜさらに株を買い増す必要があろうか。
そんな時には少なくとも短期的には、自分が
間違っていたことをただちに悟るべきなのだ。』

リバモアが必ずしも損切りが上手であったとは思わない。

しかし、損切りの重要性については認識していた。

そして実際の相場では、分かっていても損切りをせずに

粘ってしまうこともよく分かる心情だ。

私も自分の判断が間違っていたことを認めたくないため

さらに損切りをしないという間違いを犯し

損を拡大させたことが何度もある。

この本を読むと相場というものはとにかく面白いが、

とてつもなく怖いということが本当によく分かる。

何度読んでも参考になることが山盛りの良書である。

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2010年11月11日 (木)

開米瑞浩さんの『仕事が10倍速くなる最強の図解術』を読んでみた

開米さんの『仕事が10倍速くなる最強の図解術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、仕事に使える図解術について書かれている。

仕事が10倍速くなるかは別として面白い切り口ではあった。

また、情報の集約の仕方などについてもヒントが得られる。

特にテーブル型マトリックスと座標平面型マトリックスの

使い分けの視点などは参考になる。

図解することによって文章だけではだまされてしまうような

ことにも気づくことが出来るというのは新しい発想だった。

そして、既存のパターンに頼らない読解方法として

図解案を組み立てるための「4S手順」が紹介されている。

①Statement  一つの意味だけを明確に表現した短文に
          文章を単純化する
②Sticky note  ステートメントからキーワードを付箋紙に
          書き出す
③Sequence   付箋紙が上手い順番に並ぶように試行
          錯誤する(マトリックス化の作業)
④Summary    全体を見渡して要約する

コツをつかむまでは時間がかかってしまい

そのまま文章を理解するほうが速いような気もするが

難しい長文などは効果があると思う。

仕事の場では図にして示すことが好きな上司もいるので

そんなときに上手く図解して示せれば評価も上がるだろう。

とにかく手を動かしてみることが一番だと思う。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「図解」でスキルアップ(「デキる人」は図で考える/図解が必要な理由を整理する ほか)/第2章 図解の基本はマトリックス(最初の一歩はマトリックスから/テーブル型対座標平面型 ほか)/第3章 ビジネス・フレームワークを図解せよ(目標のある行動を考える/事故の予防や処理を考える ほか)/第4章 文章を読み解く図解の作法(文章のままでは百回読んでもわからない/ステートメントに分解せよ ほか)

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2010年11月10日 (水)

山田真哉さんの『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字』(下)を読んでみた

山田さんの『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い
禁じられた数字』(下)を読んでみた

 (5つが最高)

正直言って、この本のタイトルのつけ方は反則だ。

私も今まで上下巻でタイトルが違うものまでは

読んだことがあるが、上巻のタイトルを下巻で

否定してしまうなんて、こんな「販促」はない。

ただ、内容を読んでみると、このタイトルをつけた

意味に納得がいくのが山田さんの良いところだ。

ただ単に目立てばよいというだけではなく

中身があるところが、いつもながらさすがである。

上巻では読者に数字を意識することの重要性を

繰り返し理解させ、下巻では逆に数字や会計にも

限界があるということを理解させてくれる。

拝金主義から、行き過ぎた数字至上主義に対し、

ものごとの本質を見誤ることのないように、

数字の負の側面について語っている。

本当のお金教育から貨幣論までとにかく面白い。

しかし、会計は世界の1/2しか語れないとして

会計は科学であるが、ビジネスは非科学であるから

会計的な分析は常に必要だが経営に際しては

「妙手」を打つことを考えようというのは

一面では賛成だが、全てに納得できるものではない。

そもそも会計は科学なのか、科学でなければならないのか。

私はそうは思わない。なぜなら山田さんが言うようには

誰がやっても結果が同じにならないからだ。

それは会計基準が違えば、各国の計算方法により

企業の利益の額が異なるだけでなく、

国内に限ってみても税理士によって決算の数字は

必ず違ってくるのが実際のところだ。

税金を払いたくないから利益を減らしたり、

金融機関に借入れをお願いするので利益を出したり。

私は会計が科学的だと強弁する必要はないと思う。

その上でビジネスは非科学であり、人間の営みなの

だから、会計に縛られない妙手を経営者は

常に考えなければならないのだと言いたい。

会計上の利益欲しさにリストラをし、その後の

会社を完全に機能不全にしてしまう「会計人」の

誤った会社再建策に泣く人は少なくないはずだ。

この本の最後に「食い逃げされてもバイトは雇うな」

というのは、単一の視点であることこそが、

大間違いなのですとあるが、経営者には

よくよく複数の視点で物事を考えてもらいたい。

この本はそういった複数の視点を提供してくれる

という意味でもビジネスマンにとっての良書である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 数字の達人は、特になにもしない―数字のウソ(「禁じられた数字」4つのパターン/禁じられた数字とはその1「作られた数字」 ほか)/第2章 天才CFOよりグラビアアイドルに学べ―計画信仰(ケーススタディ(1)1億円を1週間で使い切れ!?/私たちは計画のなかで生きている ほか)/第3章 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い―効率化の失敗(ケーススタディ(2)合理的に儲けようとする大学生/ケチケチ会計士はなぜ結婚したのか? ほか)/第4章 ビジネスは二者択一ではない―妙手を打て(妙手を打て/ライバル店から客を奪う ほか)/終章 会計は世界の1/2しか語れない―会計は科学(会計は科学、ビジネスは非科学/内部統制とビジネスのソリが合わない理由 ほか)

「食い逃げされてもバイトは雇うな...

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2010年11月 9日 (火)

山田真哉さんの『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字』(上)を読んでみた

山田さんの『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字』(上)を読んでみた

 (5つが最高)

この本は数字にまつわる話が満載の良書。

ここでも株式投資は「不確定要素でお金が変動する」

「完全に法則化はできない」という意味において、

ギャンブルと同じとみなされる。

山田さん流の株式投資の分析指標は以下のとおり。

①当座比率=(現金預金+受取手形+売掛金+有価証券-貸倒引当金)÷流動負債×100
②有利子負債比率=有利子負債÷資産×100
③売上債権回転日数=(受取手形+売掛金)÷(売上高÷365)
④在庫回転日数=棚卸資産÷(売上原価÷365)
⑤時価総額=株価×発行済株式数
⑥PER=時価総額÷当期純利益
⑦PBR=時価総額÷純資産

また、決算書の見方は次のとおり。

①過去比較
②他社比較
③売上推移
④利益(当期純利益)推移
⑤売上高利益率推移

どれも丁寧な解説で理解を助けてくれる。

この本の主題とも言える数字のルールはたった4つ。

①順序がある
②単位で意味を固定する
③価値を表現できる
④変化しない

さらに数字に他の意味を持たせる3つの技法。

①決めつけ
②常識破り
③ざっくり

これらの数字に関する情報について、結局のところ

数字が「うまくなる」コツは99%の意識と1%の知識

というのが山田さんの最も言いたかったことだと思う。

私も数字を意識することから始めたい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
イントロダクション 「Web2.0」『ゲド戦記』がすごい本当の理由―数字のルールはたったの4つ/第1章 今日は渋谷で6時53分―数字がうまくなるための技法/第2章 タウリン1000ミリグラムは1グラム―ビジネスの数字がうまくなる/第3章 食い逃げされてもバイトは雇うな―会計の数字がうまくなる/第4章 決算書の見方はトランプと同じ―決算書の数字がうまくなる

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2010年11月 8日 (月)

城繁幸さんの『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』を読んでみた

城さんの『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
アウトサイダーの時代』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、前作の『若者はなぜ3年で辞めるのか?』の

その後の若者を描いたものとは言えないかもしれない。

けれど、ここには古くなってしまった昭和的価値観が

平成的価値観に破られようとしている姿が示されている。

少し強引なものも含めて、今の私の考え方と照らし

合わせてみて、楽しく読むことが出来た。

今、自分はどのような地点に立っているかということは、

とても気になるところだが、それは最先端に立ちたい

ということとは違い、新しい価値観を受け入れられるか

どうかという試験のようなもので、少し引いた位置で

ありながら、その内実は切実なものをはらんでいる。

また、私よりは若いと思われる作者の城さんの少し古い

価値観が垣間見れるところも何となくほほえましい。

医者やテレビ局の人なら高収入が期待できるというような

その後の病院の倒産やテレビ局の広告収入の落ち込み

などを予見できなかったことは仕方がないだろう。

そして、2008年の奇跡的な売り手市場の就職戦線を

目にしながらの出版であったために、団塊の世代が

退職したことと少子化の影響で「基本的に今後20年

くらいは売り手市場が続くと思われる」という発言などは

痛い感じがして、悪い意味ではなく笑ってしまった。

これが人間の慣れ親しんだ価値観というものなのである。

私たちは新しいものを受け入れる寛大さを示そうと

若い世代に近づいていくが、それが失敗することも多い。

団塊の世代が退職しても人手不足にはならないことは

彼らの仕事ぶりを見てきたものには明らかなはずである。

年功序列という制度に守られてきただけなのだから

当然といえば当然のことで、彼らの抜けた穴は

残念ながらあまり大きくはないのである。

そして、少子化だからといって働き手が少なくなることも

残念ながらないのである。

働き手は移民を受け入れなくとも、海外に工場を移し

現地生産することにより、有り余るほど存在している。

私は今後20年間のことは分からないが、基本的に

売り手市場は特殊な状況下でしか来ないと思う。

私の働く職場も人員は確実に減り、増えることはない。

良いか悪いかという問題は別にしても少子化は

国力の衰えからきているのであって、少子化によって

国力が落ちてきたのではない。

経済が発展しないところに沢山の子供が生まれたら

それこそ大変なことになってしまう。

少子化によって今後経済が発展しなくなるということを

問題視する人がいるが、それは逆である。

将来に希望を見出せないから子供を生まないのである。

考えなければいけないことは、平成的価値観を持った

若者に将来の希望をどうやって持ってもらうかである。

まかり間違っても子供手当てを増額することではない。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 キャリア編(「若者は、ただ上に従うこと」―大手流通企業から外資系生保に転職、年収が二〇倍になった彼/「実力主義の会社は厳しく、終身雇用は安定しているということ」―新卒で、外資系投資銀行を選んだ理由/「仕事の目的とは、出世であること」―大新聞社の文化部記者という生き方 ほか)/第2章 独立編(「失敗を恐れること」―大企業からNFLへ/「公私混同はしないこと」―サラリーマンからベストセラー作家になった山田真哉氏/「盆暮れ正月以外、お墓参りには行かないこと」―赤門から仏門へ、東大卒業後、出家した彼の人生 ほか)/第3章 新世代編(「新聞を読まない人間はバカであるということ」―情報のイニシアチブは、大衆に移りつつある/「左翼は労働者の味方であるということ」―二一世紀の労働運動の目指すべき道とは)

3年で辞めた若者はどこ...

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2010年11月 7日 (日)

佐藤温さんの『ポイントをしっかり貯めるならこの1冊』を読んでみた

佐藤さんの『ポイントをしっかり貯めるならこの1冊 はじめの一歩』を読んでみた

 (5つが最高)

この手の本は、すぐに古くなってしまうので定期的に

情報収集していかないとお得な情報を逃してしまう。

私の場合、ポイントの出口はアマゾン、楽天ブックス、

BK1と全て本を購入するために使っているので

主に参考にするのは入り口のポイントの稼ぎ方だ。

かつてはTポイントも集めていて、ブックオフで

利用していたが、この9月で提携が解消されたので

そういったこともあり、Tポイントをどこに回すか

知りたいという動機もあった。

ただ、Tポイントについては楽天との交換を廃止

してしまうなど、ポイント集約には不向きになって

きており、この本でもその対策は見つからなかった。

これまでと同様に作者の佐藤さんが運営している

「ポイ探」で調べるのが1番早そうである。

今回この本の一番役に立ったところは、マイルと

スイカについての現状について詳しく書かれていたこと。

そして、ポイントの2重取りから4重取りまでの

意識の徹底が、これからはより重要になっていくこと。

クレジットカードが金利の低下によりそのポイントの

原資を減らしていることに加え、広告収入も落ちているため

各種のポイントサイトもポイントの低下傾向にあるので

今後はよりお得な情報を手に入れる努力が必要に

なってくると感じた。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ポイント初心者のための基本講座(あなたのポイント&カード生活は間違いだらけ!/ポイント活用の基本を知ろう ほか)/第2章 ポイント獲得&交換テクニック(ポイント交換マップ/ゴールを決めてスタートを切ろう!! ほか)/第3章 クレジットカードでポイントを貯める(エアライン/鉄道 ほか)/第4章 電子マネーでポイントを貯める(電子マネーのポイント/交通系電子マネー ほか)/第5章 ネットでポイントを貯める(ネットショッピング/楽天 ほか)

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2010年11月 6日 (土)

アリス・シュローダーさんの『スノーボールウォーレン・バフェット伝』(下)を読んでみた

アリス・シュローダーさんの『スノーボールウォーレン・バフェット伝』(下)を読んでみた

 (5つが最高)

バフェット関連の本としては、今回のものは最も分厚い。

世界一の大投資家になっていき、徐々に表舞台に立つ

機会も増えていく中でウォーレン・バフェットが何を考え

「オマハの賢人」としてどのように振舞ったかが

実際の企業名や人名とともに細部まで描かれている。

中心となるのはバークシャー・ハザウェイ、ソロモン、

コカ・コーラ、LTCM、ワシントンポストなど。

登場人物も買収した企業のCEOなど魅力あふれる人が

多数登場するだけでなく、バフェットの家族や

息子同然に親しい間柄になるビル・ゲイツや

常に投資案件をともに吟味してきたマンガーなど

興味深いエピソードに満ちている。

投資手法についての記述が少ないことを

この本の欠点に挙げる人もいるようだが、

この本は、そのように読むべきではないと思う。

バフェットは、実際のところ投資手法のみによって

その巨額の資産を築いたのではないと思う。

ただ割安な株を買い集めただけではない

バフェットの秘密がこの本には書かれていると感じた。

ただ、バフェットの言葉で印象に残ったのは次の言葉。

「だいたいにおいて、私ぐらいの年齢になると、
愛してほしいと思っている人間のうちどれほどの
人間に実際に愛してもらっているかどうかが、
人生の成功の度合いを本当に測る物差しになる。
大金持ちというのはいっぱいいて、功をねぎらう
晩餐会を開いてもらったり、病院の棟に自分の
名前をつけてもらったりする。しかし、世界中の
誰にも愛されていないというのがほんとうのところだ。
私ぐらいの年齢になって、誰にも良く思われて
いなかったら、銀行の貯金がいくら莫大でも、
人生は大失敗だ。そのことは、人生をどう生きて
来たかを表す究極のテストなんだ。あいにく愛は
金では買えない。セックスは金で買える。
功をねぎらう晩餐会も金で買える。どれほど
素晴らしい人物かということを書いたパンフレットは
金でつくれる。だが、愛を得るには愛される人間で
なければならない。金持ちほど口惜しいだろうね。
小切手さえ書けばいいと思っているから。
100万ドル分の愛を買いたい、と。だが、そういう
わけにはいかない。愛はあたえればあたえるほど
もらえるものなんだ。」

それでも、お金の方が大事だという若者は多いだろう。

しかし、ほとんどの人がお金だけでなく愛も得ることが

出来ないのが現実だ。現実は厳しい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第4部 歌うスージー(承前)(公立図書館を運営しているのではない/さあ、それで?/一等賞の青リボン)/第5部 ウォール街の王様(ファラオ/ローズ/レッカー車を呼んでこい ほか)/第6部 預り証(精霊/セミコロン/最後のケイ・パーティー ほか)

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2010年11月 5日 (金)

アリス・シュローダーさんの『スノーボールウォーレン・バフェット伝』(上)を読んでみた

アリス・シュローダーさんの『スノーボールウォーレン・バフェット伝』(上)を読んでみた

 (5つが最高)

バフェット関連の本は、私が株式投資を始めた

10年以上も前から書店で見つけるたびに

手に取ってきたが、今回のものはとにかく分厚い。

世界一の大投資家ウォーレン・バフェット唯一の

公認伝記ということで、「オマハの賢人」の

知られざる生活の細部までが描かれている。

この本のタイトルの「スノーボール」は、

「人生は雪玉(スノーボール)作りに似ている。
大切なのは、大きい雪玉を作るに適した
長い長い坂を見つけることさ」 (上巻)

「私は小さな雪の玉をずいぶん若いときから
固めた。10年遅く固めはじめたら、いまごろ
山の斜面のずいぶん下にいただろう」(下巻)

というところからきている。

この本を読むとバフェットは本当に長い間、

人生のほとんど全てをかけて雪玉つくりを

一心不乱に続けてきたということがよく分かる。

そして、投資家として尊敬される理由もよく分かる。

少年時代の赤裸々過ぎるエピソードや説教癖、

女性に対する接し方など、あまり知る機会がなかった

数々のことを今回知ることができた。

また、私が誤解していたこともいくつかあった。

その最大のものは、バークシャーの株式を買い集めたとき

資産価値に注目してのことなので、当然繊維工場は

すぐに売却してしまい、持ち株会社のような機能を

もたせて、資産を増やしていったのだと思っていたが、

実際には、かなり長期にわたって繊維工場と雇用を

維持し続けていたというのは意外なことだった。

バフェットはやはり株式投資のみではなく、経営にも

関与することによって資産を増やしていったのだという

ことを今回あらためて強く感じた。

これはバフェットが師匠筋のグレアムとは異なり、

卵を一つのカゴに盛ることをいとわなかったため

持ち株比率が当然に上がり、経営についても

影響を与えるようになっていくことを考えると

当然といえば当然の成り行きだが、とても興味深い。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 バブル(格好悪いほうの話/サン・バレー ほか)/第2部 内なるスコアカード(説教癖/バスタブ障害物競走 ほか)/第3部 競馬場(グレアム‐ニューマン/どちらの側に立つか ほか)/第4部 歌うスージー(キャンディー・ハリー/“オマハ・サン” ほか)

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2010年11月 4日 (木)

勝間和代さんの『会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール』を読んでみた

福沢恵子/勝間和代さんの『会社でチャンスをつかむ人が
実行している本当のルール』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、「若者と女性が教えてもらえない

キャリア・アップの法則」を全米100万部突破の

『ビジネス・ゲーム』の訳者である福沢恵子さんと

あの勝間和代さんが詳しく解説してくれている。

そのため若者と女性で、まだあまり社会経験の

ない人には、1つ1つのルールーが明確に

認識されるようになるので参考になると思う。

しかし、私のようなオジサンには分かりきっている

ことばかりなので、それほど得られるものはない。

けれどこれは、この本のターゲットではないという

だけのことで、しかも私はそのことを知っていて

読んでいるので、文句が言える立場ではない。

ただ、もう少しオジサンでも判断に迷うような

出世する人だけが知っているルールなどもあれば

もっと楽しく読めたのにと残念に思った。

その意味では、「断る力」などは、勝間さんとしては

出世する人だけが知っているルールとして

提示してくれたのかもしれないが、さすがに

そこまでは自分は出来ないので、本当に

読者というものは、身勝手なものだと

我ながらあきれてしまった次第である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
女性たちってこんな時代を歩んできたんだ…/15のリアル・ルール、教えます(ルール1 出世のために仕事をするべきではない。やりがいが重要である―これって本当?/ルール2 まじめで有能であれば、周りから認められ、評価される―これって本当?/ルール3 社内政治は本来あってはならないもの、関わるべきではない―これって本当?/ルール4 仕事は中身が重要であり、お金にこだわるべきではない―これって本当?/ルール5 仕事の場で群れるのは慎むべきだ―これって本当?/ルール6 上司からよくほめられるのは、評価が高い証拠である―これって本当?/ルール7 本音とタテマエを使い分けてはならない ―これって本当?/ルール8 人を攻撃してはいけない―これって本当?/ルール9 人から嫌われてはいけない―これって本当?/ルール10 残業もいとわず、できるだけたくさん仕事をする人のほうが評価される―これって本当?/ルール11 上司の機嫌をとるよりも仕事の内容で勝負すべきだ―これって本当?/ルール12 失敗して叱られるようなことがあってはいけない―これって本当?/ルール13 仕事とプライベートはきっちり分けるべきだ―これって本当?/ルール14 産休・育休は、当然の権利として堂々と取得していい―これって本当?/ルール15 ルールはいかなるときも守らなくてはならない―これって本当?)/辛口対談…ここだけの話/これで完璧! チェックリスト

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2010年11月 3日 (水)

城繁幸さんの『若者はなぜ3年で辞めるのか?』を読んでみた

城さんの『若者はなぜ3年で辞めるのか?
年功序列が奪う日本の未来』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は「閉塞感の正体」として、年功序列に

焦点を当てて論じている。

そして、その退治については個人でどうこう出来る

次元の問題ではないと最初から諦めている。

確かに社会問題についてその解決策の

提示がなくとも、有意義な問題提起というものは

ありうるだろうと私も思う。

しかし、この問題はいったい誰が責任を持って

解決すべきなのだろうか。

政治か、企業か、あるいは少子高齢化により

問題が変質するのを待つのみか、それとも

国民一人ひとりの意識改革が先決なのか。

私にも実際のところ答えはないが、

この本を読むことにより認識したことはある。

そしてそのことで、確実に私の行動は

変わっていくと思う。

私は年功序列はすでに崩壊していると考えるし、

成果主義は失敗に終わったと考えるが、

では、どのような制度が私たちに必要なのだろうか。

この問題を考えること、まずそのことが

解決への一歩であり、それしか手立てがない。

読み終わって、感じるのは残念ながら

やっぱり「閉塞感」であった。

かつて3年ももたずに辞めた若者であった私も

いまやオジサンとなったが、ツケは今後も

払い続けなければならないらしい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
第1章 若者はなぜ3年で辞めるのか?
第2章 やる気を失った30代社員たち
第3章 若者にツケを回す国
第4章 年功序列の光と影
第5章 日本人はなぜ年功序列を好むのか?
第6章 「働く理由」を取り戻す

若者はなぜ3年で辞...

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2010年11月 2日 (火)

林康史さんの『はじめてのテクニカル分析』を読んでみた

林さんの『はじめてのテクニカル分析 相場の正しい捉え方』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は株式のチャートの本を何冊か読んだ後

出合ったものであるが、最初に読んだときは

少し難しくて、『はじめての』というタイトルに

偽りありと感じたものだが、その後も

テクニカル分析の本を何冊か読んでみて

最も基本的な事項は、この本に書いてあったと

後になって何度か見返す機会があったので

そういう意味では良いテキストなのだと思う。

ただ、チャートについてはもっと最近の本の方が

見やすいものが多く載っているので、

視覚的に捕らえたい人には別の入門書の方が

分かりやすいと感じるかもしれない。

しかし、何年か市場に参加してテクニカル分析を

実際に使って痛い目にあったりすると、

この本に書いてある内容を全て理解してから

相場に向かわなければ損をすると感じる。

各種のテクニカルについてその作り方や使用法、

使用上の注意点まで細かく書いてあるので、

気になるところがあれば何度も参照すべき本だ。

ただ、残念なのはテクニカル分析が本当に

有効であるかどうかという核心部分については

確実な記載がないままに終わっている。

また、ファンダメンタルに基づく投資の成功者には

ウォーレン・バフェットがいるが、テクニカルのみに

基づく投資の成功者というのを聞いたことがない。

確かにこの本の中にも何人かの名前が見られるが

その人が本当に成功者であるといえるのか

疑問な人ばかりで、説得力に欠ける。

私自身はテクニカル分析は好きであるが

結果的には儲けていないので、この本で

儲けられるとは言わないが、楽しむことは出来る。

【目次】(「BOOK」データベースより)
テクニカル分析とは何か/テクニカル分析の基本事項/ローソク足と酒田五法/トレンドライン/チャート・パターン/エリオット波動/移動平均/価格構造(不規則時系列)テクニカル分析/ポイント・アンド・フィギュア/オシレーター系テクニカル分析の技法〔ほか〕

はじめてのテクニ...

はじめてのテクニ...

価格:2,625円(税込、送料別)

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2010年11月 1日 (月)

井上義教さんの『FXチャートリーディングマスターブック』を読んでみた

井上さんの『FXチャートリーディングマスターブック
為替のプロが実践する本当に勝てるワザを大公開!』を読んでみた

 (5つが最高)

この本はとても実用的でFXのチャートを読むうえで

ぜひ1冊手元に置いておきたいテキストである。

まず、マーケットに勝つために必要不可欠なメソッド

として、チャートリーディングの基本から説明されている。

そして、チャートリーディングでのテクニカル分析を

総合的に利用する使い方が分かりやすい。

使用するテクニカル指標はポピュラーなものばかりで

そのテクニカル指標にそれぞれ得意な場面と

不得意な場面があることを明確にしている。

最も強調されていることは、ローソク足の重要性で

勝っているプロはローソク足の形状そのものに

最も注目しているということらしい。

陰線と陽線の数で相場の方向性を分析し、

それまでの動きと比べて大きな実体線が出てきたら

相場の転換点であり、マーケットの抵抗を示す

ヒゲの長さも大切なポイントだとする。

それに対して、ダブルトップやトリプルボトムなど

ローソク足の組み合わせには有効性が

見出せないとして、まったく重要視していない。

FXのチャートリーディングでは日足のチャートを

最も重視すべきで、そこから長短のチャートを参考に

今後の予想をしていくのが、効果的だとする。

FXのチャートには「窓」が発生しにくいなどの

コラムも充実していて参考になる点が多い。

また、見てはいるが値動きに目が行きがちで

無視してしまうこともある移動平均についても

マーケット全体の平均コストを表すから重要だと

いう指摘には納得させられる。

しかし、直近の動きに影響されにくい移動平均線の

長所は短所にもなるなど、やはり簡単ではない。

その他のチャートとしては、まずMACDについて

機能した例と機能しなかった例をチャート付きで

説明した後、勝ち組投資家が絶対見逃さない

「ダイバージェンシー」について触れている。

基本的には、MACDは売り買いのポジションを

作るときにこそ活用すべきとしている。

次に、順張りでも逆張りでも使えるチャートとして

ストキャスティクスの活用法について書かれている。

ここでも「ダイバージェンシー」は利食いの重要な

サインであるとして、重要視されている。

その次のチャートは、ボリンジャーバンドで、

利食う場合は逆張りで、ポジション作りは順張りで

というのがボリンジャーバンドの原則らしい。

ただ、一番有効に使えるのはもみ合い相場からの

脱出時と書かれているが、私としてはこのときに

一番損をしてしまので、気をつけたい。

なお、第7章以降は、チャートの見方だけではなく

ポジションを作る時は順張り+成行注文でいくべき

だとか、利益を確定するときは逆張りでもよく

注文も指値でOKなど、取引の方法についても

具体的に書かれていて、私にとっては実際の

トレードの復習という感じで参考になった。

私はFXにおいて、リスクを持ち越すことが嫌い

なのでやらないが、この本では個人投資家が

勝ちやすいのはデイトレードではなく

オーバーナイト取引だとしている。

また、意外だと思ったのが、トレンドラインに頼って

取引を開始するのは百害あって一利なしということ。

最も同意したのは、ナンピンは相場に逆らった

トレード手法なので、絶対に行ってはならないということ。

ただ、だからといって、勝っているプロが実践するという

「買い乗せ」「売り下がり」についてまでは、そんなに

上手くいくものなのか懐疑的にならざるを得ない。

私がやっていないことで、儲けられない理由でも

あるのかもしれない「トレード日記」については、

井上さんも毎日謙虚な気持ちで相場に向かうため

必要なものだとしているのには、正直に反省。

そもそもFXには「トレード日記」をつけるような真剣さと

多くの時間を割くことが、儲けるためには

必要不可欠なのかもしれないとあらためて感じさせられた。

最後の「新人ディーラー時代の失敗談」も含めて

FXをする際のとても参考になる1冊である。

FXチャートリーディング...

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