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2010年11月17日 (水)

ブラストランドさんの『統計数字にだまされるな』を読んでみた

ディルノット/ブラストランドさんの『統計数字にだまされるな
いまを生き抜くための数学』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、統計数字を見る際の注意点など

気をつけなければ誤った判断をしてしまう数字

について、考え方のヒントをくれる。

特に「平均」についてや「比べて何倍」などは

日常的な思い込みと統計数字の間ではズレがある。

また、「相関関係」と「因果関係」の取り違えなどは

問題の前提が根底から覆ってしまうというより

そもそも問題のないところに問題を作ってしまう。

そういったことを数々の事例を出して具体的に

統計数字にだまされている日常を浮き彫りにする。

イギリスの作者二人なので事例においてイギリスが

中心となり少しなじめない感じはあるものの

世界の比較などでは他の国における

統計上の問題が当然日本にもあるはずで

本当に国際比較における日本の置かれている状況

というものを私たちは把握できているのだろうかと

不安にならざるを得ない。

各国の母集団の取り方が違うにもかかわらず

それでも同じ物差しで計られ、世界での順位が

問題にされていたりする事例は多いのではないか。

数字で示されたからといってそれだけを鵜呑みにして

行動を変えてしまうことの危険性について、

改めて認識させられることとなる1冊である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
大きさ─一人あたりの大きさにする/集計する─茹でてつぶした豆料理/偶然─存在しないトラ/平均─白い虹/目標─ゾウの全体の姿/リスク─一人あたりの大きさにする(その二)/サンプリング─消防ホースから水を飲む/データ─未知のものを知る/衝撃的な数字─打ち損ないのティーショット/比較─ずれに気をつける/相関関係─もう一度よく考える

統計数字にだま...

統計数字にだま...

価格:1,995円(税込、送料別)

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