山田真哉さんの『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字』(上)を読んでみた
山田さんの『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字』(上)を読んでみた
(5つが最高)
この本は数字にまつわる話が満載の良書。
ここでも株式投資は「不確定要素でお金が変動する」
「完全に法則化はできない」という意味において、
ギャンブルと同じとみなされる。
山田さん流の株式投資の分析指標は以下のとおり。
①当座比率=(現金預金+受取手形+売掛金+有価証券-貸倒引当金)÷流動負債×100
②有利子負債比率=有利子負債÷資産×100
③売上債権回転日数=(受取手形+売掛金)÷(売上高÷365)
④在庫回転日数=棚卸資産÷(売上原価÷365)
⑤時価総額=株価×発行済株式数
⑥PER=時価総額÷当期純利益
⑦PBR=時価総額÷純資産
また、決算書の見方は次のとおり。
①過去比較
②他社比較
③売上推移
④利益(当期純利益)推移
⑤売上高利益率推移
どれも丁寧な解説で理解を助けてくれる。
この本の主題とも言える数字のルールはたった4つ。
①順序がある
②単位で意味を固定する
③価値を表現できる
④変化しない
さらに数字に他の意味を持たせる3つの技法。
①決めつけ
②常識破り
③ざっくり
これらの数字に関する情報について、結局のところ
数字が「うまくなる」コツは99%の意識と1%の知識
というのが山田さんの最も言いたかったことだと思う。
私も数字を意識することから始めたい。
【目次】(「BOOK」データベースより)
イントロダクション 「Web2.0」『ゲド戦記』がすごい本当の理由―数字のルールはたったの4つ/第1章 今日は渋谷で6時53分―数字がうまくなるための技法/第2章 タウリン1000ミリグラムは1グラム―ビジネスの数字がうまくなる/第3章 食い逃げされてもバイトは雇うな―会計の数字がうまくなる/第4章 決算書の見方はトランプと同じ―決算書の数字がうまくなる
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