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2010年11月 2日 (火)

林康史さんの『はじめてのテクニカル分析』を読んでみた

林さんの『はじめてのテクニカル分析 相場の正しい捉え方』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は株式のチャートの本を何冊か読んだ後

出合ったものであるが、最初に読んだときは

少し難しくて、『はじめての』というタイトルに

偽りありと感じたものだが、その後も

テクニカル分析の本を何冊か読んでみて

最も基本的な事項は、この本に書いてあったと

後になって何度か見返す機会があったので

そういう意味では良いテキストなのだと思う。

ただ、チャートについてはもっと最近の本の方が

見やすいものが多く載っているので、

視覚的に捕らえたい人には別の入門書の方が

分かりやすいと感じるかもしれない。

しかし、何年か市場に参加してテクニカル分析を

実際に使って痛い目にあったりすると、

この本に書いてある内容を全て理解してから

相場に向かわなければ損をすると感じる。

各種のテクニカルについてその作り方や使用法、

使用上の注意点まで細かく書いてあるので、

気になるところがあれば何度も参照すべき本だ。

ただ、残念なのはテクニカル分析が本当に

有効であるかどうかという核心部分については

確実な記載がないままに終わっている。

また、ファンダメンタルに基づく投資の成功者には

ウォーレン・バフェットがいるが、テクニカルのみに

基づく投資の成功者というのを聞いたことがない。

確かにこの本の中にも何人かの名前が見られるが

その人が本当に成功者であるといえるのか

疑問な人ばかりで、説得力に欠ける。

私自身はテクニカル分析は好きであるが

結果的には儲けていないので、この本で

儲けられるとは言わないが、楽しむことは出来る。

【目次】(「BOOK」データベースより)
テクニカル分析とは何か/テクニカル分析の基本事項/ローソク足と酒田五法/トレンドライン/チャート・パターン/エリオット波動/移動平均/価格構造(不規則時系列)テクニカル分析/ポイント・アンド・フィギュア/オシレーター系テクニカル分析の技法〔ほか〕

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価格:2,625円(税込、送料別)

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投稿: What Is The National Capital Of Delhi? | 2022年4月13日 (水) 08時35分

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