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2010年11月23日 (火)

高田明典さんの『難解な本を読む技術』を読んでみた

高田さんの『難解な本を読む技術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、思想系の難解な本をどのように読んでいくか

ということをテーマに現代思想の解説も同時に行って

しまうという思い切った形の野心作だと思う。

フロイトの「無意識」、デリダの「脱構築」、ドゥルーズの

「襞」、フーコーの「生権力」、ナンシーの「共同―体」、

ジジェクの「否定の否定」など、多くの哲学者たちの

つむぎだす難解な現代思想を理解するためには、

どうすればいいかということを読書法に絡めている。

私も長年にわたりよく意味が理解できないながらも

現代思想に付き合ってきた者の一人として

いわゆる難解な思想書をどのように読めば本当に

そこに書かれていることを理解したと言えるのか

どのような読み方が良いのか興味があった。

そしてこの本は、私にとって自分の読解力を試す意味と、

少し距離を置くようになってしまった現代思想に

もう一度取り組むための復習をしておきたいという意味を

もつものであり、その点でとても良書であった。

前半の章では、本のタイプの分類や、選書の仕方などの

準備段階から、実際に本を読む方法と、同時に記録する

「読書ノート」の取り方といった実践まで、基本的な読書の

技術について解説されている。

すでに読書好きの人は実践されている人もいると思うが

私のように何となく読み飛ばしてしまうような人には

ここに書かれた方法はとても参考になる。

そして、後半の付録には、学生の「読書ノート」記入例と

「代表的難解本ガイド」がついており、とても親切である。

高田さんの本はすでに何冊も読んでいるが

常に巻末にブックガイドがついており、

これからその分野の本を読み漁ろうという者には

とても参考になるのでありがたい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 基本的な考え方/第2章 準備/第3章 本読みの方法1・一度目:通読/第4章 本読みの方法2・二度目:詳細読み/第5章 さらに高度な本読み/付録1 読書ノートの記入例/付録2 代表的難解本ガイド

難解な本を読...

難解な本を読...

価格:861円(税込、送料別)

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