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2010年12月31日 (金)

勝間和代さんの『読書進化論』を読んでみた

勝間さんの『読書進化論 人はウェブで変わるのか。
本はウェブに負けたのか』を読んでみた

 (5つが最高)

今年最後の本の紹介は、やはり勝間さんの本にしたかった。

このブログを再開したきっかけを与えてくれた人であり

ぬるま湯に浸っていた私に喝を入れてくれた人である。

自慢話が多いという批判がレビューに寄せられているが

自慢できるものがない人よりは、ずっといい。

私も自慢できるものがないが、自分には何となく

根拠のない自信を持っているタイプの人間なので

もし、もっと若い頃に勝間さんの本を読んでいたら

他の読者以上に反発していたことは間違いない。

しかし、40歳を過ぎて自分の人生を振り返ってみると

まだ折り返し地点くらいなのかもしれないが、

何となく中途半端に生きてきた自分に後悔がある。

もっと頑張っておけば良かったと、正直に思う。

そして勝間さんという人は頑張った人なのである。

この本の初めに「勝間和代著作一覧」などを載せてしまう

くらい、目くじらを立てず、ご愛嬌であると思いたい。

もちろん賛成しかねる提言などにはこのブログの中でも

批判することが勝間さんへの礼儀であると思っているので

今後も、そのことを止めるつもりもないし、全ての本を

高評価とするようなこともするつもりはない。

私ごときが勝間さんの経済政策の提言に反対する

ことなど、それこそブログという媒体でしか考えられない。

そのブログの良さを教えてくれた勝間さんの本の紹介で

今年を締めくくることが出来るのは何よりである。

この本は勝間さんが、「本」で成功と自由を手に入れた

その過程と、勝間さんがどんな本をどう使ってきたのか

勝間さんを「進化」させてきた本たちの紹介となっている。

ウェブ時代の「本」の新しい価値と可能性についても

提言しており、ウェブ時代の読書論を展開している。

①ウェブによる本というコンテンツの読み方の進化
②ウェブによる著者と読者の関係性や書き方の進化
③ウェブによる本の売り方と書店の進化

ネットコンテンツと紙媒体の「本」をいかに差別化して

作りこんでいくか、売るための努力の必要性について

勝間さんなりの実験結果と、今後の方向性を示している。

ノウハウ本というよりもメッセージ性が強いが、

勝間さんについて知りたい人には特にお奨めである。

巻末の「私を進化させた20人の著者」や「巻末資料」は

個人的にとても参考になったし、新井素子さんに影響を

受けていたなんて、新井さんのファンでもある私には

何だかとても意外だっただけでなく、嬉しくもあった。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 成功や自由は、読書で手に入れる/第1章 人を進化させる読書がある/第2章 進化している「読む」技術/第3章 「書く」人も進化する/第4章 「売る」仕組みを進化させる/終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ

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