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2010年12月11日 (土)

勝間和代さんの『伝説の教授に学べ!』を読んでみた

浜田宏一/若田部昌澄/勝間和代さんの
『伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本』を読んでみた

 (5つが最高)

これを勝間さんの本とすることには抵抗感があるが、

浜田さんが勝間さんに触発されてこのような本が

出来たというのであれば、やっぱり勝間さんの

本の1冊とすべきなのだろう。

勝間さんの主張は、一貫してデフレ解消であり、

それこそがボウリングに1番ピンだという主張には

基本的に賛成なので、その線に沿った経済学の知見は

とても興味深く、世界にも通用する理論が確かに

あることが分かって、とても良かった。

私個人に限れば、デフレが終わりインフレになれば

住宅ローンだけとっても資産価値の低下が止まる反面

変動のローン金利が上がり、給料の上昇は一番遅れて

くるから、生活が苦しくなることは目に見えている。

しかも唯一の資産も住宅や車である人は、

デフレで価値が目減りしても売却を考えないのであれば

個人の場合バランスシートが痛むということもない。

けれどもデフレが続けば職がなくなることは明白である。

私の会社の管理部も3分の1の人員がリストラされた。

しかも残った人が必ずしも優秀というわけでもないので

仕事が集中する人は会社に泊まり込んだり

見るからに体調の悪そうな人がフラフラしながら仕事を

しているような、悲惨な現実がある。

これは明らかに商品価格を上げられず、

コスト削減のみで競争力を出さなければならない

サービス業に共通の問題だと思う。

この本の中にも日本ではシュンペーターの言う、

不況を通じてこそイノベーションが生まれるという

「創造的破壊」も人気があるが、需給ギャップの

急激な縮小が起きているのにイノベーションを

要求するのは、無茶だとされている(P111~112)。

まさにそのとおりで、イノベーションが生まれるまで

待っていたらみんな死んでしまうのが現実である。

このブログは本を実際に読んでもらうことが主眼だが、

とても参考になったので以下の2点については

簡単に抜粋させていただくことにする。
(詳しくは実際に本をご購入し、熟読ください)

【経済学のカンドコロ】
①身の回り(ミクロ)では正しいことでも、国全体
 (マクロ)で考えるとおかしくなることがある。
 ミクロとマクロを区別しよう。
②名目と実質を区別しよう。
③フローとストックを区別しよう。
 フローは、一定期間に「流れる」経済活動の量。
 ストックは、一定時点で「貯まっている」経済量。
④部分均衡と一般均衡を区別しよう。
 「デフレでモノの値段が下がるから、デフレは有難い」
 というのは、部分均衡的な考え。
⑤固定相場制と変動相場制を区別しよう。
⑥民間銀行と中央銀行を区別しよう。

【間違った経済論議を見抜く方法】(駄目な例)
①論理の筋道に飛躍がある。
②言っていることが矛盾している。
 「日銀がいくらおカネを刷ってもインフレにならない」
 と「日銀が金融緩和をしすぎるとハイパーインフレ
 が起きる」とは完全に矛盾する。
③政策の政治的・実務的困難を協調する。
④政策の現状バイアス。
 当局が行っている政策に無批判に同調する。
⑤ビッグワードで語ろうとする。
 「歴史の必然」、「歴史的転換点」、「資本主義の終焉」
⑥可能性の低いリスクを針小棒大に強調する。
⑦違う物差しを持ち出す。
 「経済停滞からの脱出には何をすべきか」に対し
 「経済的な豊かさだけが本当の豊かさなのか」と言う

【参考文献】(一部抜粋)
『経済成長と国際資本移動――資本自由化の経済学』
浜田宏一 東洋経済新報社, 1967年
『損害賠償の経済分析』
浜田宏一 東京大学出版会, 1977年
『国際金融の政治経済学』
浜田宏一 創文社,1982年

『経済学者たちの闘い エコノミックスの考古学』
若田部昌澄 東洋経済新報社, 2003年
『改革の経済学 回復をもたらす経済政策の条件』
若田部昌澄 ダイヤモンド社,2005年
『危機の経済政策 なぜ起きたのか、何を学ぶのか』
若田部昌澄 日本評論社,2009年

『デフレと円高の何が「悪」か』
上念司 光文社新書 2010年
『この金融政策が日本経済を救う』
高橋洋一 光文社新書 2008年
『デフレの経済学』
岩田規久男 東洋経済新報社 2001年
『円の足枷―――日本経済「完全復活」への道筋』
安達誠司 東洋経済新報社 2007年
『日銀はだれのものか』
中原伸之 中央公論社 2006年
『日本銀行は信用できるか』
岩田規久男 講談社現代新書 2009年
『日本の「失われた二十年」――デフレを超える経済政策に向けて』
片岡剛士 藤原書店 2010年
『経済論戦は甦る』
竹森俊平 日経ビジネス人文庫 2007年
『構造改革論の誤解』
野口旭・田中秀臣 東洋経済新報社 2001年
『ミクロ経済学』Ⅰ/Ⅱ 東洋経済新報社

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 デフレって何だろう/第2章 こうすればデフレは止められる/第3章 なぜインフレターゲットが必要なのか/第4章 「伝説の教授」はこうして経済学を学んだ/第5章 歴史に学ぶ「反デフレ」の闘い─大不況・昭和恐慌の教訓/第6章 デフレ脱却後、日本経済はこうなる/終章 これが「本当の経済学」だ!

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