石川臨太郎さんの『副業はサラリーマン』を読んでみた
石川さんの『副業はサラリーマン
年収3000万円資産1億円超を実現した私の投資法』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、何よりもタイトルに惹かれて手に取ったのだが
サラリーマンであれば誰でも考えることではないだろうか。
週末起業なども流行らしく副業に手を出す人は多くなって
きていると思うが、なんとそれを逆転させてサラリーマンを
副業としてしまおうというのだから恐れ入る。
この本にも書いてあるとおり「できないと思ったら絶対に
できない」ことなのだと思うが、「できたらいいな」という
くらいの気持ちで簡単にできるわけではなさそうだ。
この本の作者は全収入のうち給料の占める割合が30%、
株と賃貸用の中古ワンルームマンションの投資による
収入が70%だということで、先見の明があったのだろう。
金持ち父さんシリーズのヒット以来、日本でも不動産投資
というものが、株式への投資に次いで注目されるように
なったようだが、こればっかりは誰でも勉強すれば
成功できるというたぐいのもではないような気がする。
私も興味があるので、周りの人にも色々と話を聞くが
完全に自分一人でやろうとすると本業に悪影響が
出てしまうらしく、営業職や管理職で成果さえ出せば
ある程度自由な時間が持てるような人向きらしい。
ただ、この手の本の中では面白く読ませてくれた。
株投資で得た利益を賃貸用のワンルームマンション
購入につぎ込み、安定的家賃収入を得ながら株式への
再投資を行ない、年収3000万円、所有資産1億円を
実現したという作者のサクセスストーリーは楽しい。
不動産投資の時期が良かっただけという批判もできるが、
株式投資も含めて、その投資時期を見極めるのも本人の
大切な能力と考えれば、見習う点は少なくない。
作者の石川さんの本業は、「自分だけが顧客の資産運用者
でありコラムニスト」ということらしい。
【目次】(「BOOK」データベースより)
プロローグ 日本的サラリーマン人生にさようなら/第1章 サラリーマン事業収入30%、投資運用収入70%/第2章 加速度錬金術、株式投資を考える/第3章 私のお薦めはバリュー株投資/第4章 今すぐできる!カンニング投資法のすすめ/第5章 株の利益は中古ワンルームマンションへ/エピローグ セミリタイアも夢じゃない
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