勝間和代さんの『不幸になる生き方』を読んでみた
勝間さんの『不幸になる生き方』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、不幸になる生き方のパターンを知り、それを
徹底的に避ける技術を読者に磨いてもらうことを
1つのゴールとした幸福の技術指南書になっている。
実際に幸福を呼ぶ行動習慣を身につけて、不幸な日々
から脱出したという勝間さんが、「自分の軸」を持って
人生を生きるための技術が書かれていて参考になった。
特に個別理論編の7つの法則の解説は具体的。
①有責の法則
人生に責任を持つこと。
人生の幸福度はリスクを上手く管理できたかによる。
・リスク管理の3つのステップ
1.リスクを洗い出す。
しかしリスクはゼロにはできないと知る。
2.リスクを取って得られるリターンが、十分かどうか
考え、さらに今の自分でとれるリスクかどうかを
質と量の両方の観点から考える。
3.リスクの制御方法を考え、実行中は今、
起きている状況のモニターを怠らない。
・「有責の法則」を味方につけるアクション・プラン
入門編 小さな約束を徹底的に守る
初級編 迷ったときには、リスクの高いほうを選ぶ
中級編 日常のリスクを点検し、リターンと比較
上級編 顧客接点のある仕事、数字で結果が出る
仕事に積極的に参加
おまけ 信頼に足る人間であるというシグナルを出す
②双曲の法則
目の前の利益にとらわれないこと。
双曲割引とは、目先の満足度に比べて、将来の
満足度は極端に軽く見えてしまうということ。
10分、10ヵ月、10年スパンで考える。
・「双曲の法則」を味方につけるアクション・プラン
コツコツ型のスポーツを生活に取り入れる
依存性のある行動を避ける
③分散の法則
不確実なリスクを分散してコントロールすること。
理想のワーク・ライフ・バランスをイメージする。
・「分散の法則」を味方につけるアクション・プラン
月に5人は、仕事以外の人と食事をする
妻に、夫に、家族に手紙を書く
金融の分散投資を始めてみる
手帳を活用して、多様な要素に時間配分して
いるかチェックする
NOT-TO-DOリストを作る
時間節約に役立つ家電に詳しくなる
④応報の法則
他人を非難することは、めぐりめぐって
自分自身を孤立させてしまうということ。
羨ましさを「学習」に転化する
・「応報の法則」を味方につけるアクション・プラン
三毒追放(妬まない、怒らない、愚痴らない)
三薬実行(褒めよう、笑おう、感謝しよう)
不満は相手に直接話す
非難体質の人に近寄らない
⑤稼動の法則
まず行動すること。
「行動」はPDCAサイクルの要
失敗に慣れると学習や行動が加速する
習慣化は行動コストをゼロに近づける
「数打てば当たる」という割り切りが習慣化のヒケツ
・「稼動の法則」を味方につけるアクション・プラン
自分のできないスポーツに挑戦してみる
コミュニティ・ラーニングに取り組む
⑥内発の法則
不得意なものに時間をかけすぎず、
自分の強みを生かすことに集中すること。
強みの発見が自分比の幸福へとつながる。
・「内発の法則」を味方につけるアクション・プラン
ミッション・ステートメントを作る
自分の弔辞を書いてみる
⑦利他の法則
他者に貢献すること。
小さな利他行動から始めてみよう。
・「利他の法則」を味方につけるアクション・プラン
互いに褒め合う
PTAや地域の活動に参加する
寄付をする
とにかく自己責任で行動を起こせということ。
そこからしか、幸福になる生き方は始まらない。
【参考文献】
ピーター・バーンスタイン 『リスク』
ジョージ・エインズリー 『誘惑される意思』
リチャード・ワイズマン 『その科学が成功を決める』
スージー・ウェルチ 『10-10-10』
山口一男 『ワークライフバランス――実証と政策提言』
野口嘉則 『鏡の法則』
畑村洋太郎 『失敗学のすすめ』
【目次】(「BOOK」データベースより)
全体理論編(不幸のループから抜けられない「他責の人」/自責(自己責任)とはリスクの川を渡ること/他責の人はなぜ失敗を嫌うのか)/個別理論編(有責の法則/双曲の法則/分散の法則/応報の法則/稼動の法則/内発の法則/利他の法則)
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