ジャネット・ロウさんの『バフェットの投資原則[新版]』を読んでみた
ジャネット・ロウさんの『バフェットの投資原則 [新版]
世界no.1投資家は何を考え、いかに行動してきたか』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、1999年にダイヤモンド社からスピークス
シリーズの1冊として『ウォーレン・バフェット 自分を
信じるものが勝つ!』として刊行されたものの新版である。
私は旧版ですでに読んだことがあったが、
今回再び新版を見つけたので読んでみた。
内容はバフェットの言行録のような形で
投資手法から考え方、バフェットの偏食ぶりまで
様々なことが分かり、何度読んでも楽しめる。
逆に言うと、こういう投資で成功した人の本を
何度読んでも楽しいと思えるからこそ
いくら損をしても株式投資に魅力を感じてしまうのだ。
最も印象的な箇所を抜書きしてみると次のとおり。
『大学では最近、効率的市場仮説に代表される投資理論や
ベータなどの概念を教えるようになっているが、バフェットは
これらを快く思っていない。大学は抽象的な理論を重視し
すぎており、常識を軽んじているというわけだ。「もし市場が
常に効率的だったら、私は今ごろ街角で物乞いをしている
はずです」』
貯蓄から投資へというときに、ちょっと専門的な本を
手に取ると必ず出てくる概念について
真っ向から完全否定して涼しい顔をしている。
高い投資利回りを何年にもわたって出してきた
バフェットに言われてしまうと、納得せずにはいられない。
また、第3章の仕事の原則はバフェットが得意とする
株式投資にとどまらず、とても参考になる。
目次だけだが次に書き出してみる。
『楽しんでやれる仕事に就く
スタートは早めに切る
働きたいところで働く
尊敬できる人と働く
人をほめる
パートナーに忠誠を尽くす
自分の時間を守る
引き際を知る』
まだ衰えを知らないバフェットの引き際を見てみたい
気持ちと、ずっと元気で勝ち続けてもらいたい気持ちと
どちらが強いかと言われれば、当然後者である。
後継者は決まっていると言われているが、
バフェットにはいつまでも、インデックスに勝ち続けて
もらって、投資手法しだいでは株式は投資対象として
悪くないということを証明してもらいたい。
そして、願わくばバフェットの投資手法には再現性が
あるということを私自身がこの手で証明できれば、
それに勝る喜びはない。
バフェットを知るということでは最高の1冊。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 投資の原則/第2章 貢献の原則/第3章 仕事の原則/第4章 経営の原則/第5章 人生の原則/第6章 交友の原則/第7章 家庭の原則
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