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2011年1月15日 (土)

小宮一慶さんの『お金を知る技術殖やす技術』を読んでみた

小宮さんの『お金を知る技術殖やす技術
「貯蓄から投資」にだまされるな』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、とても真っ当な「お金」に関する本です。

そのため「低リスク・高リターン」の商品はないとして、

ファイナンスの大原則である「高いリターンを望むなら、

それに応じた高いリスクを取らなければならない」と

いうことが主張されている。

しかし、個人が投資を考える場合、低リスクで

いかに高リターンを得られるかを考えるものだ。

バフェット関連の本を読んだせいもあるが

投資の基本は、いかにリスクを回避するかである。

高いリターンを望む時に高いリスクを取らなければ

ならないという基本的な解説が、詐欺商法への

警告という意味では効果があるとしても、逆に

私からすると日本人の多くを危険な投資に向かわせ

てしまっているような気がしてならない。

私は小宮さんに楽して儲けられる方法を紹介して

欲しいなどとは思っていない。

けれど、高いリターンが欲しいなら、高いリスクを

取るべきだというようにして、リスクが低くなる方法を

探さなくなってしまうようなことは避けてもらいたい。

金融には、必ず市場の歪みから来る「行き過ぎ」が

生じることがあるので、そのときを狙うべきである。

確かに低リスク・高リターンの「商品」はほとんどない。

しかし、低リスク・高リターンが得られる「状況」は

私が投資をしてきた、20年の間にも何度かあった。

それで私が大儲けしたわけではないが、安易に

「低リスク・高リターン」の商品がないことだけを

声高に主張することには違和感がある。

また、小宮さんらしくないと感じたのは、商品に関する

説明で、「守るお金」の増やし方の中にデリバティブを

使った「仕組み預金」など新しい商品を内容を理解した

上で購入することを「テクニック」としている点だ。

「仕組み預金」こそ、「高リスク・低リターン」であり

内容を理解することは難しく、「守るお金」向きではない。

なお、投資信託に関する解説は明確で適切だ。

特に投資信託は上手く使わないと販売している証券会社や

銀行が儲けるだけの商品になってしまうという点や、

店頭に行って「何を買えばよいですか」などと絶対に相談

してはいけないというアドバイスは、そのとおりだ。

また、投資信託の活用方法は、自分では買えない金融商品

を買うときに使うというのも、大いに賛成できる。

最後に、小宮さんの株式で長期に資産を殖やそうと思って

いる方へのアドバイスは、次のとおり。

①余裕のある資金(「攻めるお金」)で、
②長期保有を前提として、
③自分が気に入った優良企業の株を
④市場全体の地合いが押した(下げた)ときに買うのが鉄則

この本は、全体としては、とても真っ当な「お金」の本です。

金融リテラシーの入門書としては、良いと思います。

【目次】(「BOOK」データベースより)
金融が分かれば幸せになれる/第1部 お金を知る技術(経済の大きな流れをつかむ/「攻めるお金」と「守るお金」/「日本人は株嫌い」のウソ/損得は「時間軸」で見る/必要なお金をざっくり計算してみよう)/第2部 お金を殖やす技術(「投資の達人」への3ステップ/まず「金利」を理解して味方につけよう/「守るお金」はこうして殖やす―預金・国債…/良い投資信託、悪い投資信託の見分け方/株式は「気に入った銘柄」を「長期保有」で)/「低金利」が日本をダメにする

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