« 小宮一慶さんの『小宮式知的アウトプット術』を読んでみた | トップページ | 小宮一慶さんの『一流になる力』を読んでみた »

2011年2月11日 (金)

吉野貴晶さんの『サザエさんと株価の関係』を読んでみた

吉野さんの『サザエさんと株価の関係
行動ファイナンス入門』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、世の中の様々な数字と株価に関係があるか

ないかということを行動ファイナンスとして分析している。

たとえば、TVアニメの『サザエさん』の視聴率が上がると

株価は下がるだとか、ペットのイヌの人気が高まると

株価も上がるだとか、観覧車が増えると地域経済は

活性化するなどといった、一見何の関係性もない

物事のあいだの相関係数を取上げている。

これは、経済の分析にも人間の心理が深くかかわって

いることを前提にした、「行動ファイナンス」という手法

によるものであるが、意外な法則の数々が興味深い。

経済学にはあまり興味がない人でも楽しめると思う。

私が興味をもった関係性は次のとおり。

①女性労働者の能力発揮を促進するための積極的
 取り組みを推進している企業として厚生労働省に
 均等・両立推進企業として表彰された企業の1年後と
 5年後の株式パフォーマンスがともに好調である。 
 ちなみに、平成22年度の表彰企業としては、
 厚生労働大臣最優良賞は、日本アイ・ビー・エム
 株式会社。均等推進企業部門厚生労働大臣優良
 賞は、朝日生命保険相互会社、住友生命保険相互
 会社、東京電力株式会社、三菱UFJ信託銀行株式
 会社、株式会社りそな銀行、株式会社広島銀行。

②東証にディスクロージャーとして表彰された会社は
 株式パフォーマンスが好調である。
 ちなみに平成22年度の表彰企業としては、
 花王株式会社、株式会社オリエンタルランド、
 株式会社資生堂、 日本電産株式会社、
 株式会社ワコム、三井物産株式会社、三菱商事
 株式会社、株式会社ベネッセホールディングス、
 ソフトバンク株式会社。

③オリンピック関連銘柄は3ヵ月前で間に合う。

④映画マニアでない投資家にとって無難なのは、
 映画評論家の意見等を参考に公開前々月の
 終値で投資する方法。

全体的に面白い内容ではあるが、時折、当たらなかった

ときのための言い訳のように、株価の変動要因は1つ

ではないという注釈が入るのには、少し興ざめがした。

そんなことは、この本を読む誰もが知っていることである。

大切なのは、あとがきにもあるとおり、自分でも色々な

情報の中から投資に使えそうなものを選び出し、

経済を体感する意識を強めることなのだろう。

2006年の本なので、データ自体は古くなってしまって

いるが、ものの見方はいまだに有効なものだと思う。

この本を読んで興味をもったら、実際に自分で株価の

データにあたって最近の動向を調べてみるといいだろう。

意外なお宝株にめぐり合えるかもしれない。

【目次】(「BOOK」データベースより)
「サザエさん」の視聴率で景気がわかる/インフルエンザと花粉症/景気を引っ張るイヌ/観覧車と楽天が地域経済を活性化する/優等生企業は市場に愛されるのか/何でも話す子も市場で愛される/ご成婚とオリンピックの効用/宝くじ・競馬と株ではどちらが儲かるか/「運動部の廃止」は企業に利益をもたらすのか/大作映画の経済効果/満月で興奮し、梅雨で消沈す/猛暑、体臭、クールビズ…夏の三題噺/社名は株価を左右する

【送料無料】サザエさん...

【送料無料】サザエさん...
価格:714円(税込、送料別)

|

« 小宮一慶さんの『小宮式知的アウトプット術』を読んでみた | トップページ | 小宮一慶さんの『一流になる力』を読んでみた »

金融・経済」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 吉野貴晶さんの『サザエさんと株価の関係』を読んでみた:

« 小宮一慶さんの『小宮式知的アウトプット術』を読んでみた | トップページ | 小宮一慶さんの『一流になる力』を読んでみた »