モーティマー・J・アドラーさんの『本を読む本』を読んでみた
モーティマー・J・アドラー/
チャールズ・ヴァン・ドーレンさんの
『本を読む本』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、1940年米国で刊行されて以来、
世界各国で翻訳され、読書法の基本として
多くの人に読みつがれてきた良書である。
まず、読書の目的を知識のための読書と
理解のための読書に分けて考えるところから
始めている。
また、読書のレベルを初級読書・点検読書・
分析読書・シントピカル読書(比較読書法)の
4つに分類して、各章でそれぞれの読書法の
心構えと方法を詳細に語っている。
特に分析読書の規則は明快である。
①いま読んでいるのがどんな種類の本かを、
できれば読み始める前に知るほうが良い
②本全体の統一を2、3行か、せいぜい
数行の文にあらわしてみる
③本の主な部分を述べ、それらの部分が
どのように順序よく統一性をもって
配列されて全体を構成しているかを示す
④著者の問題としている点は何であるかを知る
⑤重要な単語を見つけて意味をつかみ、
著者と折り合いをつける
⑥著者の命題を知り、その命題をたてるに
いたった理由を理解する
⑦重要な論証を述べているパラグラフを見つける
⑧著者の解決がなんであるかを検討する
この分析読書ができることが、まず最初に目指す
積極的な読書家の目標となるだろう。
そして最終的な目標としてシントピカル読書
(比較読書法)ができるようになれば、とりあえず
本を読むことができていると言えるだろう。
私も最近の多読が身になるように、これからは
もっと分析的に読むようにしていきたい。
速読法などとは違った本の読み方として
必ず1度は押さえておきたい本である。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 読書の意味(読書技術と積極性/読書のレベル ほか)/第2部 分析読書(本を分類する/本を透視する ほか)/第3部 文学の読みかた(小説、戯曲、詩の読みかた)/第4部 読書の最終目標(シントピカル読書/読書と精神の成長)
【送料無料】本... |
| 固定リンク
「自己啓発」カテゴリの記事
- 滝岡幸子さんの『ど素人がはじめる起業の本』を読んでみた(2015.09.26)
- 橘玲さんの『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 2015』を読んでみた(2015.09.15)
- 高野誠鮮さんの『ローマ法王に米を食べさせた男』を読んでみた(2015.09.17)
- 荻上チキさんの『ダメ情報の見分けかた』を読んでみた(2015.08.24)
- 山崎元さんの『全面改訂 超簡単お金の運用術』を読んでみた(2015.08.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント