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2011年3月23日 (水)

モーティマー・J・アドラーさんの『本を読む本』を読んでみた

モーティマー・J・アドラー/
チャールズ・ヴァン・ドーレンさんの
『本を読む本』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、1940年米国で刊行されて以来、

世界各国で翻訳され、読書法の基本として

多くの人に読みつがれてきた良書である。

まず、読書の目的を知識のための読書と

理解のための読書に分けて考えるところから

始めている。

また、読書のレベルを初級読書・点検読書・

分析読書・シントピカル読書(比較読書法)の

4つに分類して、各章でそれぞれの読書法の

心構えと方法を詳細に語っている。

特に分析読書の規則は明快である。

①いま読んでいるのがどんな種類の本かを、
 できれば読み始める前に知るほうが良い
②本全体の統一を2、3行か、せいぜい
 数行の文にあらわしてみる
③本の主な部分を述べ、それらの部分が
 どのように順序よく統一性をもって
 配列されて全体を構成しているかを示す
④著者の問題としている点は何であるかを知る
⑤重要な単語を見つけて意味をつかみ、
 著者と折り合いをつける
⑥著者の命題を知り、その命題をたてるに
 いたった理由を理解する
⑦重要な論証を述べているパラグラフを見つける
⑧著者の解決がなんであるかを検討する

この分析読書ができることが、まず最初に目指す

積極的な読書家の目標となるだろう。

そして最終的な目標としてシントピカル読書

(比較読書法)ができるようになれば、とりあえず

本を読むことができていると言えるだろう。

私も最近の多読が身になるように、これからは

もっと分析的に読むようにしていきたい。

速読法などとは違った本の読み方として

必ず1度は押さえておきたい本である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 読書の意味(読書技術と積極性/読書のレベル ほか)/第2部 分析読書(本を分類する/本を透視する ほか)/第3部 文学の読みかた(小説、戯曲、詩の読みかた)/第4部 読書の最終目標(シントピカル読書/読書と精神の成長)

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