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2011年3月28日 (月)

タラ・ハントさんの『ツイッターノミクス』を読んでみた

タラ・ハントさんの『ツイッターノミクス』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、ツイッターの解説本などではない。

もしそう思って手に取らないでいるのであれば

私と同様に、とても残念な間違いである。

この本は、Web2.0で花開いた数々のツールについて

アメリカの豊富な事例をもとに著者自らの体験から

書き起こした新しいビジネスの到来を告げる本である。

まず、著者によるWeb2.0の定義は次のとおり。

『ネットワークを通じて大勢の人の力が結びつく
マス・コラボレーションの世界』

そして、この世界で成功するには、ソーシャル・

キャピタリストになることが大切である。

また、このソーシャル・キャピタルという固い言葉の

別名として「ウッフィー」という言葉が使われている。

言い換えると、ソーシャル・キャピタリストとは、

大勢の人と信頼関係でつながり、コミュニティを形成し、

ウッフィーを増やす人を意味する。

そして、ウッフィーを増やす5つの原則は次のとおり。

①大声でわめかない。
 人の輪を広げて、親密度を高める。
②コミュニティの一員になる。
 自己組織的な運動を設計する。
③わくわくするような体験を創造する。
 真の革命を起こせるのは理想である。
④混乱もよしとする。
 一貫性をもって、しかし臨機応変に、行動は控えめに。
⑤高い目標を見つける。
 目標は高く設定する。

また、1人の顧客を喜ばせたら、もう1人をがっかりさせ

かねないようなときに、できるだけ多くの顧客に満足して

もらうためのアドバイスは次のとおり。

①製品やサービスは、できるだけ幅広い層を対象に
 設計する。
②コメントには必ず返事をする。否定的な返事でもよい。
③批判を個人攻撃と受け止めない。相手は、わざわざ
 時間を割いて改善すべき点を指摘してくれたのである。
④有益な指摘やアイデアには公に感謝する。本人に
 とってはうれしく、他のメンバーにとっては励みになる。
⑤新機能や変更は必ず事前に知らせ、フィードバックを
 求める。
⑥フィードバックを生かしてこまめに改善する。それに
 よって、つねに顧客の声を聞く姿勢が伝わる。
⑦フィードバックを待つのではなく、こちらから探しに
 行く。コメントやメールが来なくても、顧客は100%
 満足しているわけではない。
⑧どんなに愛されている会社や製品でも、あら探しを
 する人は必ずいると覚悟する。

これ以外にもとても数多くの示唆に富む記述があり

後半のアメリカの事例と思われる箇所が馴染めない

以外は、ソーシャル・メディアに興味のある全ての人に

ぜひ一度読んでもらいたい良書である。

【参考文献】
『徳の起源 他人をおもいやる遺伝子』 マット・リドレー 翔泳社
『マジック・キングダムで落ちぶれて』 コリイ・ドクトロウ ハヤカワ文庫

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ウッフィーって何?/第2章 Twitterはテレビ広告よりも時には効く/第3章 デルは、商品に対する不満も公開した/第4章 ウェブ上で顧客を増やす八つの秘訣/第5章 ただ一人の顧客を想定する/第6章 ウェブ2・0、各種メディアをいかにつかいこなすか/第7章 ウォルマートの失敗に学ぶ/第8章 アップルはなぜ人をわくわくさせるのか/第9章 無秩序をあえて歓迎する/第10章 社会貢献そのものを事業目的にする/第11章 ツイッターノミクスのルール

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