小宮一慶さんの『5年後の大市場』を読んでみた
小宮さんの『5年後の大市場』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、小宮さんでも5年後の経済の状況を予想する
のは難しいということを教えてくれる。
この本の発売が2005年の2月なので、それから現在
までに、5年以上の月日が流れている。
いつも、とても分かりやすい形で自身の分析を披露して
くれる小宮さんだが、この本の中では2006年前後には
デフレがインフレに転換するという予測を立てていた。
しかも、この本の中にも多くのデフレ要因が指摘されて
いるにもかかわらず、それでもなおインフレ予測だった。
ここには、逆に考えると小宮さんなりの経済観が
如実に現れているようにも思う。
そんなことを楽しむのもまた、古い本の良さだろうか。
ちなみに、小宮さんのこの時点での有望市場として
有力視していたものを挙げると次のとおり。
①ハイテク(中途半端なところにも市場がある)
②高齢者(公的ビジネスにはリスクも)
③少子化(子供に教育だけは受けさせたい)
④個人向け物流(ネットや通販が大人気)
⑤環境関連、健康関連(エネルギー関連、トクホ)
⑥安全(セキュリティービジネス)
⑦家庭娯楽(ホームシアターやビデオゲーム)
⑧癒し(ペット、観葉植物、アロマ)
今現在から、さらに5年後を予測すると小宮さんは
いったいどのような市場を有望だと考えるだろうか。
そんなことを考えながら読むと、なおいっそう楽しめる。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「二〇〇六年金融ショック」がやってくる/第2章 すべては「供給過剰」が引き金となる/第3章 「少子・高齢化市場」の本格到来/第4章 資産戦略への警鐘/第5章 そして二極分化が劇的に進む/第6章 「5年後の大市場」を創り出せ!
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