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2011年3月19日 (土)

竹内一正さんの『スティーブ・ジョブズ神の交渉力』を読んでみた

竹内さんの『スティーブ・ジョブズ神の交渉力
この「やり口」には逆らえない!』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、交渉力を身に付ける参考書ではない。

スティーブ・ジョブズの交渉力を楽しむ本である。

中でも最も印象に残ったのは、あるコンピュータ

会社から大型コンピュータを借りていた際に

先方の作業ミスでプログラムが消えてしまい

バックアップしたデータを磁気テープから

ダウンロードする必要があったのだが、

料金を滞納していたためこれを拒否されてしまう。

このときジョブズは相手に「アップルまで取りに

来てくれれば、たまった料金を支払うよ」と言って

相手をだまし、会社を出る前に磁気テープを

セットさせ、相手がアップルまで来ているスキに

別の人間にデータをダウンロードさせて盗み出す

ことに成功する荒技をやってのける。

しかも、お金を取りに来た相手会社の社長に

「仕事を台なしにしたコンピュータに金なんか払えない

お前なんか地獄に落ちればいい」とののしってまでいる。

ここまでくると、もはや交渉術とは言えないような気さえ

するが、これがジョブズのやり方の1つらしい。

ほかにも様々な面白いエピソードが紹介されており

今までスティーブ・ジョブズについて読んだことが

なかった私には、とても興味深い1冊だった。

やはり、成功している人の話は元気が出て面白い。

これからも色々な分野で成功している人の本を

読んでみたいと思わせる良い本でした。

アップルやスティーブ・ジョブズについて、あまり

知らない人に特にオススメです。

【目次】
1章 「言い方」は「言い分」より交渉を支配する
2章 弱い味方は潜在的な敵方である
3章 妥当な案より「不当な案」で交渉を動かせ
4章 最善の説得術は棍棒でたたくことだ
5章 楽観は考えなしだが、悲観は能なしだ
6章 失敗と思わなければ決定的失敗ではない
7章 「待ち」は価値の重要な一部をなす

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