トム・ピーターズさんの『エクセレント・カンパニー』を読んでみた
トム・ピーターズ/ロバート・ウォータマンさんの
『エクセレント・カンパニー』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、1983年の講談社版を復刊したもので、
そういう意味では古い本ではあるが、とても読み
ごたえがある良書でる。
内容は、マッキンゼー出身のコンサルタントである
トム・ピーターズとロバート・ウォータマンが「超優良」
とは何かを探求して得た、貴重な情報のまとめである。
最も参考になるのが、他の会社ではやっていないが、
超優良企業ではやっているという「超優良企業8つの
条件」である。
①行動の重視
どんどんやってみろ!だめなら直せ!
②顧客に密着する
お得意様から学ぶ
③自主性と企業家精神
大勢のリーダーと創意ある社員をかかえている
④ひとを通じての生産性向上
末端社員を品質・生産性向上の源泉のように扱う
⑤価値観に基づく実践
組織体の基本的考え方は企業業績とつながる
⑥基軸から離れない
熟知している業種に固執する
⑦単純な組織・小さな本社
機構と体制はすっきりと単純である
⑧厳しさと緩やかさの両面を同時に持つ
中央集権と権力分散の両面を兼ね備えている
きわめて当たり前のことが並んでいるようにも思えるが
これが出来ないために多くの企業は超優良企業に
なれずにいるのである。
出てくる企業はアメリカの企業ばかりで、しかも
今ではその名を聞かなくなった企業も含まれているが
読んで損のない情報が満載である。
マッキンゼーの組織の7Sとして知られる「戦略、機構、
経営スタイル、制度、スタッフ、共通の価値観、スキル」
が、この研究で正確に規定され、磨き上げられたことも
最後に付け加えておく。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 超優良企業の条件(成功しているアメリカ企業)/第2部 新しい理論の構築を求めて(「合理主義」的な考え方/人々は動機づけを望んでいる)/第3部 基本にもどる(曖昧さと矛盾を扱う/行動の重視/顧客に密着する/自主性と企業家精神 ほか)
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