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2011年3月 5日 (土)

トム・ピーターズさんの『エクセレント・カンパニー』を読んでみた

トム・ピーターズ/ロバート・ウォータマンさんの
『エクセレント・カンパニー』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、1983年の講談社版を復刊したもので、

そういう意味では古い本ではあるが、とても読み

ごたえがある良書でる。

内容は、マッキンゼー出身のコンサルタントである

トム・ピーターズとロバート・ウォータマンが「超優良」

とは何かを探求して得た、貴重な情報のまとめである。

最も参考になるのが、他の会社ではやっていないが、

超優良企業ではやっているという「超優良企業8つの

条件」である。

①行動の重視
  どんどんやってみろ!だめなら直せ!
②顧客に密着する
  お得意様から学ぶ
③自主性と企業家精神
  大勢のリーダーと創意ある社員をかかえている
④ひとを通じての生産性向上
  末端社員を品質・生産性向上の源泉のように扱う
⑤価値観に基づく実践
  組織体の基本的考え方は企業業績とつながる
⑥基軸から離れない
  熟知している業種に固執する
⑦単純な組織・小さな本社
  機構と体制はすっきりと単純である
⑧厳しさと緩やかさの両面を同時に持つ
  中央集権と権力分散の両面を兼ね備えている

きわめて当たり前のことが並んでいるようにも思えるが

これが出来ないために多くの企業は超優良企業に

なれずにいるのである。

出てくる企業はアメリカの企業ばかりで、しかも

今ではその名を聞かなくなった企業も含まれているが

読んで損のない情報が満載である。

マッキンゼーの組織の7Sとして知られる「戦略、機構、

経営スタイル、制度、スタッフ、共通の価値観、スキル」

が、この研究で正確に規定され、磨き上げられたことも

最後に付け加えておく。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 超優良企業の条件(成功しているアメリカ企業)/第2部 新しい理論の構築を求めて(「合理主義」的な考え方/人々は動機づけを望んでいる)/第3部 基本にもどる(曖昧さと矛盾を扱う/行動の重視/顧客に密着する/自主性と企業家精神 ほか)

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