ケント・M・キースさんの『それでもなお、人を愛しなさい』を読んでみた
ケント・M・キースさんの『それでもなお、人を愛しなさい
人生の意味を見つけるための逆説の10カ条』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、より良く、より深く、最高の人生を送る
ための逆説の10カ条が中心である。
内容としては、『この世界は狂っているということを
まず認める、そこから始めるのが最善です。』という
前提で、「それでもなお」やるべきことがあるという。
1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。
2.何か良いことをすれば、隠された利己的な動機が
あるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることに
なる。
それでもなお、成功しなさい。
4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
5.正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。
6.最大の考えをもった最も大きな男女は、
最小の心をもった最も小さな男女によって
撃ち落されるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。
7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしか
ついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去る
かもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。
9.人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの
手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。
10.世界のために最善を尽くしても、
その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
この逆説の10カ条は、富や権力や名声といった
一般的な成功の象徴に的を絞ったものでないことは
明らかで、とにかくこの狂った世界で人として生きる
意味を見出すことに的が絞られている。
バブル時代から続いた拝金主義が人を狂わせたことは
明らかだが、長く続く不況によっても人々の心は他人を
思いやる気持ちの余裕を失ってしまった。
人生の本当の意味とは何だろうかと考えるとき、
どうしてもこの狂った世界に流されてしまいそうになり、
諦めそうになることは多いけれど、それでもなお
この本を読んで頑張りなさい、というところか。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 おかしな世界/第2部 逆説の10カ条/第3部 逆説的な人生
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