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2011年4月 9日 (土)

小出義雄さんの『マラソンは毎日走っても完走できない』を読んでみた

小出さんの『マラソンは毎日走っても完走できない
「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ』を読んでみた

 (5つが最高)

この本には、マラソンを完走するための練習

方法が段階別に詳しく書かれている。

マラソンが途中で走れなくなってしまう理由は、

ただ毎日走っているだけではマラソンの練習に

なっていないからという実に単純な結論。

とにかくゆっくり距離を稼ぐだけの練習では

マラソン用の足ができないらしい。

昨今のマラソンブームのおかげで、マラソン関連の

本は書店でも数多く見ることができるようになったが

多くの本は、マラソンは楽しいということに力点を

置くあまり、ウォーキングの延長にフルマラソンの

完走があるかのような書き方が多い。

しかし、この本はオリンピックのメダリストを生み出す

ほどの練習まで紹介する、本当に鍛えてマラソンを

制するための本である。

また、理論が明快なうえに、独特の小出節も

さえわたっている。

たとえば、「フォームで気をつけるのはひとつだけ」

ということで、「背筋は伸びていたほうがいい」と

あまりにもシンプルすぎる断言の後、理由と

背筋を伸ばすために必要なことを教えてくれる。

とにかく重要なことをまず先に印象付けてから

丁寧に周辺の情報を補ってくれる。

なんでも重要そうに羅列されると、うんざりだが

さすが小出さんは指導者としても超一流。

そこらへんのことは、しっかりと心得ていてくれる。

小出流のマラソン練習法を知りたい人は、

初心者から上級者まで買って損のない1冊。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 走るための準備を整える-まずは「ゆっくり走る」ことから(走れる体をつくる/走れる脚をつくる ほか)/第2章 脚と心肺に負荷をかける-「速く」走るために(負荷をかけたトレーニング/フォーム ほか)/第3章 レース出場に向けた練習メニューづくり-「長い距離」を走りぬくために(スピードトレーニング/練習スケジュールを組む)/第4章 メダリストたちのコンディショニング-フルマラソンを「もっと速く」走るために/第5章 マラソン大会を走る-レースの流れを知る(レースの走り方/アクシデントの予防&対応 ほか)

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