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2011年4月 6日 (水)

ダニエル・ピンクさんの『フリーエージェント社会の到来』を読んでみた

ダニエル・ピンクさんの『フリーエージェント社会の到来
「雇われない生き方」は何を変えるか』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、いまやアメリカの労働人口の4人に1人が、

「フリーエージェント」という働き方を選んでいるという

ことから、雇われないという新しい生き方について

様々な角度から詳細に語られている。

フリーエージェントとは、これまでの企業組織に属した

オーガニゼーション・マンではないインターネットを

使って、自宅でひとりで働き、自分の知恵だけを頼りに、

独立していると同時に社会とつながっているような

ビジネスを築き上げた人々のことである。

フリーエージェントという働き方が登場した背景には、

4つの重要な変化があったとされる。

①従来の労使間の社会的契約関係が崩壊した
②生産手段が小型で安価になって個人で所有できる
③生活の糧を稼ぐことだけが仕事の目的でなくなった
④企業の寿命が人間の寿命よりもはるかに短くなった

フリーエージェントたちが、そういった働き方を選んだ

理由やその生活と仕事の実態も詳しく紹介されている。

こういった状況の中で日々問題にぶつかりながらも、

自分らしい働き方を模索しているフリーエージェントは、

私がこれから目指すべきものなのかもしれないと

思いながら興味深く読み進むことができた。

そして、フリーエージェントの労働倫理を構成するもの

は「安定より自由」、「自分らしさ」、「仕事への責任」、

「自分なりの成功」の4つであるという。

また、成功しているフリーエージェントだけではなく、

万年臨時社員として不当に搾取されている層についても

詳しく語られている。

この本は、新しい生き方を模索している人に具体的な道を

示すものではないが、どのような方向性がありうるかという

ことは明確にしてくれると思う。

オーガニゼーション・マンが無理やりフリーエージェントへ

転換させられることも、これからは出てくるはずである。

そのようなときにフリーエージェントについて知っておく

ことはとても大きな意味がある。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 フリーエージェント時代の幕開け(組織人間の時代の終わり/三三〇〇万人のフリーエージェントたち ほか)/第2部 働き方の新たな常識(新しい労働倫理/仕事のポートフォリオと分散投資 ほか)/第3部 組織に縛られない生き方(人と人の新しい結びつき/互恵的な利他主義 ほか)/第4部 フリーエージェントを妨げるもの(古い制度と現実のギャップ/万年臨時社員と新しい労働運動)/第5部 未来の社会はこう変わる(リタイヤからeリタイヤへ/テイラーメード主義の教育 ほか)

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