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2011年4月21日 (木)

稲盛和夫さんの『ど真剣に生きる』を読んでみた

稲盛さんの『ど真剣に生きる』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、挫折の連続で病気に苦しみ、やっとの思いで

就職した会社も倒産寸前だったという稲盛さんが研究に

打ち込み小さな町工場から世界的企業へと京セラを

育て上げる中で培った様々なことを飾らない言葉で

分かりやすく語っている。

その語りの中には、自らの経験から導き出された

人生論や経営哲学が織り込まれていて興味深い。

特に印象的なのは、企業理念に関するインタビュー

において、「理念を曲げるくらいなら、従業員ごと

会社がつぶれなければいけませんね」と答えている

ところであり、さらに続けて「会社が理念を曲げて

まで生き延びても、意味がないんです」と言い切る

ゆるぎない態度には感心させられる。

まさに「ど真剣」な生き様には教えられるところが多い。

また、最近読んだヤマト運輸の小倉昌男さんとも

その考えのぶれないところは共通していると感じた。

やはり名経営者は人間的にも素晴らしい人が多い。

小宮一慶さんが稲盛さんを評して「正しい考え方」を

持っていたからこそ、日本を代表する事業家になれた

と言っている意味がよく理解できる一冊。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 リーダーの条件(日本経済を支える中小企業のために/経営の心をたたき込む ほか)/第2章 挫折だらけの青春(何をやってもうまくいかない/受験失敗、就職失敗 ほか)/第3章 会社は誰のものか(夢は大きく世界一!/“経営マラソン”を百メートルダッシュで駆け抜ける ほか)/第4章 何のために生きるのか(苦労は生きている証/六十歳からは「魂の旅立ち」への準備期間 ほか)/寄稿 心に沁みた稲盛さんの言葉(藤井彩子(NHKアナウンサー))

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