稲盛和夫さんの『ど真剣に生きる』を読んでみた
稲盛さんの『ど真剣に生きる』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、挫折の連続で病気に苦しみ、やっとの思いで
就職した会社も倒産寸前だったという稲盛さんが研究に
打ち込み小さな町工場から世界的企業へと京セラを
育て上げる中で培った様々なことを飾らない言葉で
分かりやすく語っている。
その語りの中には、自らの経験から導き出された
人生論や経営哲学が織り込まれていて興味深い。
特に印象的なのは、企業理念に関するインタビュー
において、「理念を曲げるくらいなら、従業員ごと
会社がつぶれなければいけませんね」と答えている
ところであり、さらに続けて「会社が理念を曲げて
まで生き延びても、意味がないんです」と言い切る
ゆるぎない態度には感心させられる。
まさに「ど真剣」な生き様には教えられるところが多い。
また、最近読んだヤマト運輸の小倉昌男さんとも
その考えのぶれないところは共通していると感じた。
やはり名経営者は人間的にも素晴らしい人が多い。
小宮一慶さんが稲盛さんを評して「正しい考え方」を
持っていたからこそ、日本を代表する事業家になれた
と言っている意味がよく理解できる一冊。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 リーダーの条件(日本経済を支える中小企業のために/経営の心をたたき込む ほか)/第2章 挫折だらけの青春(何をやってもうまくいかない/受験失敗、就職失敗 ほか)/第3章 会社は誰のものか(夢は大きく世界一!/“経営マラソン”を百メートルダッシュで駆け抜ける ほか)/第4章 何のために生きるのか(苦労は生きている証/六十歳からは「魂の旅立ち」への準備期間 ほか)/寄稿 心に沁みた稲盛さんの言葉(藤井彩子(NHKアナウンサー))
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